ヴァージンロードの由来とは?体験者が語る心に残る一歩の秘訣!

暮らしの知恵

結婚式の最初の一歩を踏み出すヴァージンロード。

感動的なシーンですが、意味や由来を知っていますか?何も知らず歩くのと、意味を知って歩くのでは、当日込み上がる気持ちが大違い!

実はヴァージンロードには素敵な由来があり、色にも意味が込められているのです。

既に結婚式を終えている私ですが、これを知ってから歩きたかった…この記事では、ヴァージンロードの由来や意味を徹底解説!

実際の体験談からココは気を付けて!というポイントを紹介し、花嫁さんの心に残る一歩をお手伝いします。

併せて、入場におすすめの曲や、写真映えするコツも紹介しているので、これから結婚式を挙げる方は是非参考にしてみてくださいね。

 

 

スポンサーリンク

ヴァージンロードの由来は「悪魔から身を守るため」だった

「ヴァージンロード」とは、結婚式場の入口から祭壇に至るまでに敷かれた通路のことです。また、そこに敷かれる布のことも合わせて指します。

人は幸せの絶頂にあるとき、悪魔にさらわれると恐れられていました。

無垢で幸せそうな花嫁は悪魔の標的になってしまいます。そこで欧米では花嫁を守るために魔除けとして通路に布を敷き清めていました。

この「花嫁が悪魔から身を守るための魔除け」がヴァージンロードの由来です。

 

 

スポンサーリンク

実はよく見るアレにも花嫁を守る意味が込められていた!代表的な4つを紹介!

結婚式でよく見る光景にも、実は花嫁を守る意味が込められていたのです!ここでは4つご紹介します。

 

①ブライズメイド

花嫁とよく似た色の衣装を着るブライズメイド。悪魔の目を惑わせ、花嫁を守るための意味が込められています。

 

②フラワーガール

入場の際、4歳から10歳くらいの女の子が、花をまきながら花嫁の前を歩くフラワーガール。花びらには悪魔を寄せ付けないためのお清めの意味があります。

 

③ベールダウン

ヴァージンロードを歩く前に、花嫁の母親が花嫁にベールをおろすセレモニー。これも邪悪なものから花嫁を守るためです。

 

④ウェディングブーケ

ウェディングブーケが白を基調とされているのも、白は魔除けの色とされ、悪いものから花嫁を守るためです。

中世のヨーロッパでは、ハーブでウェディングブーケを作り、身につけることで疫病を防ぎ、大切な花嫁を守っていたそうですよ。

花嫁を守る演出はどれも素敵な意味が込められているものばかり!是非入場の演出に取り入れてみてはいかがでしょうか?

ちなみにウェディングブーケの由来は、男性がプロポーズの際に野の花を摘んで花束にして、女性にプレゼントしていたこと。

女性はYESの意味を込めて、その中の1輪を男性のポケットにさしてあげたことが、ブートニアの由来です。

これにあやかり、新郎が入場の際にゲストから1輪ずつお花を集め、新婦にプレゼントし、新婦は新郎のポケットへ1輪を…なんていう演出も素敵ですね。

 

 

スポンサーリンク

「ヴァージンロード」の呼び名は日本だけ?!

一般的に日本で知られた「ヴァージンロード」の呼び名ですが、実はブライダル業界でつくられた和製英語です。

ヴァージンロードと呼ぶのは日本だけ!日本通の外国人にしか伝わらないので注意が必要です。

英語では、単に「アイル(直訳:教会の通路)」や「ウェディング・アイル(直訳:結婚式場の通路)」と呼ばれます。

日本の結婚式は神社等でおこなう神前式が主流で、キリスト教式の結婚式がおこなわれるようになったのは昭和50年代と最近のこと。

ブライダル業界を盛り上げようとつくられたロマンチックな造語という背景が伺えます。

平成9年に放映された月9ドラマ「バージンロード」によって、日本で一気に広まったそうです。安室奈美恵さんの名曲「CAN YOU CELEBRATE?」が主題歌となり、こちらも結婚式の定番ソングとなりましたね。

 

 

ヴァージンロードに込められた3つの意味

ヴァージンロードには「①過去・②現在・③未来」の3つの意味が込められています。

 

①過去(入場)

扉を開けたところから花嫁が誕生し、大切な人に支えられ、過去の出来事に想いを巡らせながら一歩一歩と進みます。

 

②現在(誓い)

そして、新郎との愛を誓う現在へ辿り着き、バトンタッチ。

誓いのキスが恥ずかしくて抵抗のある方は、唇ではなく頬や手にしたり、ハグや握手をする演出もありますよ。

 

③未来(退場)

最後は大切な人たちからのたくさんの祝福を受け、2人で未来へと進んでいくのです!

 

 

ヴァージンロードの色にはこんな意味が込められていた!

ヴァージンロードに敷かれる布の色に注目したことがあるでしょうか。

ヴァージンロードに敷かれた布は「アイルランナー」と呼ばれています。

一般的にカトリックで使われる赤をイメージすることが多いですが、実は決まりはなく、色にも意味があります。

赤は「深い愛情」

青は「海のように永遠に続く愛」

緑は「希望」

白は「純潔」という意味があります。

 

最近では、新郎新婦の名前や記念日等を載せた手作りのアイルランナーも流行っているようです。

 

 

父親と歩くだけがヴァージンロードではない!

ヴァージンロードと言えば父親と歩くイメージが強いですが、父親と歩くという決まりがある訳ではありません。

諸事情で父親と歩けない方もいるでしょう。私もそのひとりです。

一般的に父親と歩くのは、生まれてから一番長くそばにいてくれた男性だから、父親から結婚の承諾を得た証としてエスコートしてもらうため、という意味があるそうです。

ですが、入場の際のエスコートには、

「神の目の前で新郎へ手渡す」

「2人の新たな一歩を見守る」

という意味が込められているので、母親や祖父母、兄弟など花嫁の大切な方であれば誰でも良いのです。

また、ひとりだけに決めるのではなく、途中までは母親、途中からは父親とバトンタッチする方もいるようです。

形式に捉われない人前式では、最初から新郎新婦ふたりでの入場も人気です。

父親以外の方の歩く際のポイントとして、参列者が「隣に居るのは誰?」「なぜ父親と歩かないの?」とならないよう、司会の方からあらかじめ誰と歩くか、エピソード等も含め、紹介してもらうと良いでしょう。

 

【体験談】夫とふたりで歩くヴァージンロードはどんな感じ?

実際に私は形式に捉われない人前式を選択し、夫と一緒に入場しました!

理由は、私が小さい頃に父を亡くしていたことと、夫が「自分だけ注目されるのは照れるし、ひとりでどんな顔して歩いたらいいの?!」と言ったことがきっかけです。

シャイな新郎様は意外とお悩みのポイントかもしれません。私は入場から大泣きしてしまいましたが、夫がリードしてくれて心強かったです。

参列者から「夫婦での入場は初めて見たけど、扉が開いた瞬間感動した!これも良いもんだね!」とも言われました。

事情があって父親と歩けない方は新郎新婦ふたり揃っての入場もおすすめです!

また、亡き父と一緒にヴァージンロードを歩くのが夢だったという方は、母親に父親の写真を持ってもらい、一緒に入場するのも素敵だと思います。

父親のことを想って3人で歩くヴァージンロードは、きっと天国のお父さんも喜ぶこと間違いなしです!

 

【体験談】入場シーンのココに思わぬ落とし穴!

ここでベールダウンの時に、実際に体験した注意ポイントをひとつ紹介します。

リハーサルで、式場の方から母親に「是非、ベールダウンの際には娘様へひとこと声をかけてあげてくださいね。」と言われました。

ベールダウンとは、母親が最後に娘の身支度を手伝う感動の儀式です。

実際の式でベールダウンをしてもらうだけでも、育ててもらった感謝の想いと、最後という寂しさが押し寄せ、感極まってしまいますが、更に母親からの一言は涙腺崩壊してしまいそうになります!

ですが、この時泣きすぎてしまっては、ベールダウンをしており、ブーケを持っているので涙をうまく拭くことができません。

まだ始まったばかりの入場なので、化粧がぐちゃぐちゃに崩れてしまわないためにも出来ればグッと堪えましょう!

 

 

写真映えするコツ!「ブーケは常におへその下!」

歩き方のコツは、

  1. 背筋をピンと伸ばし、
  2. 目線は遠く、
  3. ブーケを持つ手はおへそより下に、
  4. 両膝がドレスの一点に当たるように歩きます。

 

緊張していて早足になりがちですが、ゆっくりと歩きましょう。

そして特に重要なのが、2のブーケを持つ位置です。後から写真を見返すと、ブーケの位置がおへその下にあるだけで、格段にバランス良く上品に見えます!

意識しないとついつい上に上がってきてしまうので「ブーケは常におへその下!」を意識することが必要です。

エスコート役が男性の場合、腕を組んで歩きますが、花嫁はしっかりと腕を組むのではなく、優しくそっと手を添える程度にすると更に美しく見えます。

体験談から、入場シーンは神聖な雰囲気に包まれているため、周りをキョロキョロしたい気持ちもありますが、遠くの一点を見つめた方が品があるように見えます。

出来れば手を振ったりせず、招待客の皆さんには目配せ程度にしておいて、退場の時のためにとっておきましょう。

祝福されながら未来へと進んでいく退場の瞬間は、いちばん幸せな一歩であること間違いなし!

是非、満面の笑みを招待客へ向け、写真にも残してもらいましょう。そんな時も「ブーケは常におへその下!」を忘れずに。

 

 

最後に、演出の鍵は音楽にあり!

ヴァージンロードの意味を知り、自分らしい演出が決まれば、最後の鍵は音楽です。

参列者も感情移入できる曲であれば、王道ですが、誰もが耳にしたことのある「You Raise Me Up」がおすすめです。

結婚式と言えばこの曲!条件反射で涙が出る方もいるでしょう。

結婚式で一番最初にかける大事な曲。招待された側も新婦のウェディング姿を楽しみにドキドキが高まっているはず!

知らない曲よりも大多数が知っている曲の方が盛り上がって貰えると実感しました。ピンと来ない方は是非一度自分の歩く姿を想像して聞いてみてください。

きっと想像しただけで本番前から泣いてしまうことでしょう!

 

 

ヴァージンロードの由来とは?体験者が語る心に残る一歩の秘訣!のまとめ

  • ヴァージンロードは魔除けの為に始まった
  • ブライズメイドやフラワーガール、ベールダウンにも魔除けの意味がある
  • 「ヴァージンロード」と呼ぶのは実は日本だけ
  • ヴァージンロードには「過去・現在・未来」の3つの意味が込められている
  • 色にも込められた意味があった
  • 父親だけではなく、誰と歩いてもOK
  • 入場シーンは涙が拭けないので泣きすぎに注意
  • 写真映えするコツは「ブーケは常におへその下!」
  • 音楽は誰もが知っている曲をチョイス

ヴァージンロードに込められた素敵な意味を知っておけば、当日は歩くのが楽しみになること間違いなし!

さぁいざ、お披露目の入場です。その時、隣で支えてくれるのは、誰が思い浮かびますか?

必ずしも父親でなくても大丈夫です。自分らしい色や演出を見つけ、未来に向かって心に残る一歩を踏み出してください!

コメント

error: Content is protected !!