濃厚な甘みと香りで食べ物も飲み物もおいしくしてくれるはちみつ。
健康だけでなくダイエットや美肌にも効果があり、その栄養価の高さからスーパーフードといわれていますよね。
はちみつにはなんと約150種類もの栄養成分が含まれているんですよ!
ですがこのはちみつ、じつは摂り方によってはその栄養が失われてしまうんです…!
今回ははちみつの力を最大限に得るために気をつけたいポイントやはちみつ選びの時に知っておきたい種類について調べてみました。
はちみつに含まれる栄養や期待できるさまざまな効果についてもご紹介します。
知ったらきっと明日からはちみつを摂りたくなりますよ!
Contents
はちみつはそのまま飲むのがベスト!毎日摂る効果とは?
はちみつは健康によいといわれていますが、どのように摂るの良いのでしょうか。
結論からいうと1番なのはそのまま飲む方法です。
理由は熱を加えるとビタミンや酵素などの栄養素が失われてしまうから。せっかくなら余すことなく効果的に体に取り入れたいですよね。
そのまま飲むならスプーンにすくってなめるだけなので続けるのも簡単です。
はちみつは栄養たっぷり!期待できる効果とは?
ではここからははちみつの栄養成分について見ていきましょう。
はちみつにはビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素、ポリフェノールなど豊富な栄養が約150種も含まれています。
酵素 | ジアスターゼ、ホスファターゼ |
ビタミン | ビタミンB1、B2、B6、ビタミンC、ビタミンK、ニコチン酸、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン |
ミネラル | カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、リン、亜鉛、鉄、銅 |
アミノ酸 | バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、アルギニン、リジン、グルタミン酸、プロリン、トレオニン、ヒスチジン、チロシン、グリシン、トリプトファン |
ポリフェノール | カフェ酸、ケンフェロール、ケルセチン、バニリン酸、ガランギン |
ここでは一部をご紹介しましたがどれも良質なものばかりで、はちみつは本当に栄養価たっぷりなんですね。
はちみつの効果をご紹介
疲労回復
はちみつの主成分はブドウ糖と果糖で、これらは体内で消化吸収されやすく、胃腸に負担をかけずに栄養になります。
そのため疲れているときには効率よく栄養を吸収し、すぐに体のエネルギーになるので疲労回復に効果的なのです。
風邪予防
はちみつに含まれる酵素は抗菌や抗ウイルス作用があり、ビタミンCは免疫力を高めてくれます。
またビタミンB2は皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあります。
粘膜には粘膜免疫があり、ウイルスを体内に入れない働きをするため、はちみつのビタミンB2のウイルス排除の力も加えて風邪を予防してくれます。
美肌効果
はちみつにはビタミンやアミノ酸、ポリフェノールなど美容に効果が高い栄養素がたくさん含まれています。
アミノ酸は肌の水分を保つ役割をし、ポリフェノールは抗酸化作用があるのでアンチエイジングに期待ができます。
またビタミンはメラニンの生成を抑制する美白効果や代謝を良くし肌のターンオーバーを整える効果があります。
はちみつひとつでさまざま美容効果が得られるのは嬉しいですね。
ダイエット効果
はちみつはカロリーも糖質も砂糖に比べて低く、大さじ1杯で砂糖の大さじ3杯分の甘さになります。
また血糖値の上昇を抑える効果があるので脂肪が付きにくく、ダイエット中の砂糖の置き換えにぴったりですね。
また、就寝の30分~1時間前に大さじ1杯のはちみつを摂ると寝ている間に成長ホルモンが活発化して、脂肪燃焼を促進してくれます。
便秘解消
はちみつに含まれるオリゴ糖とグルコン酸が腸内環境を整えてくれます。
オリゴ糖とグルコン酸は善玉菌を増やし、悪玉菌が増えるのを抑制してくれるのに加え、腸を刺激して活性化させる作用があるのでぜんどう運動が促されて便秘解消になります。
抗炎症作用
はちみつには抗菌作用や抗炎症作用があるので、咳やのどの痛みに効果的です。
オックスフォード大学の研究チームによると、はちみつは市販薬や抗生物質よりも風邪治療に効果的であるという結果まで報告されているんですよ。
またはちみつの殺菌作用は口内炎や口臭予防にもよいのでおすすめです。
毎日食べても大丈夫?摂りすぎのデメリットは?
こんなにたくさんの栄養素が含まれていて、美容に健康にメリットのあるはちみつ。
すぐにでも日常に取り入れたいですよね!そこで気になるのは摂取の仕方です。
はちみつは毎日飲んでもいいの?
A︰問題はありません!
ただ、はちみつは糖分なので摂りすぎはカロリーや糖質オーバーになってしまいます。
1日の摂取量の目安はおよそ10~30g(大さじ1~2杯)です。
体に良いからたくさん食べても良い!というわけではないので摂りすぎには気をつけましょう。
でははちみつのメリットはわかったところで今度はデメリットを見ていきましょう。
はちみつをそのまま飲むことで体に悪影響があることはなさそうですが、摂りすぎにはいくつかのデメリットがありました。
下痢
腸内環境を整え、活性化させてくれることで便秘解消に効果のある、はちみつのグルコン酸は摂りすぎてしまうとお腹がゆるくなることがあります。
気持ち悪くなる
甘みが強いため、一度に大量に摂ると、胸焼けして気持ち悪くなることがあります。
肥満
はちみつは栄養があるとはいえ糖類なので、摂りすぎればもちろん太ります。
はちみつに含まれる果糖は脂肪として肝臓に蓄えられやすく、ブドウ糖は中性脂肪が多いため肥満の原因となってしまいます。
はちみつ摂取の注意点を知ろう!
摂りすぎ以外にも気をつけることってあるのかしら
はちみつの効果を十分に得るためにはほかにもいくつか注意点があります。
加熱しない
はちみつに含まれるビタミンや酵素は熱を加えると栄養が失われてしまいます。
45℃くらいから成分に変化が起こり、65℃で破壊されてしまうのです。料理に使う時や熱い飲み物に入れる時は温度には気をつけて、少し冷ましてからにしてくださいね。
金属のスプーンを使わない
はちみつは金属に触れると変質してしまうといわれており、とくにマヌカハニーの場合だとMGOという抗菌や殺菌作用のある成分が化学反応で弱まる可能性があるのです。
いわれてみればハニーディッパーやはちみつスプーンは木製のものが多いですよね。はちみつを使う時は金属以外の木製や陶器、プラスチックのスプーンにするようにしましょう。
1歳未満の赤ちゃんに食べさせてはいけない
1歳未満の赤ちゃんにはちみつを与えると「乳児ボツリヌス症」を発症することあります。
赤ちゃんは腸内環境がまだ整っていないことで、ボツリヌス菌が腸内で増えてしまいその毒素が体に悪影響を与えます。
症状としては全身の筋力の低下や麻痺、哺乳力の低下、泣き声が小さくなるなどといったものがあり大変危険です。
1歳を過ぎるまでは絶対に食べさせないようにしましょう。
はちみつをそのまま飲むのが苦手な人にははちみつ白湯がおすすめ!
はちみつをそのまま飲むのはちょっと甘すぎるかも…
そんな方にははちみつ白湯がおすすめです!
白湯にはちみつを溶くのでそのまま飲むより、甘さもぐっと抑えられて飲みやすくなりますよ。ほんのりした甘みがくせになります。
先程紹介したはちみつの効果に加えて、白湯を飲む時のメリットのデトックス効果も追加されるので一石二鳥ですね。
はちみつ白湯は内蔵を温めて内蔵の動きを活発にし、利尿作用で身体の老廃物を流してくれるわよ
はちみつ白湯の作り方
用意するもの
水:200cc
はちみつ:大さじ1杯
①水を鍋に入れて火にかけ沸騰させる。
②沸騰してから15分ほどそのまま沸かす。
③火を止めて45℃以下になってからはちみつを入れてよくかき混ぜる。
前にもお伝えしたように、はちみつは熱を加えると栄養素が失われてしまうので、お湯の温度が下がってから加えて下さいね。
はちみつ白湯のアレンジレシピ
そのまま飲むのもおすすめのはちみつ白湯ですが、ここからはアレンジレシピをご紹介します。
その日の気分でいろいろ試してみてくださいね。
はちみつ生姜白湯
出来上がったはちみつ白湯にすりおろした生姜をお好みの量入れてよく混ぜます。
生姜は体を温める効果があるので、冬にはとくにおすすめです。
はちみつレモン白湯
はちみつ白湯にレモン果汁大さじ1杯を加えてよく混ぜます。はちみつの甘さとレモンの酸味が相性抜群です。
レモンはデトックス効果が高いので美容や健康にもよく、はちみつ白湯に合わせるのにまさにぴったりの組み合わせですね。
はちみつ梅白湯
はちみつ白湯に梅干しを1粒加えてつぶします。甘じょっぱい味わいでおすすめのアレンジです。
梅干しに含まれるクエン酸の殺菌力とはちみつの免疫力アップ効果で風邪予防にもぴったりですよ。
はちみつをそのまま飲むのにおすすめの種類はある?
はちみつは種類によって値段が大きく変わりますよね。実は製法によってものが全く違うんです。
はちみつは大きく分けると3つの種類があります。
純粋はちみつ
ミツバチが採った花の蜜のみでできた天然成分100%で、加工処理を一切行っていないはちみつです。
加糖はちみつ
水あめ、ブドウ糖、ショ糖などで甘みが加えられた加工はちみつです。
はちみつが60%以上含まれていることが条件となります。はちみつが60%以下のものは「はちみつ加工食品」となります。
値段が下がるので手軽にはちみつの風味を楽しめますが、純粋はちみつに比べて栄養価が下がります。
精製はちみつ
加熱したのちに脱色や脱臭、脱花粉の処理をしたはちみつです。
高温で熱するため本来の栄養素がなくなってしまっています。はちみつ特有の色や香りがないので、調味料として使われます。
健康を考えてそのまま飲むなら純粋はちみつね!
ちょっと待って!純粋はちみつの中でもそのまま飲むなら「生」がおすすめよ!
え?はちみつってどれも生じゃないの?
純粋はちみつにも種類がある!?栄養満点の生はちみつがおすすめ!
純粋はちみつは天然100%ですが、この中にも実は加熱はちみつと非加熱はちみつの2種類があります。
そして生はちみつといわれているものは非加熱はちみつのことなのです。
あれ?はちみつって加熱しちゃいけないんじゃなかった?
そうなんです。いくら純粋はちみつが天然で良いといっても商品になるまでに加熱処理されてしまっているんです…。
まずはちみつの作り方を見てみましょう。
ミツバチは花の蜜を巣に持ち帰ったものを巣の中に蓄え、羽を使って数日かけて蜜の水分を飛ばします。
そして糖度が80度くらいになったところで巣穴に蜜ろう(蜂の分泌液)でふたをして貯蔵されたものがはちみつです。
はちみつには厳しい基準があり、水分量が20%(日本は22%)以下のものしかはちみつとして認められていません。
加熱はちみつは巣の中で完熟する前の状態の蜜を採取し、人工的に熱を加えることで水分を飛ばす処理がされていて、その際に栄養素や成分が壊されてしまいます。
一方で生はちみつは非加熱か、栄養成分を壊さないように低温処理がされているため、はちみつ本来の栄養がたっぷりと含まれています。
その分お値段は高くなってしまいますが、生はちみつは加熱されたものに比べて濃厚で香りや風味が良く本当に味が違います!
とてもおいしいのでそのまま飲むのにぴったりよ
はちみつはそのまま飲むのが良い!?知っておきたい摂り方や効果も!まとめ
ビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素、ポリフェノールなど豊富な栄養成分が約150種も含まれているはちみつ。
疲労回復や風邪予防、美肌にダイエット、便秘解消や抗炎症作用まで幅広く体に良い効果があることがわかりました。
加熱してしまうと失われてしまう栄養成分もあるので、はちみつはそのまま飲むのが良いですよ。
スプーンですくってそのまま飲むだけなら簡単で続けやすいですし、はちみつのおいしさがそのまま味わえるメリットもあるのでぜひ試してみて下さいね。
甘さが気になる方ははちみつ白湯もおすすめです!そのまま飲むのも良し、気分でレモンを加えるなどアレンジするのも良いですね。
まとめ
- はちみつは毎日飲んでも大丈夫!1日大さじ1~2杯がが目安です。
- 体に良くても摂りすぎはNG!下痢や肥満の原因に
- 1歳未満の赤ちゃんにはちみつは危険!絶対に与えないで
- はちみつ白湯を作る時はお湯の温度に気をつける
- はちみつには「純粋はちみつ」「加糖はちみつ」「精製はちみつ」の3種類がある
- 栄養の豊富さで選ぶなら純粋はちみつの非加熱がおすすめ
日常生活にはちみつを取り入れて、美しさと健康を手に入れちゃいましょう!