マンゴーはインドや東南アジアなどの熱帯地域が産地となります。
独特の甘味とみずみずしさで、チェリモア、マンゴスチンと共に世界三大美果となっています。
マンゴーが日本に来たのはいつでしょう?
その歴史と品種、食べ頃の見分け方と保存方法をご紹介致します。
Contents
マンゴーが日本に来たのはいつから?
マンゴーの栽培の歴史は古く、原産地のインドでは約4000年以上前から栽培されていると言われています。
栽培が始まった頃はマンゴーの実は小さく、ほとんどの部分は食べられなかったそうです。年月をかけて大きくて美味しい実を選び、後世に受け継がれてきました。
今でも収穫量はインドが1位です。
インド以外にも、フィリピン、タイ、メキシコ、日本などで栽培されていて、500品種以上の種類があります。
そんなにたくさんの種類があるとは思わなかったですね。
日本に来たのは明治時代です。明治初期に鹿児島県に持ち込まれたのが最初になります。
1970年代からビニールハウスでの栽培が始まり、本格的にマンゴーが栽培されるようになりました。
明治時代からあるものですが、国内でマンゴーの生産が進み始めたのは50数年前からになります。
時代の進化と共に、マンゴーの栽培も安定していったようですね。
日本で栽培されているマンゴーの品種
マンゴーの品種は500種類以上あり、品種や産地によって収穫時期は違ってきます。
ここから、有名な品種と希少な品種を紹介していきます。
アップルマンゴー
「アップルマンゴー」という名前は、実が熟すと果皮が赤く染まるマンゴーの総称です。
代表的な品種は「アーウィン種」ですが、他にもケント種、ヘイデン種、トミーアーキンス種、愛文(あいこう)があります。
日本では、沖縄県や宮崎県などで栽培され、国内のマンゴーの栽培は96.5%がこのアーウィン種です。他にも、タイやオーストラリア、メキシコなどでも盛んに栽培されています。
重さは400g~500gほどで、ふっくらと卵に似た形をしています。
キレイなオレンジ色の果肉で、とろける様な食感と芳醇な香りは「幸せ」そのものです!
宮崎県の有名な「太陽のたまご」もアーウィン種です。
金蜜(きんみつ)マンゴー
金蜜マンゴーは台湾出身のマンゴーです。日本でも沖縄県で栽培されていて、近年少しずつ出荷量が増えています。
第二次世界大戦の終わりに、台湾の軍人がフィリピンから持ち帰ったマンゴーの種を植えたのが始まりだそうです。
アップルマンゴーより少し小さく、重さは400g程です。
玉文(ぎょくぶん)マンゴー
引用:那覇マンゴー園
アーウィン種と金煌種を配合して作られた品種です。
糖度が20度~24度とかなり甘いマンゴーです。繊維が少ないので舌ざわりはとても滑らかで濃厚な味わいです。重さは500g~2㎏。
国内での栽培量は極僅かで、キーツマンゴーよりも入手しづらい幻のマンゴーです。
キーツマンゴー
引用:RYUKYU FRONT
沖縄県の宮古島を中心に栽培されているマンゴーです。
大きめのマンゴーで重さは500gから大きいものでは2㎏にもなります。アップルマンゴーが平均400g~500gなのでかなり大きいサイズです。
特徴的なマンゴーで完熟しても赤くならず緑色のままです。
繊維が少なく、とても濃厚な味なので、マンゴー好きの方はアップルマンゴーよりもキーツマンゴーの方が好きという方もいます。糖度が16度~19度と高く、アップルマンゴーよりも甘いです。
見た目が色鮮やかではないので生産する農家さんが少なく、市場に出回らない幻のマンゴーと言われています。
主な生産地の沖縄県でもキーツマンゴーの生産量は1割程度です。
食べ頃はいつ?知っておきたいマンゴーの見分け方
マンゴーは追熟型の果物です。ミカンやブドウは日にちを置いても特に変わらないですが、リンゴや桃、バナナなどは日にちが経つにつれ、甘く熟していきます。
マンゴーも追熟型なので、収穫してから時間を置くことで、うま味成分が凝縮されていきます。
スーパーで販売しているマンゴーは、いつ購入されるかわからないので未完熟のものが多いですが、品種が違っても基本的な見分け方は一緒です。
まずは柔らかさと香り
マンゴーを軽く指で押した時に柔らかさを感じたら、食べ頃のサインです。追熟が進むと果肉も柔らかくなり、香りも濃く強くなっていきます。
スーパーで買ってきたら、まずは食べる前に柔らかさと香りを確認してみましょう。
ツヤがあってしっとりした状態
収穫したばかりのマンゴーは、表面が白い粉で覆われています。この白い粉を「プルーム」と言います。
プルームは、未完熟のマンゴーについているもので、水分調節や病気から身を守るためのもので、たくさんついてる方が美味しくて健康なマンゴーの証拠です。
プルームは追熟していくうちに少しずつ消えていき、次第にツヤのある色鮮やかなマンゴーになっていきます。
プルームの確認と同時に、黒い斑点がないか確認しましょう。
黒い斑点は、バナナでいうシュガースポットの様なものです。もし見つけたら、それ以上の追熟はやめて早めに食べてしまいましょう。
黒い斑点は取り除こう
マンゴーの保存は常温で!冷蔵庫には入れないで!
マンゴーを保存する時は常温でします。
完熟前のマンゴーを冷蔵庫に入れると追熟はうまく進みません。冷蔵庫に入れる時は、完熟してから食べる少し前に入れるのがベストです。
また、追熟がうまくいかない時は、リンゴと一緒にしておくのがオススメ
リンゴは、エチレンガスをたくさん出してくれます。植物の廊下に関与し、その影響で劣化が進み腐らせてしまうイメージがありますが、果物の成熟を促す働きがあります。
マンゴーやバナナなどは、香り成分や甘味の増加、色素形成の追熟をしてくれます。
マンゴーが日本に来たのはいつから?食べ頃の見分け方や保存方法まとめ
まとめ
- マンゴーが日本にきたのは明治時代
- 収穫量はインドが1位
- 国内マンゴーの生産が進み始めたのは50数年前から
- 国内のマンゴーの栽培はほとんどがアーウィン種
- マンゴーは追熟型
- 冷蔵庫に入れる時は食べる前
500品種もあるなんて驚きでしたね。
マンゴーを入手した時は、ぜひ上記の方法を試してみて下さい。