真夏の季節が到来し、毎日高温多湿で過ごしにくい日々が続いていますね。
今回は、加湿器を夏に使用するとカビが生えるのか?というのがテーマです。湿度を高める加湿器を夏に使用するなんて考えられない!と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、テーマの答えとしては、夏に加湿器を使用した場合であっても、エアコンが稼働している以上は、カビが発生しやすい湿度の度合である80%を超えることはなく、カビは発生しません。
一体どういうこと?本当に夏に加湿器を使用すると良いの?とまだ疑問が残っている方がいらっしゃるかと思います。
今回の記事では、夏に加湿器の活用をお勧めする理由に加え、加湿器内にカビが生えてしまった場合の対応について記載していますので、最後まで是非読んでいただき、明日からの生活に役立ててくださいね。
Contents
夏の多湿と加湿器でカビが生えてしまう?
夏は多湿でジメジメしているし、湿度を高める加湿器を使うとカビが生えてしまうのでは?と思う方もいらっしゃると思います。
しかし、夏に加湿器を使用した場合であっても、エアコンが稼働している以上は、カビが発生しやすい湿度の度合である80%を超えることはなく、カビは発生しません。意外ですよね!
昨今の異常な暑さにより、政府もエアコンの活用を推奨していることから、家庭やオフィスでは1日エアコンをつけているという方も中にはいるかと思います。
オフィスの環境改善を行っているほづみによると、エアコンが稼働している以上は、真夏に加湿器を使用したとしても、湿度が80%を超えることはないので安心ください、とのことです。
ただ、それでも心配な方は、扇風機も同時に活用しながら、空気を拡散することをお勧めしています。
加えて、50-60%の湿度であれば、カビに加え、湿度によるさまざまな問題もクリアできるとのことです。
その問題とは例えば、
- 40-60%の湿度である場合、人が快適に過ごせる (61%以上の場合、人が不快感を感じる)
- 60%程度の湿度である場合、肌や喉の乾燥を防げる (60%程度を超えた場合、肌や喉の乾燥が生じる)
- 湿度50%以上である場合、インフルエンザウイルスの活動を抑制できる (49%以下の場合、インフルエンザウイルスの活動を抑制することが難しい)
とのことです。
最近は、湿度計や湿度センサーが加湿器本体に組み込まれているものがあり、加湿器が自動で湿度の調整をしてくれるようですよ。
例えば、BRUNOやYAMAZENから自動で湿度調整ができる加湿器が販売されていますので、ご参考になさってください。
蒸し暑い夏は加湿器が必要なのか?
夏に加湿器を使ってもエアコンが稼働していれば、カビは発生しないということが理解できたとしても、「日本の夏は多湿で、冬に加湿を行うもの」というイメージがまだまだとても強いのではないのでしょうか。
実際、家電量販店にいっても、冬は数々の加湿器が売られ、夏はエアコンや扇風機が売られているイメージが強いのではないかと思います。ただし、「冬は加湿が必要、夏は加湿が不要」という理解は正確には誤っています。
ほづみ によると、確かに夏は外では多湿ですが、エアコンを1日中使用しているオフィスでは、空気は乾燥しており、冬と同様に夏でも乾燥対策として加湿をする必要がある、と伝えています。
よって、「冷房の乾燥対策」として加湿器を夏に使用することをお勧めしています。そして、夏の加湿器の使用により、冬の時期と同様に冷房の効いたオフィス等で発生しやすくなるウィルスや雑菌からの感染を防げ、夏風邪予防になる、とのことです。
夏に加湿器を使う場合のポイントとは?
冬は加湿器を1日つけている人がいるかと思いますが、夏に加湿器を使う場合にはどういった点に気を付ければよいのでしょうか。
ほづみ によれば、ポイントは加湿器のスイッチを入れるタイミングになります。
- もともと空気が乾燥している冬は、エアコンと同時に加湿器をONにする。
- 湿度の約3倍ある夏は、加湿器はエアコンで空間が冷えた後にONにする。エアコンの稼働時間が長くなればなるほど、空気が乾燥し始めるため、加湿器は乾燥が始まってからONにする。
また、Imagiireは、部屋の乾燥を軽減できる方法として、少し高めに温度設定したエアコンと加湿器の併用を勧めています。
最近、日本では電気の費用があがっていますが、エアコンの温度を1℃高くした場合、約13%の消費電力を削減できるそうで、お財布にとってもよく加湿器は夏場の必需品と伝えています。
加湿器にカビが生えてしまった場合の理由
夏にも冬にも当てはまりますが、カビ対策として加湿器を活用していたのに、加湿器自体にカビが生えてしまった・・。といった場面に遭遇した場合、それはどういった理由なのでしょうか。
サツドラホールディングスによると、水の取り換えと、入れる水が主な原因のようです。
1点目の加湿器の水の入れ替えについて、定期的に加湿器の水を入れ替えていない場合は、カビが生える原因となりうるとのことです。
基本、加湿器の水は毎日取り換えるもので、その場合には、食器用の洗剤を少量使用して、すすぐようにすると加湿器内のタンクを清潔に保てるようです。3日前の加湿器の水が残っているから、それを使おうと、思ってしまいがちですが、毎日定期的に水を取り替えることを意識しましょう。
2点目の加湿器に入れる水について、水道水には少量の塩素が含まれているため、カビが発生しづらくなっています。そのため、加湿器には水道水を使用するようにしましょう。
一方で、浄水器の水やミネラルウォーターなどを加湿器に使用した場合、塩素が含まれていないためカビが生えやすくなります。水道水ですと、金銭的にも優しいですし、安心ですね。
なお、久しぶりに加湿器を使用する場合は、少量のカビが発生している可能性があるため、加湿器を使用し始める場合は、タンク内を洗浄してから使用することをおすすめします、とのことです。
カビが生えた加湿器を使用するとどうなる?
では、うっかりしていてカビが生えてしまった加湿器をそのまま使用するとどうなるのでしょうか。
サツドラホールディングス は、内部にカビが発生している加湿器を使用し続けた場合、アレルギー症状を発症する可能性があると指摘しています。加えて、肺疾患を発症する加湿器病と呼ばれる発症も報告されているようです。
この加湿器病の症状としては、発熱やせきであるため、通常の風邪だと勘違いしてしまう可能性があります。
そのため、加湿器を使用し発熱やせきなどが長期間持続する場合は、加湿器を丁寧にメンテナンスしてみることをお勧めしています。加湿器のメンテナンス方法については次のブロックで記載しておりますので、ご参考になさってくださいね。
また、カビが生えている加湿器を使用し続けた場合、カビが散漫され、家の壁に発生する場合もあります。カビが発生しやすい環境にならないよう、特にカビ菌に対する耐性が低い乳幼児や高齢者がいる家庭では、注意をしてください。
加えて、超音波式の加湿器の場合、粒子が細かく、気管支の奥まで空気中のカビが届いてしまうことにより、加湿器病を引き起こしやすい加湿器だといえるようです。加湿器のタイプは、ニーズに合うものを選んでいくのが大事ですね。
加湿器にカビが生えてしまった場合のメンテナンス方法
皆さんは、加湿器のメンテナンス方法はどのようにされていますでしょうか?
サツドラホールディングスによると、加湿器にカビが生えてしまった場合、タンク内を塩素系漂白剤で薄めた水で拭きとることをお勧めしています。
また、フィルターにカビが付着してしまった場合には、フィルターを重曹水に浸けおきし、たわし等でこするようにしましょう。重曹水は、カビを落とすだけでなく、加湿器内にこびりついた水垢を落とす効果も期待できます。
そして、加湿器のパーツを洗浄した後は、天日干しをして乾燥させるか、清潔な布で水分を拭き取るかしましょう。
なお、ピンク色でヌルヌルとした赤カビは繁殖スピードが速いため、見つけたらすぐに掃除をすることをおすすめしています。一方で、黒カビは根が深く落としづらい傾向があるため、歯ブラシなどを使用して落とすようにしましょう。
カビ対策としての通常の加湿器のメンテナンスは、クエン酸洗浄がおすすめです。
また、カビが生えてしまう理由のところでもお伝えしましたが、加湿器の使用後はタンクに残った水をそのまま放置せず、すぐに捨てることが大切です。
吹出し口に付着している水分も、使用後には拭き取るようにしてください。気化式加湿器の場合は、吹き出し口の水の付着は少なくなります。
なお、フィルターなどのパーツも定期的に掃除をしましょう。トレーは1カ月に1回のペースで、フィルターは2週間に1回のペースで掃除するように心がけてみましょう。
加湿器を夏に使用するとカビが生える?夏の加湿対策について解説:まとめ
さて、今回の記事のまとめです。
夏の多湿と加湿器でカビが生えてしまう?
- 夏に加湿器を使用した場合であっても、エアコンが稼働している以上は、カビが発生しやすい湿度の度合である80%を超えることはなく、カビは発生しません。
蒸し暑い夏は加湿器が必要なのか?
- 「冷房の乾燥対策」として加湿器を夏に使用することをお勧めします。
- 確かに夏は外では多湿ですが、エアコンを1日中使用しているオフィスでは、空気は乾燥しており、冬と同様に夏でも乾燥対策として加湿をする必要があります。
- 夏の加湿器の使用により、冬の時期と同様に冷房の効いたオフィス等で発生しやすくなるウィルスや雑菌からの感染を防げ、夏風邪予防にもなります。
夏に加湿器を使う場合のポイントとは?
- 湿度の約3倍ある夏は、加湿器はエアコンで空間が冷えた後にONにしましょう。エアコンの稼働時間が長くなればなるほど、空気が乾燥し始めるため、加湿器は乾燥が始まってからONにすることがおすすめです。
- 温度設定ですが、少し高めに設定し、エアコンと加湿器の併用してください。最近、日本では電気の費用があがっていますが、エアコンの温度を1℃高くした場合、約13%の消費電力を削減できるそうで、お財布にとってもよく加湿器は夏場の必需品となります。
加湿器にカビが生えてしまった場合の理由
- 定期的に加湿器内の水が入れ替えされていないのが一つの理由です。
- 加えて、浄水器の水やミネラルウォーターなどを加湿器に使用した場合、塩素が含まれていないためカビが生えやすくなります。一方で、水道水には少量の塩素が含まれているため、カビが発生しづらくなります。
カビが生えた加湿器を使用するとどうなる?
- 加湿器の内部にカビが発生している加湿器を使用し続けた場合、アレルギー症状を発症する可能性があります。加えて、肺疾患を発症する加湿器病と呼ばれる発症も報告されています。この加湿器病の症状としては、発熱やせきであるため、風邪と間違われやすいので注意してください。
- また、加湿器にカビが発生している場合、カビが散漫され、家の壁に発生する場合もあります。カビが発生しやすい環境にならないよう、特にカビ菌に対する耐性が低い乳幼児や高齢者がいる家庭では、注意をしてください。
加湿器にカビが生えてしまった場合のメンテナンス方法
- 加湿器にカビが生えてしまった場合、タンク内を塩素系漂白剤で薄めた水で拭きとることをお勧めしています。
- フィルターにカビが付着してしまった場合には、フィルターを重曹水に浸けおきし、たわし等でこするようにしましょう。そして、加湿器のパーツを洗浄した後は、天日干しをして乾燥させるか、清潔な布で水分を拭き取るかしましょう。
- カビ対策としての通常の加湿器のメンテナンスは、クエン酸洗浄がおすすめです。加湿器の使用後はタンクに残った水をそのまま放置せず、すぐに捨てることも大切です。吹出し口に付着している水分も、使用後には拭き取るようにしてください。
- フィルターなどのパーツも定期的に掃除をしましょう。トレーは1カ月に1回のペースで、フィルターは2週間に1回のペースで掃除するように心がけてみましょう。
以上、加湿器を夏に使用するとカビが生えるのか?というテーマのもと、解説をしてきましたがいかがでしたでしょうか。
夏の間は眠っていた加湿器を是非取り出していただき、これからの生活にうまく活かしていってくださいね。