「大きくなったらおじいちゃん家みたいにお庭のあるおうちに住むんだ~」
それは、東京の片隅で生まれ育った私の子供の頃からの夢でした。
まだ叶ってはいないけど、今移住を考えています。
夢の実現が見えてきて、あれやこれやと楽しい想像がふくらみます。
この写真のガーデニング素敵~。
できれば庭で美味しい無農薬野菜とか作って自給自足できれば最高!
「待てよ、庭に植えてはいけない野菜とか植物ってあったはず」
以前、家庭菜園をしている友人に庭に植えてはいけないものがあると聞いた覚えがあります。
念願の庭のある家です。
後悔しないために庭に植えてはいけない野菜や植物のこと、やり方などをしっかり学んでおかなくちゃ!
そこで経験談を含め様々な情報を集めてみました。
どんな野菜が庭に植えてはいけないのかこの記事で確認してみてくださいね。
Contents
庭に植えてはいけない野菜ってあるの!?
取り返しのつかない失敗をしないためには、庭に植えてはいけない野菜などを知ることが先決かもしれません。
友人の話をはじめ口コミ、書籍、YouTube等からあらゆる情報をかき集めました。
その結果、庭に植えてはいけないもののナンバーワンはあまりにも繁殖力が強い植物だということです。
野菜作りにも関係しますので、そちらについても後でご説明しますね。
野菜に関しては、棘があるとか毒があるなどの危険性はほぼないと思っていいでしょう。
匂いで困ることも滅多にありません。
ただ、条件的にこれは植えないほうがいいとか栽培の仕方で良くないことがあったりはします。
それは、土地の広さや場所、日当たりという環境の問題の他に初心者か熟練した人かでも違ってきます。
ここでは主に家庭菜園の初心者向けの情報をお届けします。
育てるのが難しい野菜
「オーガニック野菜を食べたい」っていうことも家庭菜園を始める大きな理由のひとつです。
虫がつきやすい野菜は、とりあえず避けた方がいいかな。
害虫被害にあいやすい野菜
- 白菜
- キャベツ
- ブロッコリー
- カリフラワー
- 大根
- メロン
※一般的アブラナ科の野菜は虫がつきやすい
病気にかかりやすい野菜も初心者にはハードルが高いですよね。
病害にあいやすい野菜
- きゅうり
- スイカ
- 長芋
- 白菜
- キャベツ
- 小松菜
- ズッキーニ
- メロン
※ウリ類の野菜はうどんこ病になりやすい。小松菜は白サビ病。
ずっと同じ野菜を作り続けない方がいい場合があるのを知らないと、思わぬ失敗をしていまいます。
土壌の養分や酸性度の偏り、一定の細菌などが増えてしまうこと等が原因のようです。
連鎖障害のある野菜とあまり影響されない野菜があるようです。
連鎖障害のある野菜
- ゴボウ
- 長芋
- 枝豆
- セロリ
- トマト
気温や湿度、土の状態その他をきっちり管理しないといけない野菜もチェックが必要ですね。
対策を調べて、できそうか判断してからスタートした方がよさそうです。
気温や湿度管理が必要な野菜
- ズッキーニ
- セロリ
- 玉レタス
- ゴボウ
気をつけないと収拾がつかないほど地下に茎をはりめぐらしてしまう野菜もあるようです。
そういう野菜はプランターで育てましょう。
繁殖力の強すぎる野菜
- ミョウガ
- ふき
- ミント
果物は難しい!?
甘くて美味しい果物も作れたらいいな!と思いますよね。
でもイチゴやマスクメロンなどは、難しいと言っている人が多く上級者向けでしょう。
手間もかかるしたくさんの肥料が必要です。
鳥や虫の対策にも一苦労しそうです。
大切に育てた実が食べつくされて大ショックだったという話もあります。
ベリー系やイチゴの中でも宝交早生は比較的楽に育てられるようです。
比較的育てやすい野菜
それでは、初心者が育てやすい野菜は何でしょう。
ミニトマト、ピーマン、マクワウリ、落花生、サンチュ、ジャガイモ、サツマイモ、ソラマメ、パセリ、ニラ、アサツキ、宝交早生
混植について
「混植」とは2種類以上の植物を一緒に栽培することです。
『コンパニオンプランツ』って言葉を見聞きしたことがありますか?
「共存作物」と言われ、同じまたは近い場所で栽培することによって成長に良い影響を与えあう植物たちです。
それとは反対に寄せ植えの相性の悪い野菜もあります。
土の栄養分を取り合うことになり、一方または両方の成長が妨げられて虫もつきやすくなります。
実は混植について知っておくことが収穫の命運をわけるポイントかもしれません。
注意 相性の悪い野菜
- トマトとじゃがいも
- キャベツとじゃがいも
- インゲンときゅうり
- 大根とネギ
- 玉ネギとインゲン
【トマトとじゃがいも】トマトとジャガイモは、ともにナス科の野菜。同じ科の野菜は栄養分を取り合いして互いに生育が悪くなる。
【キャベツとじゃがいも】最悪の相性と言われている。植えた場所が2m離れていてもお互いの生育が悪くなる。
【インゲンときゅうり】インゲンもキュウリも畑のセンチュウを増やしてしまう野菜。混植すると畑のセンチュウ密度が増加してしまう。
【大根とネギ】ネギ類の根には、バークホリデリア・グラジオリーという細菌が共生している。この細菌は抗生物質を出しナス科・ウリ科にとっては病気を予防する。
しかしダイコンはこの抗生物質の刺激で根が分かれてしまい綺麗なダイコンが収穫できなくなる。
【豆科とネギ類】ネギ類の根に付く細菌は抗生物質を出しますが、これによりマメ科の根に付く根粒菌の働きを抑制してしまう。
例外としてソラマメとタマネギは比較的相性が良い。
ポイント 相性の良い野菜
- ミニトマトとバジル
- ナスとネギ
- ピーマンとシソ
- インゲンとルッコラ
- ラディッシュとカモミール
【ミニトマトとバジル】トマトの害虫をバジルの香りが遠ざけてくれる。一緒に植えるとトマトは甘さが増し、味が良くなる。また、トマトが強い日差しをさえぎることで、バジルの葉をやわらかくする。
ミニトマトは、ハーブと相性が良くタイムやマリーゴールドなどと寄せ植えするのも良い。
【ナスとネギ】不要物質をお互い利用し合って栄養状態を良くする。
【ピーマンとシソ】ピーマンの害虫をシソが遠ざけ、味を良くする。
【インゲンとルッコラ】互いに寄生する病害虫が異なり遠ざけ合う。
インゲンは空気中の窒素を固定することでルッコラの生育を助ける。
【ラディッシュとカモミール】カモミールはラディッシュを元気にしてくれる。
知っておかないといけない野菜つくりの基本
野菜を作るときの第一段階に土壌作りがあります。
また、植える場所の広さ、日当たり等も考慮して野菜選びをするのが良いでしょう。
栽培するにはどんな手間がかかるのか!?
肥料は何がいい?
被害の予防をするにはどうしたらいいのかも知っておかないと不安ですね。
ひとまず基本的なところをおさえておきましょう。
土壌作り
植物の根が元気に成長するには、酸素や水分を吸収しやすい土がいります。
そして根がしっかい呼吸できるよう通気性と保水性・排水性が良い状態でなければいけません。
酸性度も調整する必要があります。
野菜ごとに合う土の配合は違いますが、多くの植物は中性~弱酸性を好みます。
土の状態が極端にアルカリ性や酸性に傾いていては、根がちゃんと育ちません。
ポイント
- 保水・水はけが良い
- 通気性が良い
- 酸度が適度である
耕されていない固い土では根から水や栄養、酸素を取り込むことも十分に伸びることもできません。
ポイント
- 野菜を植える前に、土をフカフカに耕しておく
基本ブレンドの土
- 赤玉土(小粒)と黒土、肥料(完熟堆肥か腐葉土)を1:1から2:1ほどで混ぜ合わせる
土壌作りの基本的な手順
- 雑草や小石、根っこや茎葉を取り除く。
- 深さ20~30cmほど土を掘り返しながら堆肥や腐葉土と土を混ぜるように鍬で耕す。
- 軽く土を握ってみてすぐに崩れるようなら肥料を混ぜ込む。
- pH測定器で測定し、酸性に傾いているようなら苦土石灰を混ぜて調整する。
※酸性度は植える野菜に合わせる
陽当たりと広さで選ぶ野菜作り
陽当たりについて
陽当たりが良くないと育たない野菜もあれば、逆にあまり日が当たらないほうが良い野菜もあります。
それぞれの野菜をご紹介します。
陽性植物
※1日中(6時間以上)直射日光が当たるところを好み、日陰では育つことができない。
トマト、ピーマン、ナス、キュウリ、トウモロコシ、スイカ、ダイコン、サツマイモなど多数
夏野菜はほとんどが陽性植物ですが、暑さに強くはありません。
半陰性植物
※半日(3~4時間、午前のみ、午後のみ)ほど直射日光が当たればよく、木漏れ日程度の明るさでも1日中なら育つ。
イチゴ、ホウレンソウ、コマツナ、カブ、ワサビ、レタス、シュンギク、パセリ、ジャガイモ、サトイモ、ショウガ、アスパラガス、ネギなど。
陰性植物
※半日陰から日陰の直射日光の当たらない所を好む。1日1~2時間の日照でも育つ。
セリ、ミツバ、シソ、ミョウガ、ニラ、フキなど
野菜を植える広さ
地面につるを伸ばして成長する野菜は、ある程度の広さがあったほうがいいでしょう。
- さつまいも
- カボチャ
つる返しという作業を定期的に行えれば、それほど面積がなくても作れるようですが・・・。
また、根菜は深さが必要です。
- だいこん
- ジャガイモ
家庭菜園を始めるときは、最初は小さく(1~2坪)慣れてきたら徐々に広げていくという方法が良いようです。
場所が広ければそれだけ世話をするのが大変です。
収穫物が多すぎて困るということもあります。
では、狭ければいいのかというとそうでもないようです。
狭い場所でたくさんの野菜を育てると、病気や害虫が広がりいやすいのです。
また、土の栄養分不足で発育ができないという問題があります。
ハリキリたい気持ちを少し抑えて、様子を見ながら進めるのほうが後悔しなくて済むかもしれませんね。
庭に植えてはいけない!?野菜をダメにする植物
生命力が強すぎてどこまでも浸食してしまうような植物は家庭菜園の野菜の生育を妨げてしまいます。
しかも駆除するのはとても大変だと聞きました。
その他、植えるのを気を付けたい植物は桜の木です。
桜は花が咲いているときはとてもきれいですが、花が咲き終わると大量の毛虫が寄ってきてしまいます。
中にはチャドクガのように毒がある毛虫もいるので要注意なのです。
もちろん野菜たちにも悪影響をおよぼしてしまうでしょう。
野菜に寄ってくる!嫌な害虫と怖い害獣への対策
害虫問題は、野菜つくりをする中で避けては通れないものでしょう。
作物を食い荒らしてしまう鳥や動物についても対策を考えておかなくてはいけません。
害虫対策
- 害虫の発生を防ぐ
まずは環境作りが大切です。
土壌作りの項でもご紹介しましたが、害虫の発生を防ぐ環境も風通しと保水性がありながら水はけが良いことがあげられます。
陰性植物でないかぎり陽当たりの良さも条件の一つです。
雑草をこまめに取り除くことも害虫の隠れ家を作らせないので予防対策となります。
野菜の株を傷つけないことも重要です。傷から病原菌が侵入して野菜が病気にかかって虫もつきやすくなります。
野菜が元気に育っていて抵抗力がある状態だと害虫被害にあいにくいということです。
その他、用土の日光消毒をすることでセンチュウなどの害虫を駆除することができます。
長い間使っている用土には小さな害虫が発生していることが多く、定期的に太陽光に当ててやることが対策になります。
用土を平らに広げる ⇒ 上に透明のビニルシートを被せる ⇒ 1か月程置く
- 防虫ネットを使う
引用 KOMERI.COM
防虫対策で安心なのは、ネットを使う方法です。
種まき、または苗の植えつけをした後にすぐに防虫ネットでトンネルを作ります。
害虫の侵入を防ぐために隙間ができないように注意して作ります。
鳥害対策
果物や完熟トマト、豆類が狙われやすいとのことですが、防虫ネットをしていればたいがいは避けられるようです。
種まきをしたときに周りにワラなどを敷くのも有効だと聞きました。
ワラなどは鳥たちの足に絡みつくため、それを嫌がるようです。
それでもカラスなどの執拗な攻撃に悩まされれることもあります。
そんなとのためにはこちらの動画が参考になります。
みなさん頑張っているんですね。
ハクビシン対策
最近はどういうわけか都心の住宅街でもハクビシンの姿を見ることがあります。
家庭菜園はかっこうの餌場になり、被害の報告も年々多くなっているようです。
特に果物を好んで食べるとのことです。
ハクビシンを呼び寄せないためには、果物をはじめ収穫した作物や間引きした作物を置いたままにしないことに注意しましょう。
匂いをかいでぺットフードにも寄ってくるようです。
ハクビシンの苦手とされる臭いに石油やニンニクがあります。
それを使って何か対策をしてみるのも手ですが、遭遇したら害獣駆除業者を呼んだほうがいいかもしれません。
イノシシ対策
言うまでもなくイノシシは怖いですよね。
フェンスを作る方法もありますが、大掛かりでお金もかかるわりには破られてしまうことがあるようです。
イノシシを追い払うには、イノシシが嫌う光の点滅や超音波を使う方法があります。
イノシシが夜行動物だということに注目します。
販売しているグッズで青色LEDライトを夜間に点滅させてイノシシを驚かせるものがあります。
人間には聞こえない超音波のグッズを置き、夜間に起動させるのも効果的なようです。
音が近所迷惑になることはありません。
ですが、超音波の人間への影響が全くないとの証明がまだされていないので長時間使わないほうがいいかもしれません。
また、ペットを飼っている場合に使わないほうが安心かもしれません。
こちらも結局は害獣駆除業者に頼るのが安全で確実なようです。
庭に植えてはいけない野菜は!?後悔なしで楽しい家庭菜園を!のまとめ
- 庭に植えてはいけない野菜ってあるの!?
- 庭での野菜作り!知っとかないといけない基本
- 庭に植えてはいけない!?野菜をダメにする植物
- 嫌な害虫と怖い害獣への対策
あこがれの家庭菜園で後悔しないために、まずは庭に植えてはいけない野菜はあるのかを調べました。
最初に作るには向かない野菜がイメージできましたか。
同じ野菜を同じ土壌で作り続けると良くないことも覚えておかないといけませんね。
混植は相性しだいで良くも悪くも野菜つくりに大きく作用することを知りました。
コンパニオンプランツは是非利用したいですね。
そして野菜づくりの基本だけはしっかりおさえておくことが大事だと思います。
土壌作りを間違うと、全てがうまくいかなくなってしまいます。
野菜ごとに適した陽当たりを知っていると、庭のどこのスペースに何を栽培するかのプランが立てやすくなります。
作物に悪影響を及ぼす庭に植えてはいけない植物にも注意が必要ですね。
せっかく作った野菜たちを台無しにされてしまうことのないように、害虫や鳥、動物への対策も知っておきましょう。
実践ではうまくいくことばかりではないかもしれませんが、大きなダメージで意気消沈してしまってはもったいないです。
小さな失敗を繰り返しながらも美味し野菜が作れるように頑張っていければと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。