お寿司にウニ丼...ウニは高級食材で知られ、日本でもとてもなじみ深い食材ですよね。
そんなウニ、とてもたくさんの種類がある事を知っていますか?
- ウニの種類が違うとどんな違いがあるの!?
- 赤ウニと紫ウニは違いがある!?
- 呼び方が同じ赤ウニとアカウニ・紫ウニとムラサキウニは違いがあるの?
今まで美味しい~と食べていたウニも、ふと考えるといろんな疑問が出てきます。
そこでこの記事では、赤ウニと紫ウニの違いやウニの種類とその特徴を紹介します。
また、ウニの産地や、家で堪能したいおすすめのお取り寄せまで徹底調査。
美味しいと食べていただけのウニの事を知ってウニ博士になってみませんか?
Contents
赤ウニと紫ウニには違いはあるの!?
赤ウニと紫ウニの違いは、ウニの種類です。
同じウニでも種類が複数ある事に驚きなのですが、見た目にも違いがある事にさらに驚きました。
赤ウニと紫ウニに違いはあるの!?
赤ウニは、殻がその名の通り赤いのが特徴です。
そして赤ウニはあまり出回らない希少価値が高い事でも知られています。
一方の紫ウニは、日本国内で最も見られるウニの種類です。紫ウニは、殻が紫がかった黒色をしている事が名前の由来といわれています。
本州中部から九州にかけて生息するムラサキウニは、日本で最も流通している代表的な品種です。対して赤ウニは、希少性が高く幻のウニと呼ばれています。赤ウニは、ムラサキウニより水深の深い場所に生息しています。
引用 実りの島、壱岐
ウニの主な種類は赤うにと紫ウニ以外にもエゾバフンウニ・バフンウニ・キタムラサキウニがあります。
赤うにと紫ウニの上記以外の特徴もあわせて、後ほどご紹介します。
赤ウニとアカウニ・紫ウニとムラサキウニの違いは!?
ここで個人的に疑問に思ったことについて。
呼び方が同じな赤ウニとアカウニ・紫ウニとムラサキウニは同じウニなの?違うウニなの?
結論から言うと、【あかうに】は2種類あり、【むらさきうに】は1種類です。
赤ウニでもアカウニでも表記は問いませんが、上記した幻のウニの赤ウニと、エゾバフンウニの身がオレンジな事から赤ウニとも呼ぶのだそう。
ただ、一般的には、幻のウニの事を赤ウニといいます。
紫ウニは1種類しかないので、表記がムラサキでも紫でも同じウニの事を指しています。
私は理解するまでに時間かかりました(笑)なんだかややこしいですけど、それもまたウニの特徴といえるでしょう。
食用ウニの主な5種類の特徴と違い
冒頭でも少し触れましたが、ウニはたくさんの種類があります。
その数、日本近海に生息しているウニだけで約160種類。その中で食用のウニは数種類あります。
ここからは、食用ウニの主な種類5種類を紹介します。
ウニの種類【エゾバフンウニ】
エゾバフンウニの特徴をみよう
- オオバフンウニ科
- 直径約6㎝
- 棘が短い
- 7月~9月が旬
- 主に北海道、太平洋側だと福島県より北、日本海側だと富山県より北で獲れる
- バフンウニよりも大きい
- オレンジ色の身から「赤ウニ」と呼ばれることもある
- 濃厚で甘みが強く最高級のウニともいわれる
ウニの種類【バフンウニ】
バフンウニの特徴をみよう
- オオバフンウニ科
- 直径約4㎝
- 棘が短い
- 3月~4月が旬(暖かい地域から順に旬を迎える)
- 全国的に獲れる
- 濃厚でなめらか
- 獲れる地域によっては苦み・渋みがある
ウニの種類【紫ウニ】
紫ウニの特徴をみよう
- ナガウニ科
- 直径約6㎝
- 棘が長い
- 6月~8月が旬
- 日本海側だと秋田県から南、太平洋側だと茨城県から南と広範囲で獲れる
- 産地が西にいくほど身のオレンジ色が濃くなる
- 身が白っぽいことから「白ウニ」と呼ばれることもある
- 独特な磯の香りがあり、濃厚でコク深い
ウニの種類【キタムラサキウニ】
キタムラサキウニの特徴をみよう
- オオバフンウニ科
- 直径約6㎝(10㎝ほどあるものもいる)
- 棘が細くそんなに長くない
- 9月~11月が旬
- 太平洋側は相模湾から北、主に北海道・三陸海岸沿いの岩手県・青森県で獲れる
- ムラサキウニと同じく身の色により「白ウニ」と呼ばれることもある
- あっさりとしていて上品な甘さ
ウニの種類【赤ウニ】
赤ウニの特徴をみよう
- オオバフンウニ科
- 直径約5~8㎝
- 棘は短い
- 7月~10月が旬
- 長崎県や佐賀県の九州西側で獲れる
- 希少価値で東日本には流通しないので幻のウニと呼ばれている
- 濃厚な甘み
【日本全国】ウニの名産地はここだ!!
ウニは全国の海で獲れるのですが、市場に出ているウニは主に北海道・東北で獲れたものが中心となっています。
日本ではどれだけのウニが水揚げされていて、ウニの名産地とされている地域はどこなのかをみていきましょう。
ウニの産地【全国】
農林水産省の令和3年漁業・養殖業生産統計によりますと、令和3年の全国のウニの漁獲量は6,687tでした。
そのうち3,848tは北海道で全体の57%を占めています。続いて岩手県が888tで全体のおよそ13%。
そして注目なのが、北海道・東北での漁獲量の多さです。1位の北海道から4位の青森県までで全体の約85%の漁獲量だということがわかります。
市場に出回っているウニのほとんどが北海道・東北産なのも納得です。
ウニの名産地【北海道】
ウニの漁獲量を見てもわかるとおり、北海道はいわずと知れたウニの名産地ですよね。
そして北海道では1年を通してウニが獲れます。
ウニといったら北海道!!北海道のウニは美味しい!!
私もそんなイメージがあります。
北海道の中でもウニの名産地である積丹半島と利尻島・礼文島を深掘りしてみました。
美味しいウニの秘訣がみえてきましたよ。
ウニの名産地【積丹半島】
[googlemaps https://www.google.com/maps/embed?pb=!1m18!1m12!1m3!1d1479008.259198343!2d140.6030586101508!3d43.17547716787821!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x5f0af5aa4b5f29ff%3A0x8957e3966b8cb54f!2z56mN5Li55Y2K5bO2!5e0!3m2!1sja!2sjp!4v1691729204360!5m2!1sja!2sjp&w=300&h=300]
引用 GoogleMap
札幌から車でおよそ1時間半の所にある積丹半島は、ウニの聖地とも呼ばれるくらい人気のウニの産地です。
6月~8月にかけて旬を迎え、ムラサキウニとバフンウニが獲れるということです。
その味は濃厚で甘く「別格!!」と感激する人も多いとか。
積丹半島ウニの美味しさの秘訣
美味しさの秘訣はなんといってもキレイな海!!
透明度が高いため、太陽の光が海の中の昆布や海藻に行き届くので、光合成が進み栄養のある上質な海藻や細目昆布ができるのです。
その栄養たっぷりの海藻や昆布を食べて育ったウニなので、うまみが詰まっていますよ。
ウニの名産地【利尻島・礼文島】
[googlemaps https://www.google.com/maps/embed?pb=!1m18!1m12!1m3!1d179644.76320728095!2d140.97255650657428!3d45.2892437026691!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x5f0fef0a454bcb4b%3A0xa1d4786030ddbf8a!2z56S85paH5bO2!5e0!3m2!1sja!2sjp!4v1691647310872!5m2!1sja!2sjp&w=300&h=300]
引用 GoogleMap
[googlemaps https://www.google.com/maps/embed?pb=!1m18!1m12!1m3!1d184988.78022165206!2d141.0576907262326!3d45.264689921551906!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x5f0fc5ceb179ca8b%3A0x40b362957d993660!2z5Yip5bC75bO2!5e0!3m2!1sja!2sjp!4v1691650033766!5m2!1sja!2sjp&w=300&h=300]
引用 GoogleMap
北海道稚内市から船でおよそ2時間の場所にある、利尻島・礼文島のウニも人気が非常に高いです。
キタムラサキウニとエゾバフンウニが獲れ、旬は夏頃です。
利尻島・礼文島ウニの美味しさの秘訣
利尻島・礼文島で獲れるウニは最高級の利尻昆布を食べて育つので最高級品質となっています!!
また、旬の夏は、海藻が美味しい時期でもある事から、【海藻が美味しい=ウニが美味しい】の方程式は間違いないでしょう!!
ウニの名産地【淡路島】
[googlemaps https://www.google.com/maps/embed?pb=!1m18!1m12!1m3!1d170953.2628311986!2d134.73372734278544!3d34.3678542144481!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x3554ba6dbfc4cfe1%3A0xaad592bb86ce307e!2z5reh6Lev5bO2!5e0!3m2!1sja!2sjp!4v1691650720226!5m2!1sja!2sjp&w=300&h=300]
引用 GoogleMap
グルメ通の間で最も美味しいとも言われている由良のウニ。由良とは、淡路島にある由良港の事です。
由良の赤ウニとも呼ばれ人気の高いウニは、希少価値が高い事でも知られています。
淡路島由良ウニの美味しさの秘訣
淡路島・由良のウニは、紀淡海峡で育ったうまみの強い海藻を食べて育つため、うま味が詰まっています
やはり【海藻が美味しい=ウニが美味しい】の方程式ですね。
淡路島では、海に潜る資格を持った人が素潜りをしながら1つずつ獲る潜り漁を行っているのですが、大変なのでやりたがらない人も多いのが現状です。
そもそも免許すら持たない人が大半だといわれています。
そんな中でも、由良のウニに魅力を感じ、専門として潜り漁を行う人もいるほど由良のウニには人を魅了する力があるのですね。
板ウニと塩水ウニの違いは?保存法が違う?
ウニを購入しようとする時によく目にする板ウニ・塩水ウニの文字。
これは、ウニの保存の仕方なのです。
文字だけ見てもあまりピンとこないので、ここからは板ウニと塩水ウニの違いをみていきます。
板ウニと塩水ウニの違いは!?【板ウニ】
売られているウニで、最もよく見かけるのが板ウニではないでしょうか?
板ウニは、箱にキレイに並べられて入っています。その見た目はとても美しいですよね。
板ウニの場合、ウニの煮崩れを防止し日持ちさせる為にミョウバンという食品添加物を使用します。
このミョウバン、過度に使用してしまうと独特な苦みが出てウニに付いてしまい、ウニ本来の甘さを消してしまうデメリットがあります。
ただ人間に害はなく、ミョウバンのおかげで日持ちする・輸送しやすくなったなどのメリットもあります。
板ウニと塩水ウニの違いは!?【塩水ウニ】
塩水ウニとは、ウニを水揚げして殻からはずした後、すぐに海水と同じ塩分濃度の塩水につけてパック詰めした状態の事です。
ミョウバンを使用していないため、ウニ本来の甘みとうまみを存分に味わえます。
お取り寄せやお店でも獲れたてのウニと同じ味が楽しめるのはとても嬉しいですよね!!
その一方で塩水ウニは、時間が経つとウニが液状化してきてしまいます。
そうなると塩水の透明度が落ち、濁ってきてしまうのです。
なので塩水ウニを購入する際は、ウニの粒がしっかりしていて塩水が透明なものを選びましょう。
お取り寄せしてウニを家で堪能しよう
北海道や淡路島のウニを食べたいけど、遠くに住んでいる人はそう簡単に行けないですよね。
そんな時は便利なお取り寄せを利用しましょう。現地に行かなくても味わえるので、いろんな産地のウニを食べ比べしてみてください。
うに屋むらかみ 【無添加生うにバラ詰め250g 8,640円】
引用 うに屋むらかみ
うに屋むらかみの1番人気、無添加うにお得用バラ詰めは、楽天グルメ大賞で2020年から3年連続受賞している超人気商品です。
ウニの形や色、木箱への入れ方にばらつきはあるものの、味は変わらずお得に買えるのなら絶対買いです!!
一般的に木箱に入っているウニはミョウバンを使用していますが、こちらはミョウバン・塩水ともに不使用の独自製法となっています。
作り置きは一切せず、注文を受けてから全て手作業で箱詰めしてくれるそうですよ。
淡路島産【由良の赤うに板入り60g前後 7,800円】
引用 楽天市場
淡路島沖で素潜り漁により獲れた赤ウニです。水揚げされてすぐに殻をはずし木箱に詰めるので新鮮そのものです。
こちらもミョウバンは使われていません。
また、「逆さのウニ」といい、通常のウニとは逆で腹を上にして盛り付けています。
ウニの腹は1番に煮崩れしてしまうのですが、逆さのウニができるのはよっぽど鮮度が良い証といっていいでしょう。味も風味豊かで甘みが広がりますよ。
赤ウニと紫ウニの違いは!?ウニの種類と特徴を徹底調査してみた【まとめ】
- 赤ウニと紫ウニの違いはウニの種類
- 赤ウニにはエゾバフンウニを指すものと幻のウニといわれている赤ウニがある
- 紫ウニは1種類なので紫ウニとムラサキウニは同じ
- エゾバフンウニはオレンジの身の色から赤ウニとも呼ばれる
- バフンウニは全国的に獲れるが漁獲量が少なく主に産地周辺で流通している
- 紫ウニは産地が西にいくにつれて身の色のオレンジが濃くなる傾向にある
- キタムラサキウニは主に北海道や三陸海岸沿いにで獲れる
- 赤ウニはとてもデリケートで希少価値が高いことから幻のウニとも呼ばれる
- 国内で獲れるウニの半数以上が北海道で獲れる
- 積丹半島、利尻島・礼文島ともに良質な海藻が育つため美味しいウニになる
- 淡路島由良港のウニもその味に魅了される人が多い
- 板ウニに使われているミョウバンは日持ちが良くなるが苦みが出るデメリットもある
- 塩水ウニは日持ちはしないが水揚げしてすぐ殻をはずしたウニを海水と同じ塩分濃度の水につけるためウニの甘みが存分に楽しめる
- ウニのお取り寄せは注文を受けてから獲れたてを送ってくれる所が多く新鮮な状態でいただける
赤ウニと紫ウニの違いからウニの種類によっての違いまで、同じウニでも色々な違いがあることがわかりました。
私はウニは苦みがあるイメージでしたが、それはミョウバンの苦みでウニの味ではないことに驚きました。
産地の甘みの強いウニを1度味わってみたいです。
今回は、赤ウニと紫ウニの違いからウニのお取り寄せ情報までウニについて徹底調査してみました。
今年の旅行はウニを目当てにグルメツアーなんてどうですか?
みんなで甘くて美味しいウニを堪能しちゃいましょう~!!