「TOEIC700点」と初めて聞くと一見すごいことのように感じますが、皆さんはどうでしょうか?
「TOEIC」とは、【990点】満点の英語試験のことです。
グローバル化が進む中、就職や転職、昇進などにも、このTOEICのスコアが重視されることが増えています。
この記事では、実際の英語力や企業からの評価をもとにTOEIC【700点】というレベルは果たしてすごいのかどうかということを調べました。
就職活動を控えている学生の方や転職を考えている社会人の方、これからTOEIC試験を受けられる方など、皆さんと一緒に考えていけたらと思います。
もうすでにTOEIC700点レベルのスコアを持っている方は、自分の実力がすごいのかそうでないのかの参考にしてみてください。
Contents
TOEIC700点レベルの英語力ってすごいの?
結論から言うと、TOEIC700点レベルの英語力はそこまで「すごい!!」というほどのことではありません。
英検でいうと2級~準1級といった大学中級程度のレベルです。
では、実際にできることはどのようなことなのでしょうか?
日常生活でできること
・筋の通った簡単な文章を作り、コミュニケーションをとることができる
・ひとりで海外旅行を自由に楽しむことができる
・看板を見て、どんなお店か理解することができる
・電車やバス、飛行機など交通機関の時刻表を見て理解することができる
・カタログやパンフレットを読んで理解することができる
・電話帳で人や会社など、必要な情報を探すことができる
ビジネスシーンでできること
・仕事に関する簡単なメモを読んで理解できる
・会議の議事項目を読んで理解できる
・コピー機などのオフィス機器のマニュアルを読み、使い方に関する指示や説明を理解することができる
・自分の業務に関する文書(レポートなど)を読んで理解することができる
・会議や講演のプレゼンテーション用の配布資料などを読んで理解することできる
・自社への就職希望者の履歴書を読んで理解することができる
・顧客や取引先からのクレームレターを読んで理解することができる
つまり、仕事や日常生活において基本的なコミュニケーションを問題なくこなすことができたり、そこまで難しくない文章であれば内容を理解することができるということです。
このようなことがTOEIC700点レベルの英語力といえるでしょう。
英語力がない私の場合…
実は私、観光地に住んでいます。
なので外国人観光客の方に声を掛けられる機会が多いのです。
ですが、あまり英語が得意ではない私はいつもあたふたして身振り手振り…。
結局、何の役にも立てずに終わってしまうことがほとんどなんです。
そんな時、TOEIC700点レベルの英語力があれば相手の問題も解決できて、私も悔しい思いをしなくて済んで、みんなハッピーになれますよね♪
ちなみにTOEIC700点レベルの人ってどれくらいいるのでしょうか?
TOEICの平均点と700点レベルの割合は?
2020年度に日本でTOEICを受験した人の数は【約153万人】でした。
ここからは、スコアやその割合に焦点を当てて見ていきたいと思います。
平均点
TOEIC試験はリスニングセクションとリーディングセクションの全200問で構成されています。
各セクションの最高スコアは495点なので、全体の最高スコアは990点ということになります。
そして、2020年から2021年に実施されたTOEIC試験を参考にして平均点を算出すると【620点】です。
とすると、TOEIC700点レベルの人たちは平均より上に値するということがわかりました。
700点レベルの割合
TOEIC700点レベルの割合は全体の【約15%】です。
15%の中に入れるってすごいことですよね?!
800点レベルの割合
TOEIC800点レベルの割合は全体の【約12%】です。
やはりレベルが上がるにつれて、そのパーセンテージも減っていくのですね…
900点以上の割合
TOEIC900点以上の割合は全体の【約3.4%】です。
100人が受験したとしたら、その上位3人~4人だけが取れるスコアということです。
すごいレベルだということは一目瞭然です!
以上のことから、TOEIC700点レベルは全体の上位3割の中に入るということがわかりました。
全体の中で自分がどの位置にいるのかを知ることはとても重要ですよね。
また、明確な数字を知ることで目標にも設定しやすくなります。
上位3割の中にいるということは自分の自信にも繋がるのではないでしょうか。
ここまでで数値的なレベルはわかりましたが、果たして企業側からの印象はどのようなものなのでしょうか?
TOEIC700点レベルの企業での評価は?
先程、TOEIC700点レベルの英語力は大学中級程度のレベルだとお話ししましたが、日本社会の中では高く評価されることのほうが多いようです。
世の中のグローバル化が進むにつれて、企業は英語力の高い人材を必要とし、就職、転職、昇進など、あらゆる場面でTOEICのスコアが重視される傾向にあります。
実際にTOEIC700点レベルのスコアを持っていると、社会生活の中ではどのようなメリットがあるのでしょうか?
いろんなシーンにわけて、見ていきたいと思います。
就職・転職
多くの企業では採用基準の一つとしてTOEIC【700点~730点】を足切りの最低ラインに設定している場合もあるそうです。
いくらやる気や実力があったとしても、TOEIC700点レベルのスコアを持っていないというだけで採用されないこともあるということです。
そう考えると、TOEIC700点レベルの実力は就職活動などの面で優位に働くといえます。
特に応募数が多く競争率が高い企業では、自分の頑張りや結果が数値化してみえるので有利になるでしょう。
昇進・昇給
昇進や昇給の際にTOEICスコアの取得を義務付けている企業もあります。
TOEIC700点レベルのスコアを持っていることはキャリアアップをするためにも必要なことのようです。
TOEICのスコアを持っていないことによって、ずっと昇進できないなんて悲しすぎます…
そうなったら何が何でも取得するしかないですよね。
海外出張・海外赴任
TOEIC700点レベルのスコアを持っていれば、海外出張や海外赴任などのチャンスも増えます。
日本から出て世界を見ることによって、仕事や自分の価値観の幅が広がるのではないでしょうか?
こうしてみてみると、TOEICのスコアというのはいろんな場面で必要になってくることがわかりました。
だからといって、そう簡単にポンっと手に入るものでもありません。
では、実際にどのような勉強をすればよいのでしょうか?
ここからはより効果的で効率的な勉強法をご紹介します。
TOEIC700点レベルを目指す!オススメ勉強法とは?
TOEIC700点レベルの実力を取得するためには偏差値56以上というスタートラインが必要だといわれています。
偏差値56というと、一般的には普通のレベルかそれよりやや高いかくらいのレベルなので、比較的誰でも勉強次第でTOEIC700点レベルに手が届くということです。
勉強次第ということは、いくら勉強をしたとしても要点を間違えてとらえていたら、ただ時間を無駄にしただけでなんの意味もありません。
そうならないためにも、しっかりポイントはおさえておきたいですよね?
ここからは、TOEIC700点レベルを目指すための効率のいい勉強法をみていきたいと思います。
まず基本的に大事になってくるのが「質の高い学習」です。
「質の高い学習」とは
「質の高い学習」とは、TOEICの問題パターンを理解し、TOEICの問題によく出てくる単語を覚えるということです。
問題パターンを知るためには「TOEICテスト新公式問題集」など、実際のテストと同じプロセスで作成された問題を解くことが一番の近道です。
皆さんも受験勉強をする際に何度も何度も過去問を解いた記憶があるのではないでしょうか?
そうすることによって、どの程度の知識が求められているのかがわかったり、どのような問われ方をするのかがわかります。
また重要なものほど、選択肢や表現を少しずつ変えながら繰り返し出題される傾向にあるので、何度も問題を解いていけば自ずと頻出単語が見えてきます。
しかし、仕事や学校に行きながら十分な学習時間を確保することは難しいでしょう。
そこで「隙間時間の活用」がとても重要になってきます。
「隙間時間の活用」とは
通勤・通学中や休憩中、ちょっとした時間を有効に活用するのです。
そのためには、いつでもどこでも学習できるスマホアプリがとても役に立ちます。
おすすめは「スタディサプリENGLISH」のTOEIC対策アプリです。
なんと、スタディサプリENGLISHはTOEIC対策に必要な勉強のすべてをスマホ一台でできてしまいます。
スタディサプリENGLISHの特徴を以下にまとめました。
・150のTOEIC専用対策レッスン
・83の英文法基礎レッスン
・約300本の講義動画
・ディクテーション(聞き取った英語をタイピングできる)
・シャドーイング(聞き取った英語を追いかけて発音できる)
・TOEIC試験20回分相当の演習問題
特におすすめなのが講義動画の「世界一わかりやすいTOEIC L&R TESTの授業」です。
カリスマ講師の関先生の講義はわかりやすいと評判で満足度90%の神授業です!
【1回5分】のレッスンというのも隙間時間で学習するにはもってこいです。
文法や単語などの英語基礎からパート別の攻略方法までわかりやすく解説してくれます。
この講義動画で英文法のインプットやTOEIC対策をして、演習問題でアウトプットするという仕組みです。
スタディサプリENGLISHは、リスニングの学習機能も充実しているので、本当におすすめできるアプリのひとつです。
TOEIC700点レベルのスコアを取得するために「質の高い学習」を意識し「隙間時間の活用」もして、無駄なく効率よくがんばっていきましょう。
TOEIC【700点】ってすごいの?!実際のレベルはどれくらい?のまとめ
・TOEIC700点レベルの英語力は大学中級程度のレベル
・TOEICの平均点は【620点】
・TOEIC700点レベルの割合は全体の【約15%】
・TOEIC700点レベルは【上位3割】に入る
・TOEIC700点レベルの企業での評価は高い
・TOEIC700点レベルを目指す勉強法は「質の高い学習」と「隙間時間の活用」
今回は、TOEIC700点レベルの実力や社会的評価の高さ、スコアを取得するための勉強法についてお伝えしました。
日常生活で英語が使えるということは、グローバル化が進む世の中でとても重要になってくることと思います。
また、就職・転職活動でも有利になりますし、キャリアアップのためにもTOEIC700点レベルのスコアを持っていて損はありません!
TOEIC700点レベルの実力は、たくさんの場面で一つの大きな武器になることでしょう。