ホタテは人気のシーフードの1つです。
シチューやバター焼き、お酒のつまみなど、いろいろな料理に使われていますよね。
そんなホタテに目があるのをご存じですか?しかもたくさんあるんです。
今回は、意外と知らないホタテの目について解説していきます。
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ホタテの目は約60~200個ある!一体どこにあるの?
なんと、ホタテの目は【約60個~200個】あるんです。
なんだかホラーですね。
イスラエルにあるワイズマン研究所が発表した論文では、ホタテの目は最大で200個あるそうです。
ホタテにも個体差があるので、80個あるといわれたり、120個あるといわれたりすることもあります。
ホタテの目はどこにある?
では、ホタテの目はどこにあるのでしょうか。
パッと見ただけでは、どこにあるのか分かりませんよね。
実は、ここにあります。
ホタテの貝にあるビラビラ、いわゆる「貝ひも」に目があります。
貝ひもに黒い点々がついているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。
あれがホタテの目です。
「もっとしっかり見たい!」という方のために動画もご用意しました。
ホタテの貝の下に見える黒い点々が全てホタテの目です。
ものすごく見てますねぇ。
これからホタテを食べるときには約60個~200個あるホタテの目と目を合わさないように気を付けましょう。
「でも美味しいから見なかったことにする」という方も多いですよ。
ホタテの目はなぜたくさんあるの?ホタテの生態に迫ります!
ホタテの目が約60個~200個あることをご紹介しました。
そこで、こんな疑問が出てくると思います。
ホタテに目が80個あるのは何故でしょうか?
引用 Yahoo知恵袋
ホタテの目がたくさんある理由は「外敵から身を守るため」です。
それにしても多すぎる気がしますが、実は、ホタテの目には人間の目にはない特徴を持っています。
ここでは、ホタテの目と生態について詳しく解説していきます。
ホタテの目は他の生物とは違う!宇宙望遠鏡並みに高性能なんです
引用 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(ナショナルジオグラフィック)
人間や虫、動物の目はレンズで光を集め、光受容体のある網膜に集めた光を当てます。
学校の理科の授業で習ったやつですね。
一方、ホタテの目はレンズではなく鏡を使って光を集めます。
この鏡を「グアニン」といいます。
ホタテの目の1つ1つに、このグアニンが20~30枚ほど層になっていて、眼球の奥でカーブした鏡を形成しています。
これが入ってきた光を鏡のように反射し、網膜に映し出しているのです。
このホタテの目の仕組みは、NASAが開発している「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」とよく似たシステムなんだそうです。
たった1ミリ程度のホタテの目に宇宙望遠鏡が入っているようなものですね。
そんな高性能な目が1つのホタテに60個~200個あるなんて、ホタテを見る目が変わりそうです。
ホタテにそんな高性能な目は必要なのか
ホタテの目の仕組みについて解説しました。
しかし、「ただの貝にそんな高性能な目が必要なの?」って思いませんか?
結論からいうと、必要です。
ホタテは他の貝と比べて、貝柱が非常に発達しています。
そのため、海底でじっとしている貝と違い、泳ぐことができます。
先ほどのホタテの動画でも、二枚の貝をパタパタさせて少し泳いでいましたよね。
そして、このようにパタパタと泳いていると貝の中身が見えているので、おのずと隙が多くなります。
外敵であるヒトデに狙われやすくなるということです。
泳いでいるときにヒトデが近づいてきたことを素早く察知するために、ホタテの目は高性能なのです。
しかし、宇宙望遠鏡並みの高性能な目を持っていても、ヒトデに襲われることはあります。
そう考えると、ヒトデってすごいですよね。
ホタテ買ったらヒトデに食われてた pic.twitter.com/dJQvBTQGTY
— gpr (@gpr_111) April 26, 2020
ホタテの目の見え方はどんな感じ?ホタテ目線で解説します!
ホタテは宇宙望遠鏡並みの目を持っています。
では、ホタテには周りの景色がどのように見えているのでしょうか。
ホタテの目は2つの景色を同時に見ている!
引用 ログミーBiz
ホタテの目は2つの景色を同時に見ているといわれています。
なぜなら、ホタテの目には網膜が2つあるからです。
人間の網膜(画像の赤の部分)は、眼球の後ろにあり、レンズ(画像の紫の部分)から集めた光を受けて景色を見ます。
しかし、ホタテの網膜(画像の黄色とオレンジの部分)は、眼球の真ん中にあります。
そして、先ほど解説したグアニンの鏡(画像の紫の部分)から反射した異なる光をそれぞれの網膜に集めます。
異なる光を2つの網膜を使って同時に集めているため、2つの景色を同時に見ることができるのです。
また、片方の網膜は前方の光に素早く反応するためのもの、もう一方の網膜は周囲の光を広く集めるためのもの
と役割も違います。
近くを見つつ、遠くも見ている、監視カメラのようですね。
ホタテの目は100度の範囲を見ることができる!
ホタテの目の視野角は100度といわれています。
ホタテの目の1つが100度の範囲を見渡せるということです。
人間の片目も同じくらいの範囲を見渡せるそうです。
しかし、ホタテの場合は、そんな目が60個~200個あるのです。
もう死角なんてありません。見える範囲が被りまくっているくらいです。
ホタテの目は、同時に2つの景色を見て、100度の範囲を見渡しているのです。
やりすぎて見えづらいのではないかと思うのは私だけでしょうか…
ホタテの目の唯一の弱点は色の判別ができないこと
一見、完璧に見えるホタテの目にも弱点があります。
それは、色の判別ができないことです。
ホタテの目は、光の明暗しか判別できません。
周りの光が暗くなったことで外敵が近づいたことを察知しています。
ホタテは光の少ない環境で生きています。
あえて色の判別を手放して、光の明暗の判別に特化させたのです。
海の中で岩の下に住むホタテにとっては、光の明暗の判別は大きな働きをするでしょう。
ホタテの目は最大で200個ある!?ホタテの謎について解説します!のまとめ
- ホタテの目は約60~200個ある
- ホタテの目がある場所は貝ひも
- ホタテの目がたくさんあるのは外敵から身を守るため
- ホタテの目の仕組みは宇宙望遠鏡と同じ
- ホタテの目には網膜が2枚あり、2つの景色を同時に見ている
- ホタテの目は100度の範囲を見渡すことができる
- ホタテの目の弱点は色の判別ができないこと
ホタテの目については、まだ解明されていないことも多いそうです。
ホタテは美味しいだけではなく、知られざる目の可能性について私たちに教えてくれる存在です。
今度ホタテを買ったときは、貝ひもにある目にも注目してみてください。
うっかり目が合ってしまうと食べづらくなりそうですが、美味しいので気にしないで食べましょう。
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