歌舞伎で髪を振り回す⁉その意味と歌舞伎の楽しみ方、教えます!

暮らしの知恵

皆さんは歌舞伎で髪を振り回すところを見たことがありますか?

長い髪をつかんでブンブンと頭を回している動作。
とても印象的ですね!

歌舞伎を見ない人でも知っているその動きと演目や意味を
歌舞伎初心者目線で調べてみました。

ようこそ、歌舞伎の世界へ!

 

 

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歌舞伎で髪を振り回す舞踏を「石橋(しゃっきょう)もの」という

(引用ウィキペディアより)

髪を振り回す動きは
髪洗い(かみあらい)

と言います。この『髪洗い』は地に毛がついたまま揺れるので髪を洗っているように見えるからで、
長い毛を前に垂らして首を左右に振り回す舞いです。

他にも髪を後ろから前に長い毛を振ることを『毛振り(けぶり)と言い、

ぐるぐると頭を振り回す動作を『巴(ともえ)』と言います。

このすべての毛を振る舞いを『石橋(しゃっきょう)もの』と言うのです。

 

「石橋(しゃっきょう)もの」とは?

もともと、能に『石橋(しゃっきょう)』と言う演目があり、
中国の伝説の生き物である獅子を題材にしたものです。

これをもとに歌舞伎において、獅子の親が子を谷に突き落とすという
話に変えた『連獅子』などが生まれたました。
これを「石橋(しゃっきょう)もの」呼ぶようになりました。

 

 

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歌舞伎で髪を振り回す演目「連獅子」

 

 

 

連獅子のあらすじ

「獅子の子落とし伝説」

[st-midasibox title=”前段 狂言師右近と左近の舞” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold” myclass=””]

狂言師の右近と、左近という二人の狂言師が獅子の子落とし伝説の舞を踊ります

文殊菩薩に縁のある清涼山という山に父と子の獅子が牡丹の花が咲き誇る石の橋で遊んでいました。

そこは千尋の谷と言われる非常に深い谷で、我が子を谷底へ突き落とし、度胸を試して
這い上がってきた強い子だけを育てるというお話です。

子獅子は何度も爪を立てて岩を登って這い上がってくるのですが、そのたびに父獅子に蹴落とされます。
何度も蹴落とされますが、そのうち嵐が吹いて這い上がれなくなり木陰で休んでしまいます。

父獅子は子獅子が這い上がってこないのを、怖気づく弱い子だったのか?そんなに臆病な子だったのか?
自分はあの子を育てた甲斐がなかったのか?と、心配になり深い谷を覗きこむ父獅子。

子獅子は水面に映った父獅子の顔が見えたとたん、翼が生えたようにいとも簡単に
一目散に岩を駆け上がり、親獅子のもとに戻ってきます。

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[st-midasibox title=”間狂言 宗論争い” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold” myclass=””]

間狂言という面白くて滑稽なお芝居が繰り広げられます。

南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経と違う宗派のお坊さんが我が宗のお経で獅子を退治してやると
意気込みますが、お互いにお経を唱えていくうちに間違って相手のお経を唱えるというお話です。

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[st-midasibox title=”後段 獅子の狂い” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold” myclass=””]

勇ましい姿の父子の獅子の精が登場し、父子獅子は牡丹の花の匂いを嗅いで狂うように激しい舞いを踊ります。
父子獅子の息の合った豪快な毛振りを舞って獅子の座について舞台は幕になります。

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歌舞伎のルーツを解説

 

歌舞伎は、江戸初期に「出雲の阿国」という女性が率いる一座で「ややこ踊り」
という踊りを踊っていて後にかぶき踊りとなったのが起源だと言われています。

歌舞伎という言葉の語源はかぶくという言葉で世の中の通常と反して、
勝手なふるまいや奇抜な行動をすることをかぶくと言い、
このような人たちを傾奇者(かぶきもの)と呼んでたそうです。

傾奇者は人目に付くような華やかな衣装を着て十字架や数珠などを付けて街を歩きまわっていたそうです。
その格好は当時の人たちにうらやましがられた存在でした。

この阿国という女性が男装し、派手な衣装を来て登場したのも歌舞伎が発展した
理由の一つともいえるでしょう。

 

歌舞伎の特徴は?

当時は「かぶき」だったのを漢字にあてて歌舞伎となったと言われています。

  • 歌 歌と音楽
  • 舞 踊り
  • 伎 芝居

の3要素で見る人を楽しませます。

そして現在の歌舞伎の特徴は・・・

  • 男性が女性を演じる女形
  • 客席を通る花道や廻り舞台
  • 隈取模様の化粧
  • 六方や見得の独特な動き
  • 親から子へ芸を受け継ぐ家制度

などがあります。

とても奥が深いです。

 

 

歌舞伎一年生におすすめ5選

 

歌舞伎座って入りにくいイメージがありますよね?

初心者にとって一番入りやすく、ハードルの低いおススメをご紹介します。

観覧席の料金

  • 一幕見席(500~2000円) 一幕のみ見れます。当日券しかありません。
  • 3階B席(4000円) 舞台から遠いです。
  • 3階A席(6000円) 舞台から少し遠いですが、この席が初心者にはおすすめです!
  • 2等席(14000円) 舞台からは離れますが、花道がすべて見れます。
  • 1等席(18000円) 最も多い席で、正面から見れる席も多いです。
  • 1階座敷席(20000円) 花道が目の前で舞台も近く特別席です。

 

お弁当

歌舞伎の公演はおおよそ3時間くらいです。
次の幕までの間は30分くらいありその合間にお弁当を食べると良いですね。

歌舞伎座の中でも販売していますが、数量が少ないので、事前に買っていくのが良いですよ!
ちなみに歌舞伎座で販売しているお弁当は1700円くらいです。歌舞伎座近くのお店を調べて
お好きなお弁当を見つけるのも楽しみの一つになるかもしれませんね。

 

筋書きとイヤホンガイド

初心者向けのアイテムです。

歌舞伎座にはチラシが置いています。
その中に公演のあらすじが書いてありますので、それを読んでから観劇されると
わかりやすいですよ。

筋書きはいわゆるパンフレットです。よりわかりやすい内容になっています。
記念に購入してみてはいかがでしょうか?

そしてイヤホンガイドはお芝居を見ながら邪魔をしないで
良いタイミングで解説をしてくれるので必須ですよ!
これは是非ご利用してください。

 

おすすめの演目

  • 連獅子
  • 春興鏡獅子
  • 暫(しばらく)
  • 毛抜き
  • 曽根崎心中

などがあります。
わかりやすい内容で初心者には最適と思います。
ご自分にあった演目でお楽しみください。

 

今流行りの歌舞伎を見る

一般的な歌舞伎がちょっと・・・という方々には断然この2作品!

若い方が難なく入りやすい演目です!
内容も分かりやすいので、初心者の方はこの演目からご覧になってはいかがですか?
とても面白く、楽しい作品です。

私もこの2作品がスタートでした。

  • スーパー歌舞伎「ワンピース」
  • 新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」

 

 

歌舞伎で髪を振り回す⁉その意味と歌舞伎の楽しみ方、教えます!のまとめ

 

  • 歌舞伎で髪を左右に振り回す動きを「髪洗い」と言う
  • 髪を前後に振る動きを「毛振り」と言う
  • 髪をぐるぐる回す動きを「巴(ともえ)」と言う
  • 髪の毛を振る舞踊のことを総じて「石橋(しゃっきょう)もの」と言う
  • 「石橋(しゃっきょう)もの」の代表的な舞踊は父子獅子の愛情劇の「連獅子」がある
  • 歌舞伎の起源は出雲の阿国である
    華やかに着飾り、派手な格好でかぶくというところからきている
  • 歌舞伎の特徴は歌と踊りと芝居の3要素からなり、男性が女性になる女形や
    花道、廻り舞台、隈取の化粧、六方や見得の独特な動き、親から子へ芸を受け継ぐ家制度にある
  • 歌舞伎一年生におすすめ5選を紹介

 

歌舞伎のこと少し理解できましたか?
この記事を読んで歌舞伎に興味を持っていただけたら幸いです。

歌舞伎は難しい言葉や所作などでわかりにくいですが、初めはみんな一年生です。
知らない世界に足を踏み入れて楽しい歌舞伎の世界を堪能してみてくださいね!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

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