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柊を庭に植えてはいけないって本当?!その3つの理由とは!!

柊と言えば、2月3日節分の日にイワシの頭と飾る、あの植物ですよね。

柊のトゲが痛くて、イワシの頭が臭いかららない、という話です。

主に関東地方に残る風習でしょうか。

ずいぶんと呑気な鬼だなあ、なんて呑気に考えていました。

鬼、つまり悪いことが寄らないなら、家の周りをぐるっと取り巻くように植えたらどうだろう、と考えていたら何と!!

「柊を庭に植えてはいけない」というではありませんか。

それって、本当かな?

本当なら、どうしてかな?

興味がむくむくと湧いてきます。

「庭に植えてはいけない」のなら、庭ではなく、家から少し離れた所に植えたら良いのかな?

 

結論から言うと、植えてはいけない理由が3つありそうです。

防犯のために植える人もいるくらいだから、葉のトゲが痛い

思った以上に掃除など、手入れが大変

意外と病気になりやすい

 

見た目がきれいなので、私も植えようかなと考えていましたが、現在思案中です。

今から植えようか、どうしようかと迷っている方、是非最後までご覧ください。

 

 

柊を庭に植えてはいけない!?そう言われる理由3つ

 

とがった葉が危険

触ればとても痛い葉の周り。

そのおかげで動物の侵入を防ぐことができる、ともいわれます。

しかし、野良猫などは問題なく侵入しそう。

猫も入れないくらいギッシリ植える、というのはちょっと考えにくいかも。

 

植物は自分を守るために、様々に進化します。

柊はトゲのおかげで生き延びてこれたのかもしれません。

でも…。

 

家に子どもがいたら、遊んでいて目を突いたりしたら大変危険です。

「柊の近くに行ってはダメよ」なんて、子どもには通用しません。

痛い目にあってからでは遅いですね。

 

柊の別名は「オニノメツキ」だそうです。

鬼の目を突く…。鬼が寄ってこないわけです。

 

もう一つ、柊を育てるには手入れが大変です。

剪定しないととても大きくなります。

剪定の時、手袋をしても葉のトゲは痛いのです。

次第に手入れが面倒になりそうですね。

 

実がたくさん落ちて掃除が大変

「実に毒がある」のは「セイヨウヒイラギ」です。

「セイヨウヒイラギ」は「モチノキ科」で、クリスマスの飾りに使います。

日本の「柊」は「モクセイ科」で、毒はありません。ですが、口にはしないように気をつけましょう。

名前はどちらも「ヒイラギ」ですが、全く別の種類です。まぎらわしいですね。

 

冬に白い花が咲いていたら「」、赤い実がついていたら「セイウヒイラギ」です。

 

柊は初夏に「実」をつけます。それが濃い紫に色づくのですが、たくさん落ちてきます。

はっきり言って掃除が大変です。

大きく育つと樹高が8メートルくらいになるといいますから、上からたくさん実が落ちてくるところを想像すると、ちょっとキツイなと思います。

その「実」を食べに小鳥が寄ってきます。

一見優雅な風景ですが、小鳥はフンを落としていきますから衛生的ではない気がします。

アレルギーを持った人なら注意が必要かもしれません。

 

柊の他にも「掃除が大変になる樹木」があります。

植えようとしている樹木がどのくらい成長するのか、どのように世話したら良いか、よく調べてから植えた方が良いですね。

 

病気になりやすい

剪定は3月と10月の、年に2回必要といわれます。

剪定をきちんとしないと「炭疽病」「褐斑病」「立ち枯れ病」「すす病」になりやすいです。

葉が茂りすぎると風通しが悪くなって、日照不足からさまざまな病気になりやすいのです。

 

炭疽病

「炭疽病」は葉に黄褐色の丸い病斑ができます。ついには葉に穴が開いたり、ひどいと枯れたりします。

病斑上にできた胞子が雨のしずくで広がります。感染は6月上旬から11月まで続くそうです。

もし「炭疽病」になってしまったら、早めに枝を切った方が良いでしょう。そのうえで薬剤を散布すると良いようです。

しかし、庭木に薬剤を散布するのも注意が必要ですね。

 

褐斑病

「褐斑病」は、葉に茶褐色の斑点ができる病気です。

カビによって伝染します。

風通しが悪い場所や、葉がいつも湿気ている状況だと発生しやすいようです。

雨が降ると伝染します。

やはり、薬剤散布が必要になります。

 

立ち枯れ病

「立ち枯れ病」は根っこや、地面に近い茎から感染します。

まず、根っこが被害にあうのでしおれてきます。

ひどくなると枯れてきて、全体的に茶色に変化してしまいます。

これも薬剤が必要になります。

 

すす病

カイガラムシなどの排せつ物を栄養にした「カビ」が葉をおおいます。

葉の表面に煤みたいなカビが生えて、それがギッシリ密になり、しかも厚くなっていきます。

ひどくなると、光合成さえできにくくなります。

この病気になったら、枝をジャンジャン切るしかありません。

 

ヘリグロテントウノミハムシがつく

柊は、庭木の中では病害虫に強い方だといいます。

それでも植物である以上、何かの虫は来ますよね。

「ヘリグロテントウノミハムシ」に寄生されたら大変です。

春に、新芽の裏から幼虫が入って、葉を食べられます。

初夏に成虫になって、ますます葉を食べられます。

その結果、葉は枯れて再生できません。

駆除は難しいようです。

できることは、春に農薬で葉の消毒をすることです。

夏に成虫を見つけたら、捕まえて駆除します。

冬は、成虫を冬眠させないように落ち葉を掃除することが大切です。

 

「ヘリグロテントウノミハムシ」は「アカホシテントウムシ」に似ています。

だから「アブラムシ」を食べてくれるのだろう、と勘違いされて放置されやすいのだそうです。

要注意ですよ。

 

「ヘリグロテントウノミハムシ」は「テントウムシ」より触角が長くて太いそうです。

よく見ると違いがわかりそうです。

しかも、触ると跳ねて逃げるそうですよ。「テントウムシ」は跳ねませんよね。羽があるから飛んでいきます。

 

 

柊の魅力とは?庭に植えることのメリットをご紹介!

 

育てにくさだったり、思ったより手がかかるとしても、植えてみたくなる魅力があるように思います。

マイナスの面とプラスの面を考えて、どちらを取るかは人それぞれです。

マイナスとかプラスとか言っても、それさえ人によって受け取り方が違いますからね。

住んでいる環境でも全然違ってくるでしょう。

まずはいろんな見方や情報を知ることが大切かなと思います。

 

良い香りの可憐な花

世話が焼けそうな「柊」ですが、冬にとてもいい香りのする白い花を咲かせます。

「モクセイ科」ですからね。キンモクセイよりも優しい香りだそうですよ。

冬に花をつけるから「木」と「冬」が組み合わさって「柊」になったという説、

ヒリヒリ痛いことを「ひいらぐ」というから「ひいらぎ」になったという説があります。

 

花言葉は「用心深さ」「先見の明」です。

 

縁起が良い

中国では、鬼を爆竹で追い払う慣習があるそうです。

「柊」は火にくべると膨張して爆ぜます。

その音が大きいので鬼が逃げていく、といわれているようです。

 

「ひいらぎ」という言葉の響きが「開き」に通じるので縁起が良いとされます。

家の中から見て「北東」は鬼(邪気)が入りやすい方角だそうなので、柊を植えるならその方角が良いそうです。

また、南西も「裏鬼門」ということで、北東同様、植えるのに良いそうですよ。

 

やっぱり柊を植えてみたい人へ

世話が焼けることは承知の上で、やはり植えてみたいという人は「鉢植え」にしたらどうでしょう。

植えるのは4月下旬から5月が良いようです。暖かくなってから、ですね。

 

「鉢植え」は多くの場合植え替えが必要ですが、柊の場合は2~3年に1度で良いそうですよ。

鉢は土の量が少ないので、土を替えたり腐葉土を混ぜたりすると良いですね。

土の表面が乾いてきたらたっぷり水をあげます。

でも、やりすぎには注意しましょう。

 

肥料は、冬に油かすなどを株の根元にあげましょう。

また、剪定は6月下旬から7月といわれます。

地植えの場合は年に2回ですが、「鉢植え」は1回で良さそうです。

寒さに強いし、成長は遅い方ですが、あまり大きくならないように剪定した方が良いでしょうね。

 

それを鬼門といわれる「北東」、または裏鬼門の「南西」に置くのはどうでしょうか。

地植えよりは掃除もしやすいでしょう。

くれぐれも茂りすぎに注意です。

 

しっかり剪定をして風通しを良くすれば、病気になりにくいでしょう。

縁起が良いから植えたのに、病気になっては残念過ぎます。

 

葉のトゲに注意が必要ですが、年数が経つとトゲが減って最後は葉の先だけにトゲが残るといいます。

年と共にトゲが無くなっていくなんて、人間みたいでおもしろいですね。

 

柊の種類

柊にはいくつか種類があるので、好みのものを選ぶのも楽しそうです。

いくつか紹介します。

 

ゴシキヒイラギ

葉に黄色やクリーム色、ピンクの斑が入ります。観賞価値が高いとされます。

 

シマヒイラギ

葉に白い斑が入るので「フイリヒイラギ」とも呼ばれます。本州南部から九州、沖縄に自生します。生け垣を明るくしてくれます。

 

ヒイラギモクセイ

「柊」と「銀モクセイ」の交配で生まれました。葉は小さく、白い花はつきますが、実はつきません。

 

オニヒイラギ

新芽は明るい緑色で、だんだん葉の色が濃くなっていきます。魔よけの効果が高いとされます。

 

マルバヒイラギ

葉にトゲがない品種です。花は咲きます。

 

 

柊の豆知識をご紹介!昔から親しまれていた柊のことを知ってみよう!

柊はモクセイ科モクセイ属の常緑小高木です。

高木は樹高が8メートル以上になるもの、低木は3メートル以下、その中間を小高木といいます。1メートル以下だと小低木といいます。

原産地は日本や中国です。「古事記」にも柊の記述があるそうですので、古くから日本に自生していると思われます。

「古事記」は712年に編纂されたそうなので、その頃から柊は生活の中で親しまれていたのかな、と想像が膨らみます。どういう記述なのか、知りたくなりますね。

 

また、幹は堅いのにしなやかで、衝撃に強い性質です。

その性質を生かして、3キロもある大金槌の柄に使われるそうですよ。

その金槌を使う熟練の石工は、柊を自宅の庭先に植える人もいるのだとか。

仕事に対する情熱を感じますね。

 

 

柊を植えるのは大変と思う方へ!こんな楽しみ方はいかが?

どうも家に植えるのは「鉢植え」でも大変そうだな、と思う方へ、楽しみ方の提案です。

どこに植えてあるか、探すのも楽しそう。

 

例えば公園。

おしゃれな「柊のトピアリー」があったらおもしろいでしょうね。

ハート形や動物の形など、写真集でしか見たことないけれど。

そこを散策して邪気を払ってもらうとか…。

 

そんな楽しみ方も良いと思いますよ。

 

 

「柊を庭に植えてはいけないって本当?!その3つの理由とは!!」のまとめ

  • とがった葉が危険
  • 実がたくさん落ちて掃除が大変
  • 病気になりやすい
  • 魅力もある①良い香りの可憐な花②縁起が良い
  • 鉢植えの方が手入れしやすい
  • 種類がたくさんある
  • 古くから日本に自生している
  • 植えるだけでない、楽しみ方がある

 

いかがでしたか。

植えても植えなくても、柊の魅力を知っているあなたは楽しみ方を見つけるはず。

植物のある生活を楽しみましょう。

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