学級目標はキャッチフレーズ化がおすすめ!学年ごとの活用例も紹介!

暮らしの知恵

4月は出会いの季節。
入学や進学で新しいクラスでの生活が始まりますね!

この時期、先生達が頭を悩ますのが学級経営の柱となる学級目標です。

毎年同じようなキャッチフレーズになってしまいがち…
先生の願う学級像と子ども達が目指す学級像を上手に組み込むにはどうしたらいいか。

ここでは小学校、中学校、高等学校の教員免許を持つトラベルティーチャーである私が校種別に学級目標設定のヒントとキャッチフレーズ活用例をご紹介します!

 

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学級目標はキャッチフレーズ化がおすすめ!

学級目標は学級経営の柱になる、みんなが向かってゆくゴールです。

1年が終わる時にどんな姿で進級したいか、思い出に残る1年にするためにどう過ごそうか。

先生と子ども達、双方の希望が詰まったキャッチフレーズにしたいですよね。

キャッチフレーズとは短い言葉で強く印象に残る言葉のこと。

キャッチフレーズというからには、端的にバシッと決まる言葉が好ましいです。

長たらしい目標は覚えられないですからね。

いろいろな場面で子ども達の頭によぎるフレーズが理想です。

ただ漠然としたフレーズでは何をどうしたらいいか迷子になってしまいます。

ゴールとなる大目標とスモールステップとなる具体的な小目標を分けて作るようにするといいですよ!

クラスだよりの題名にも使う先生も多いです。

おたより第1号では、題名の由来を説明するかと思いますが、この学級目標に決めたきっかけや子ども達とのやりとり、想いを熱く語っちゃいましょう!

 

 

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学級目標はすぐに決めなきゃいけないの?

学級経営案を作成するにあたって、年度の初めに決めなければいけないと思いがちですが、焦って決めても学級の実態にそぐわないものになってしまいます。

初めて集められた子ども達はまだ他の友達も、クラスの雰囲気も全く未知の状態です。

そこで目標をと言われても、どうしたらいいかわからないもの。

まずはアイスブレイキングなどで打ち解けられる雰囲気づくりをしましょう。

クラスメイトと仲良くなれば子ども達からも理想のクラス像を引き出すことができます。

ただし学級経営案は各学校によって提出期限もあるので、きちんと守るように予定を立ててくださいね!

 

 

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小学校の学級目標は学年に合わせたキャッチフレーズを!

小学校は7歳〜12歳と年齢層も幅広くなるので、低学年と高学年に分けて解説していきます。

 

低学年

低学年はまず学級目標というものがよく分かっていない子ども達です。

「こんなクラスだと気持ちがいいよね」「3月にはこんな子達になっていてもらいたいな」など、まずはじめに先生の想いを伝えると良いでしょう。

シンプルな言葉を使い、低学年の子ども達にも理解できるようなものを設定するのが望ましいですね。

 

小学校低学年向けキャッチフレーズ例

  • げんき
  • あかるく
  • えがお
  • ニコニコ
  • にじいろ
  • ハッピー
  • なかま
  • ともだち
  • なかよし
  • キラリ

漢字を習っていない子ども達なのでひらがなとカタカナを使ったものにし、黒板の上など子ども達の目につきやすい場所に学級目標を掲示しましょう。

 

キャッチフレーズ活用例

メインのキャッチフレーズを設定した後、サブのフレーズも付け加えるとより具体的になります。

「なかよし」というキャッチフレーズにした場合

「な」なんでもがんばるこ
「か」かんがえるこ
「よ」よくまなぶこ
「し」しっかりとしたあいさつをするこ

メインを先生の想いで設定し、サブを子ども達が決めるなどのようにしても良いでしょう。

また学級経営の主軸となる取り組みもできます

「キラリ」というキャッチフレーズにした場合

・お店屋さんごっこの通貨を【1キラリ】にする
・お友達の素敵なところを見つけたらキラキラシールを貼る
・先生のサインを★にする

などの学級独自の取り組みと結びつけることもできますね。

 

高学年

高学年になると、児童会や委員会など率先して活動する立場になります。

子ども達自身から目標とする姿を引き出せるような声かけが必要ですね。

 

小学校高学年向けキャッチフレーズ例

  • 1人はみんなのために みんなは1人のために
  • ONE TEAM
  • ゴン攻め(プロスケートボーダー 瀬尻稜)
  • ナンバーワンよりオンリーワン
  • 君はヒーローになれる(僕のヒーローアカデミア オールマイト)
  • 心を燃やせ(鬼滅の刃 煉獄杏寿郎)
  • ○○王に…俺はなる!(ONE PIECE  モンキー・D・ルフィ)
  • 夢は!終わらねェ!(ONE PIECE マーシャル・D・ティーチ)
  • ダイヤモンドは砕けない(ジョジョの奇妙な冒険)
  • パワー‼︎(なかやまきんに君)

定番のフレーズやスポーツに起因するもの、子ども達の大好きなアニメからとったもの、流行っているものなどにすると、思春期に入りかけている複雑な学年の子ども達には響きやすいものです。

 

キャッチフレーズ活用例

これらも学級での取り組みと絡められます。

鬼滅の刃から「心を燃やせ」というキャッチフレーズにした場合

鬼殺隊のトップである柱達から「○柱」などというように、子ども達それぞれの個性や特技を活かしたキャッチコピーをつけることもできます。

学級会を「柱合会議」と呼ぶのもおもしろそうです。

 

ONE PIECEから「○○王に…俺はなる!」というキャッチフレーズにした場合

特殊な力を持った者を「○○の実の能力者」というように、子ども一人ひとりが「○○の実」の能力者であるという設定で学級経営していくこともできます。

一人ひとりの個性や能力を「○柱」「○○の実」などを使って表現することで、自分の良さを再発見できるだけでなく、クラスメイトの個性理解へも繋がっていきますね。

 

 

中学校の学級目標はかっこいいキャッチフレーズを!

思春期真っ只中で、クラスのまとまりを形成していくのが難しくなる年代である中学生。

外国語の学習も本格的になるので英語の目標も使えます。中学生はかっこいい言葉が好きな世代でもあるので四字熟語もおすすめですよ。

「〜」を使ってサブのフレーズを付け加えると、よりオリジナリティが増します。

 

中学生向けキャッチフレーズ例

英語
  • impossible is nothing(不可能なんてありえない アディダス)
  • One for all,All for one(1人はみんなのために、みんなは1人のために)
  • No limit(限界はない)
  • Don’t think,feel.(考えるな、感じろ ブルース・リー)
  • Fly,high(高く飛ぶ)
  • Now or Never(今しかない)
  • Go ahead(前へ)
  • Revolution(革命)
  • Challenge(挑戦)
  • Unity(団結)
四字熟語
  • 我武者羅、我夢者羅(目的に向かって夢中で取り組むこと)
  • 切磋琢磨(友人同士で励まし合い、共に向上すること)
  • 勇猛果敢(恐れずに力強く、思い切って実行すること)
  • 文武両道(勉学とスポーツの両方で優れていること)
  • 十人十色(考えや好みがそれぞれ違っていること)
  • 完全無欠(完璧で非の打ち所がないこと)
  • 威風堂々(威厳があり、立派なこと)
  • 一期一会(出会いを大切にすること)
  • 百花繚乱(美しい花が咲き乱れる様子)
  • 風林火山(武田信玄が戦に掲げた4つの戦法)

担任が日本史の先生や国語の先生だったりすると四字熟語になるパターンが多いように感じます。

同様に英語の先生のクラスは英語の目標になりますね。

ちなみに、「一期一会」は1年1組に人気です。

 

キャッチフレーズ活用例

中学校は学園祭で学級旗を作ったりしますよね。

実際に「Unity」を学級目標にしたクラスの学級旗は「団結」という意味からウジェーヌ・ドラクロワの『群衆を導く自由の女神』をコンセプトにしたもので、とても印象に残っています。

余談ですが、そのクラスが総合優勝でした!

また「百花繚乱」と設定したクラスは教室がお花でいっぱいだったのを覚えています。

子どもがそれぞれ持ち寄った造花や、折り紙で折ったもの、描いた絵など…

教室内もまさに「百花繚乱」という感じでした。

中学生になったからには、毎月もしくは学期ごとに設定した目標が達成できたかをフィードバックする必要があります。

中学生になると忙しくなかなか時間が取れないものですが、朝礼や学級活動、道徳の時間など短時間で十分なので振り返りをしましょう。

学級目標を忘れないためにも重要な時間となります。

 

 

高等学校の学級目標は大人っぽいキャッチフレーズを!

高校生にもなると、もうだいぶ大人。落ち着いた雰囲気のクラスが多くなります。

それと同時に中学生までのまとまり感というより、受験に向けて「個」が重要視されているという印象です。

それぞれが、それぞれの目標に向かって生活する子ども達をどのようにまとめていくか。

それが高校での学級目標設定のポイントになります。

「個」を大切にする中で、生徒達が自主的に決めたキャッチフレーズは浸透しやすいですね。

 

高校生向けキャッチフレーズ例

  • 果敢(思い切って物事をすること)
  • 青春(生涯において、若く元気な時代のこと)
  • 克己(邪念に打ち勝つこと)
  • 貫徹(意志を貫き通すこと)
  • 躍動(いきいきと活動すること)

漢字1文字や2文字はかっこよくバシッと決まりますね!とても大人なイメージになります。

 

印象に残るキャッチフレーズ

変わり種だと方言を使った目標も記憶に残っています。

『ゆいまーる』という沖縄の方言です。

『ゆいまーる』は「一緒に頑張る」「共同」というような意味合いの言葉です。

頭の上で大きな丸を作るというクラスで作ったポーズも付けて、子ども自身がことあるごとに口にしていたのです。

端的で忘れないというのが学級目標のを作る時の大前提でしたよね。

その点においてこの言葉はキャッチフレーズとして非常に有効でした。

 

 

学級目標は耳馴染みのあるキャッチフレーズを!

その他名言や歌詞を引用したものも馴染み深くて頭に残りやすいので、いくつか紹介します。

名言
  • 自分の道は自分が決める(本田圭佑)
  • おもしろきこともなき世をおもしろく(高杉晋作)
  • 夢はでっかく、根は深く(相田みつを)
  • 小を積んで、大と成す(二宮金次郎)
  • 雨にも負けず、風にも負けず(宮沢賢治)
  • 千里の道も一歩から(老子)
  • 迷わず行けよ(アントニオ猪木)
  • 明るい方へ(金子みすゞ)
  • Be the change(マハトマ・ガンジー)
歌詞
  • 強く、優しく、逞しく(太陽族)
  • We can make it!(嵐)
  • 喜努愛楽(ジャニーズWEST)
  • ダイヤモンドスマイル(なにわ男子)
  • 新時代(Ado)
  • 私は最強(Ado)

 

 

学級目標はキャッチフレーズ化がおすすめ!学年ごとの活用例も紹介!のまとめ

  • 学級目標はキャッチフレーズ化して頭に残るものを
  • キャッチフレーズを活用して学級経営しよう
  • 小学校低学年はシンプルで簡単な言葉で
  • 小学校高学年はアニメや流行りの言葉で
  • 中学校は英語や四字熟語でカッコよく
  • 高等学校は漢字で大人っぽく
  • 名言や歌詞など馴染みのある言葉で

 

私は高杉晋作「おもしろきこともなき世をおもしろく」という言葉を自分の目標としています。

「おもしろきこともなき世をおもしろく」には「すみなしものは心なりけり」という部分が高杉晋作の友人によって付け加えられました。

「どんなつまらないことも、楽しいと感じられるかは自分の気持ち次第」という意味だと言われていますね。

子ども達はそれぞれの生活の中で、さまざまな壁や悩みにぶつかります。

そんな時にも、逆風を順風に変える心の持ちようで乗り切れるかもしれません。

まだまだ長い子ども達の未来。

人生の糧になるような素敵なキャッチフレーズを使った学級目標、ぜひ子ども達と一緒に考えてみてくださいね!

 

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