新しい生活様式の一環として、マスク着用がすっかり一般的になりました。マスク着用に合わせたヘアメイクやアクセサリーなども普及してきましたよね。
一方、マスク生活が長引くことで、口の渇きや自分の口臭が気になる方が増えています。
テレワークも随分と普及しましたが、それでもやはり対面で人と話す事が必要な場面はあります。
店頭に並ぶ口臭ケア用のタブレットやスプレー、マウスウオッシュなどの種類が以前に比べて増えたような気がしませんか。
実際、私もここ1年は毎食後の歯磨き後に、マウスウオッシュでのケアもするようになりました。
今回は、そんな中でも「プロフレッシュ」についてご紹介します。
Contents
プロフレッシュでのケアは体に良い?悪い?
いきなり、プロフレッシュと言われても…という方もいらっしゃるかと思います。まずはプロフレッシュが何なのか、からお話していきますね。
プロフレッシュって何?
プロフレッシュは、洗口液に分類される口腔化粧品です。
ん?洗口液?マウスウオッシュじゃないの?と思ったあなた、正解です。
実は、洗口液もマウスウオッシュも同じもの。呼び方が違うだけなんです。
他にはオーラルリンス、マウスリンス、洗口剤という呼び方もされますが、同じものを指しています。
この洗口液ですが、読んで字のごとし。口の中を洗浄したり消毒したりするために使います。
うがいすることで口臭予防や歯質強化、ドライマウス症状の緩和、歯の表面への細菌付着を抑えることが期待できるとされています。
歯みがき後の仕上げとして使ったり、外出先で歯みがきができない時や口臭を抑えたい時などに使われる事が多いです。
プロフレッシュに入っている成分
ではプロフレッシュには、どんな成分が入っているのでしょうか。成分表記を見てみましょう。
[全成分]
本体ボトル(調製前):水、亜塩素酸Na
A液:水、クエン酸、安息香酸Na
B液:水、次亜塩素酸Na、炭酸Na
プロフレッシュは、大きな本体ボトル1本と小さなパック2本の合計3本セットで販売しています。
本体ボトルには水・亜塩素酸ナトリウム、A液には水・クエン酸・安息香酸ナトリウム、B液には水・次亜塩素酸ナトリウム・炭酸ナトリウムがそれぞれ入っています。
最初の開封時に、この3本を順に混ぜて使うんです。
混ぜ合わせると、本体の亜塩素酸ナトリウムとA液のクエン酸、B液の次亜塩素酸ナトリウムが反応して二酸化塩素が作られます。
この二酸化塩素が、口臭予防に役立つ成分とされています。
常温だと二酸化塩素は気体になり保存や管理が難しいため、あえてパッケージを分けて、直前に混ぜて使う形にして販売しているんですね。
プロフレッシュは体にどんな影響がある?何に効く?
さて、ここまではプロフレッシュが何なのかをお話してきました。
でも、中に入っている成分で体にどんな影響があるのか…やっぱり気になりますよね。ここからは、プロフレッシュの効能と体への影響についてご紹介します。
プロフレッシュの効果と体に与える影響
プロフレッシュのラベルを改めて見てみました。
商品名の下に「口腔化粧品(口臭予防洗口液)」とあり、効果・効能は「口臭を予防する。口中を浄化する」と書いてあります。
プロフレッシュは「化粧品」の扱いなんですね。
ところで、化粧品の定義ですが、薬機法(旧薬事法)第2条第3項で、下記のように定められています。
この法律で「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、
身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。
ただし、これらの使用目的のほかに、第1項第二号又は第三号に規定する用途に使用されることも併せて目的とされている物及び医薬部外品は除く。
引用:厚生労働省公式サイト
ここで化粧品と医薬部外品、医薬品の違いについて、少しお話させてください。
プロフレッシュのようなオーラルケア用品には、薬機法によって規制されたカテゴリーの中で、医薬品、医薬部外品、化粧品などがあります。
病院で医師が処方するものもあれば、処方がなくてもドラッグストアなどで買えるものも。
この薬機法に沿った形で、研究開発や製造販売などを行っています。尚、それぞれの効果や効能面の違いは
となっています。
医薬品
病気の治療を目的にした薬のことです。
入っている成分について、治療に効果があると厚生労働省から認められたものです。
広告やパッケージで「歯周病治療」などの効果を訴求する事が許されています。
医薬部外品
厚生労働省が許可した、効果や効能に有効な成分が一定の濃度で入っています。医薬品と違い、治療よりは防止を目的としたものです。
「口腔内の殺菌」「むし歯予防」など、その効果についてもパッケージや広告で訴求することが許されています。
化粧品
医薬部外品と比べて、効果や効能に有効な成分の割合は低いです。清潔にする、健やかに保つなどの目的で使われます。
医薬品や医薬部外品に認められている「殺菌」などの効能や効果を、パッケージなどで訴求する事は許されていません。
口臭とその原因について
口臭は吐き出す息の臭いです。マスク生活で、自分の口臭が気になりだした方は多いのではないでしょうか。
マスクのない状態だと吐き出した息はそのまま外に拡散されるので、自分で臭いを感じることはあまりありません。
でも、マスクをしていると外に拡散されずマスクの中に残る息があるので、自分の息の臭いに気づきやすいんです。
口臭には大きく分けて「生理的口臭」と「病的口臭」があり、その原因はほとんどが舌苔(ぜったい)といわれています。
舌の表面が白っぽくなっているのを見たことはありませんか?あれが舌苔です。
舌苔を適度にとって舌をきれいにすることが、最も有効な口臭予防法とされています。
生理的口臭の場合、原因の87%が口の中にあることが明らかにされています。
口の中にいる嫌気性菌という種類の細菌が、タンパク質やアミノ酸を分解して揮発性硫黄化合物(VSC: Volatile Sulfur Compounds)を作ります。
これが口臭の主な原因になるんです。
生理的口臭の予防のためには歯磨きに加えて、舌清掃で舌苔を減らしてVSCを増やさない。舌を清潔に保つことが効果的だといわれています。
ちなみに先ほどお話した二酸化塩素、ちょっと聞きなれない名前ですが、実は水道水の浄化などにも活用されている身近な成分。
国連の専門機関でも生体に無害な「安全性レベルⅠ」に認定されている成分とのことです。
プロフレッシュに含まれるこの成分が、舌や口の中の汚れをきれいにして口臭を防ぐんですね。
プロフレッシュはどうやって使うの?どんな味?
さて、ここではプロフレッシュの使い方とその使用感についてご紹介します。
販売元のアルファネットでは、朝と夜の二回使うことを推奨しています。
プロフレッシュの使い方
①本体のキャップをあけます。
②付属のA液の口を切り取って、本体ボトルへ中身を全部いれます。
➂本体のキャップを閉めて、しっかり振ります。
④付属のB液の口を切り取って、本体ボトルへ中身を全部いれます。
➄本体のキャップを閉めて、再度しっかり振ります。
⑥しっかり振ったら、30分以上おいてください。
※混ぜ合わせた後、すぐに使わず、必ず30分以上時間をおきましょう。それで調整が完了して使用できます。
◆かんたんケア
①調整したプロフレッシュを、本体ボトルのキャップ1杯分(約7.5㏄)口に含みます。
②約1分ほど口の中をすすいでから、はき出します。
※口をすすぐ前に、タングスクレーバー(別売)で舌上の汚れを軽くとっておくのも良いようです。
◆しっかりケア
①調整したプロフレッシュを、本体ボトルのキャップ1杯分(約7.5㏄)口に含みます。
②約1分ほどしっかり口の中をすすぎます。
➂そのまま液を口に含んだまま、歯ブラシでていねいにブラッシングします。
④液をはき出し、水に濡らしたタングスクレーバー(別売)で舌の奥から手前に優しく引くようにした表面の汚れをとります。
➄再度、ボトルキャップ1杯分の液を口に含み、約30秒間ほどすすいだらはき出します。
プロフレッシュの使用感
実際に私も使ってみました。最初だけ全部の液を混ぜる手間はありますが、二回目以降は普通のマウスウオッシュと同じようにそのまま使えます。
本体キャップは、普通の500mlペットボトルより少し小さいサイズです。本体ボトルがちょっと大きめなので、最初のうちは注ぐ時に注意が必要だなと思いました。
そして味ですが…可もなく不可もなくといった感じです。
利用者のレビューで「プールの水の味がしてマズい」「ツンとした刺激臭がある」等書いてあったので、身構えていたのですが(笑)
私は刺激臭もプールの水の味も感じませんでしたし、使ったあとの違和感もありませんでした。日常的に使えると思います。
ミント系とかアルコール系の風味が苦手な人には良いのではないかと思います。ネックはお値段ですね…他のマウスウオッシュに比べると、ややお高めなので。
尚、プロフレッシュはあくまでも「口腔化粧品」で、口臭ケアが目的となっています。
もし、口臭ケアと併せて歯周病治療や虫歯予防に役立てたい方は、その効果が明記されている医薬品や医薬部外品を購入された方が良いと思います。
プロフレッシュを直接購入したい場合、東急ハンズなどで買えます。
通信販売だと、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでも取り扱いがあります。
本体500mlボトルとA・B液5㏄ずつがセットで、2,475円(税込)です。
プロフレッシュは体に良い?悪い?マスク生活と口臭予防についてのまとめ
- プロフレッシュは、洗口液に分類される口腔化粧品。
- オーラルケア製品には大きく分けて「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の3種類がある。
- 化粧品<医薬部外品<医薬品の順に効果があり、含まれる成分も違う
- 口臭には大きく分けて「生理的口臭」と「病的口臭」がある。
- 生理的口臭の原因は、ほとんどが舌苔(ぜったい)。
- 生理的口臭の予防には歯磨きに加えて、舌清掃で舌苔を減らし舌を清潔に保つことが効果的。
- プロフレッシュを使う時は、セットのA・B液を本体と混ぜ合わせ調整してから使う。
- プロフレッシュを使うと、口の中をきれいにして口臭を防ぐことができる。
- プロフレッシュは東急ハンズなどで直接買う以外に、アルファネット公式サイトや楽天市場など通販サイトでも取り扱いがある。
プロフレッシュについて、成分や使い方含めお話させていただきました。
生理的口臭の原因となる舌苔のつき方には個人差があります。同じ人であっても時間帯や体調によってつき方が違い、なぜこの差が起こるのかはよくわかっていません。
寝たきりで食物の経口摂取が困難な患者さん、健康な人でも起きてすぐや絶食時などには、舌苔の量が多くなる傾向があるようです。
プロフレッシュの使い方としては、起きてすぐと夜の1日2回使うことが推奨されています。
また口臭には、ものを食べる時の舌の運動や唾液の分泌量なども関係するといわれています。
マウスウオッシュに頼りすぎず、食事をできるだけ規則正しくとり、よくかんで食べるようにしましょう。
もし、自覚がないのに家族から口臭を指摘された場合、歯周病や糖尿病などが原因の可能性もありますので病院を受診してくださいね。