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ヴェロキラプトルの知能のヒミツ!あの映画の真実とは?!

ヴェロキラプトル」と聞くと映画『ジュラシック・ワールド』を思い出す人も多いですよね。

とても頭が良くて人気のあるキャラクターです!

大昔に実在していたヴェロキラプトルも映画みたいに高い知能を持っていたの?

 

 

 

 

大人気の映画『ジュラシック・パーク』シリーズの4作目で2015年に公開された『ジュラシック・ワールド』に登場するヴェロキラプトルの4姉妹がとても印象的ですよね!

何を隠そう、私もジュラシック・パークシリーズの大ファン!

特にヴェロキラプトルのブルーちゃんが1番の推しなのです。

作中では、調教師で育ての親であるオーウェンの言う事をある程度理解しているような場面がありました。

オーウェンみたいにヴェロキラプトルを手懐けられたらいいなー!!

 

 

 

 

この記事ではヴェロキラプトルの知能のヒミツと、映画『ジュラシック・パーク』シリーズにおけるヴェロキラプトルの真実についてお話ししていきます!

さあ!古代の世界へLet’s Go!!

 

ヴェロキラプトルの知能のヒミツとは…?

引用 ジュラシック・パークWiki

ヴェロキラプトルは本当に知能が高く、戦略的に狩りをしていたのでしょうか。

ヴェロキラプトルの知能を紐解く上で2つのポイントに分けることができるので一つずつお話しします。

脳の大きさ

実は、現代の研究ではどの程度知能が発達していたかハッキリとはわかっていないのです。

なぜかというと、恐竜の知能について調べる方法は化石から得られる情報のみだから。

引用 Wikipedia「ヴェロキラプトル」

ヴェロキラプトルの頭蓋骨の化石から脳の重さを割り出してみたところ、体の大きさに比べて脳の重さが大きかったということはわかっています。

実際の脳の形状やどの部分が発達していたのかまではわからないので、知能を数値化することは不可能なんです。

脳の大きさが知能と比例している訳じゃないもんね。

 

 

 

 

あくまで、脳の重量比(体に対しての脳の重さの比率)で他の恐竜と比較した場合です。

とはいえ、ティラノサウルスなど動くものを本能的に攻撃していた他の恐竜に比べると社会性があるという点で賢かったと言えるでしょう。

集団生活

研究者によっていろいろな見方がされていますが、ティラノサウルスなどに比べると脳の重量比は大きいので本能的ではなく、ある程度の社会性があったのではないかと考えられています。

近縁種であるデイノニクスは集団で狩りをしていたことがわかるような化石が発見されていますが、現時点でヴェロキラプトルにはそのような化石は発見されていません

なので集団で狩りをしていたかという点については懐疑的な意見が多いんです。

体の割に大きな脳は、発達した身体機能をコントロールするためにそのほとんどを使っていたという考え方もあります。

 

ヴェロキラプトルはどんな恐竜?

 

引用 ナショナルジオグラフィック

『ジュラシック・パーク』を観てヴェロキラプトルを知ったんだけど、どんな恐竜なの?

 

 

 

 

映画『ジュラシック・パーク』シリーズでは、とても俊敏で凶暴な恐竜として描かれているヴェロキラプトル。

実際のヴェロキラプトルはどんな特徴を持った恐竜だったのでしょうか。

ヴェロキラプトルの基礎情報

ヴェロキラプトル学名Velociraptor)は、約8,300万 - 約7,000万年前(中生代白亜紀後期)の東アジアにあった大陸に生息していた小型肉食恐竜獣脚類に属す。化石モンゴル中国ロシア東部から、V. mongoliensisV. osmolskae の2種が発見されている。当時これらの地域は中央アジア以西とは切り離された大陸の一部であった。

体型はほっそりとしており、頭蓋骨は大きい。際立った特徴として後肢に大きな鉤爪を具える。羽毛恐竜であったと考えられる。

引用 Wikipedia

ヴェロキラプトルは体高(地面から頭の先まで)【50cm】、全長(鼻先から尻尾の先まで)【2m】、体重【15kg】とかなり小型の肉食恐竜です。

実際には『ジュラシック・パーク』に登場する爬虫類のような姿ではなく、鳥に近い姿だったことがわかっています。

ヴェロキラプトル名前の由来

ヴェロキラプトルの名前はラテン語の velox (素早い)と、raptor (強盗、略奪者)とで、「すばしっこい略奪者」と言う意味です。

実際には略奪行為等をしていたと言う事実はないですが、近縁種であるオビラプトルが「卵泥棒」と言う意味だったことから、raptorという名前が使われました。

すばしっこさがヴェロキラプトルの一番の特徴と言えますね!

ヴェロキラプトルの身体的特徴

鉤爪(シックルクロー)

ヴェロキラプトルの体の中で最も特徴的なのは最大の武器である大きな鉤爪(シックルクロー)です。

引用 東海大学自然史博物館

引用 小学館『21世紀こども百科恐竜館』

上図はデイノニクスの鉤爪ですが、ヴェロキラプトルも同様の仕組みです。

歩くときは鉤爪を上にあげていますが、攻撃するときは下に下げて闘うのです。

後ろ足についた大きな鉤爪を使い肉を切り裂いたり、急所に打ち込んだりして獲物を捕らえていたとされています。

実際にプロトケラトプスと闘っている様子が化石となって発見されているんですよ!

引用 Wikipedia「ヴェロキラプトル」

この化石は「闘争化石」と呼ばれ、恐竜たちの暮らしていた時代を調べるのにとても貴重なものです。

ご覧のようにプロトケラロプスの急所である首に後ろ足の鉤爪を突き立てていますね。

視覚

現代の研究で、ヴェロキラプトルの眼球は頭の動きに合わせてブレを最小限に抑える機能が備わっていたと考えられています。

カメラの手ブレ補正機能みたいなものですね。

また暗闇でもよく見えたり、物を立体的に見ることができました。

狩りのために激しい動きをする肉食恐竜ならではの機能です。

羽毛

化石で骨となって発見される恐竜たちなので毛皮や色など、その皮膚の特徴までは解明されていません。

『ジュラシック・パーク』が公開された1993年頃にはまだ、恐竜に羽毛が生えていたという根拠は見つかっていませんでした。

今までは、『ジュラシック・パーク』のようにトカゲに近い姿だと思われていましたが、ヴェロキラプトルも最近の研究で羽毛を持っていたということが明らかになっています

ヴェロキラプトルに羽毛があったとわかったのは2007年のことなんですよ。

羽があるとは言え、その羽は空を飛べるほどの機能はなかったようです。

飛ぶことはできませんが、恥骨の形が鳥の特徴と似ていることなどから体の作りは鳥類と近かったのではとされています。

 

映画『ジュラシック・パーク』シリーズにおけるヴェロキラプトル

引用 ciatr

1993年に公開された『ジュラシック・パーク』では俊敏で凶暴、一度触っただけでドアノブの仕組みを理解したり、囮を使って狩りをしたり…

頭が良くて、凶暴なんて…怖すぎる!

 

 

 

 

2015年に公開された『ジュラシック・ワールド』では調教師のオーウェンが制止すれば止まる、人間を守ろうとする、という可愛らしい一面も見られています。

可愛らしいとは言え、凶暴なのは変わってないですよ…

 

 

 

 

映画『ジュラシック・パーク』の真実とは?!

実は映画『ジュラシック・パーク』シリーズでヴェロキラプトルとして描かれている恐竜ですが、デイノニクスという恐竜がモデルとなっているのです!

え、ヴェロキラプトルじゃないの?!

ヴェロキラプトル(実物) ヴェロキラプトル(映画) デイノニクス
体高 0.5m 1.7m 0.9m
全長 2m 4.5m 3m
体重 15kg 136kg 70kg

上図を見ての通り、ヴェロキラプトルはかなり小さく、七面鳥やコヨーテと同じくらいのサイズです。

 

 

 

 

引用 Wikipedia「ヴェロキラプトル」

 

 

 

 

 

引用 Wikipedia「デイノニクス」

モデルとはいえデイノニクスも映画のヴェロキラプトルに比べるとまだ小さいね。

 

 

 

 

ただ、群れを作り集団で狩りをするという社会性を持っていたという点は映画のヴェロキラプトルとデイノニクスの共通している点だと言えます。

 

ヴェロキラプトルの知能の正体はデイノニクスだ!

引用 恐竜図鑑「デイノニクス」

ヴェロキラプトルと同じドロマエオサウルス科のデイノニクス。

デイノニクスの方が体が大きいことはわかったけど、デイノニクスってどんな恐竜なの?

 

 

 

 

デイノニクスとは?

デイノニクスDeinonychus)は、白亜紀前期(アプチアン中期からアルビアン先期、約1億1,500万 - 1億800万年前)の北アメリカに生息した竜盤目ドロマエオサウルス科の代表的な肉食恐竜。

引用 Wikipedia

小型の肉食恐竜は発達した鉤爪を攻撃に使うので、噛む力はそこまで強くないと考えられていました。

その中でもデイノニクスは噛む力がとても強く、噛み付いた大型恐竜の骨に歯形を残すほど。

また小さな体をいかし、敵に飛び乗って攻撃します。

『ジュラシック・ワールド』でもヴェロキラプトルがそうやって攻撃してた!

 

 

 

 

ヴェロキラプトルはペットにできるのか?

ヴェロキラプトルやデイノニクスは脳が大きく、恐竜の中では比較的知能が発達していたと言われています。

じゃあ、犬や猫みたいにペットにできるかな?

 

 

 

 

知能が高いと言っても、あくまで他の恐竜と比べて。

犬や猫のように甘えてきたり、芸を覚えたりという「馴致」は不可能だと思われます。

しかし、鳥類に近いと考えられているヴェロキラプトルなので、生まれた瞬間から「刷り込み」という形で一緒に暮らしたら…もしかしたら少しは懐いてくれるかもしれませんね!

映画『ジュラシック・ワールド』でもオーウェンは孵化した時から我が子のように育ててきました。

引用 ジュラシック・パークWiki

同じく『ジュラシック・ワールド〜新たなる支配者〜』では小さなヴェロキラプトル4姉妹が無邪気に遊んでいたり、オーウェンの声に反応して一列に整列したりします。

あんな風に戯れてくれたらすごく可愛いのになー!

 

 

 

 

可愛くても恐竜は恐竜。危険生物ですよ!

でも、ラプトル4姉妹のように可愛い子たちを飼えたらいいなって憧れちゃいます!

 

ヴェロキラプトルの知能のヒミツ!あの映画の真実とは?!まとめ

  • ヴェロキラプトルは他の恐竜に比べたら知能は発達していた
  • 実物のヴェロキラプトルはとても小型の肉食恐竜
  • 映画『ジュラシック・パーク』で描かれていたヴェロキラプトルのモデルはデイノニクス
  • ヴェロキラプトルは孵化した時から育てたら、多少は懐く可能性もある

遥か大昔のことなので、確実なことは謎に包まれたままのヴェロキラプトル。

そんな恐竜たちがどんな生活をしていたのか、現代の世界で私たちと共生していたらどんなだったのか…

恐竜について考えると、なんだかワクワクしますよね!

とてもロマンに溢れた恐竜の世界。

またいつか新たな大発見があることを楽しみに待ちましょう!

ご覧いただきありがとうございました!

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