季節の変わり目にする衣替え。
衣替えのときに洗濯をするか、しないか迷いませんか?
衣替えでしまう洋服を洗濯することを「しまい洗い」と言い、着る洋服を出すときの洗濯を「出し洗い」と言います。
衣替えのときは洋服をしまったり出したり、それだけでも大変ですよね。家族が多いとなおさらです!その上、洗濯までするとなると…と思っていらっしゃる方もいると思います。
そこで、この記事では衣替えのときに洗濯は必要なのか、必要ではないかを衣替えの前後でそれぞれ解説します。
また、衣替えで、しまう洋服の収納方法やカビやダニを予防する保管方法まで解説します!
Contents
衣替え前の洗濯は必要?
まず最初に、衣替え前の洗濯「しまい洗い」が必要なのかです。
先に結論を言います。
「しまい洗い」は必要です!
なぜ洗濯が必要なのか、そして洗濯をするときのポイントを解説します。
洗濯が必要な理由
「しまい洗い」が必要な理由は、衣替え前に洗濯をしていないと、しまっている間にシミや黄ばみができたり、ダニによる虫食いの原因になるからです。
これを読んだだけでも、洗濯をしないという選択肢はないと思いますが、もう少し詳しく解説します。
黄ばみは汗のタンパク質や皮脂が酸化しておこるものです。シーズン中は気にならなかった黄ばみも、長期間しまっておくと次に出した時に黄ばんでいるということも珍しくありません。衣替えの前にはより入念なケアが必要です。
ダニは人間のタンパク質をエサとして繁殖してしまいます。皮脂や頭皮のフケなどを除去しておくためにも洗濯は必ず必要です。
また、ダニは湿気を好みますので、しっかり乾燥させてから収納しなければいけません。
たとえ一度しか着ていなく、目に見える汚れがなかったとしても汗や皮脂汚れは付着します。そのまま長期間保管すると、服に染み込んでしまいます。
それが黄ばみやイヤな臭いの原因になったり、ダニを繁殖させるのです。さらに臭いやダニは他の服にも移ってしまいます。
以上のことから「しまい洗い」は必ず必要です!
洗濯のポイントとは?
皮脂汚れの対策にはぬるま湯で洗うのが効果的です。皮脂やタンパク質汚れは水よりもぬるま湯のほうがしっかり除去できます。
黄ばみやすい襟や脇、袖口はぬるま湯で濡らしたあとにクレンジングオイルをぬり、もみ洗いをするとさらに効果的で、綺麗な状態を保つことができます。
また、ダニ対策に効果的な成分が入っている洗剤や柔軟剤もありますので、それらを使うのもいいですね。
セーターなどはクリーニングに出すこともあると思いますが、手洗い可能なセーターであれば自宅でも洗濯ができます。
自宅で洗う場合は、洗濯ネットに入れておしゃれ着洗いで洗いましょう。干す時は平干しをします。ウールは黄ばみを防ぐため、必ず陰干しをしてください。
衣替え後の洗濯は必要?
では次に、衣替え後の洗濯「出し洗い」が必要なのかについてです。
こちらは、出した時の洋服の状態によって変わります。どんな状態のときに必要なのかそれぞれの状態を解説します。
匂いが気になる場合
まず1つ目は、臭いが気になる場合です。
衣替えをして収納するときには服と一緒に防虫剤なども入れると思います。長期間一緒に入れておくと、防虫剤特有の香りが洋服に移ってしまいなかなか取れません。
防虫剤だけではなく、クローゼット内のカビの臭いであったり、「しまい洗い」がよくできておらず、皮脂汚れと湿気によって雑菌が繁殖して臭いを放っていたりします。
このように臭いが気になる場合には水洗いをするといいでしょう。水洗いで取れない場合は、お湯に溶かした酸素系漂白剤をつけ置きするのが効果的です。
シワやヨレが気になる場合
2つ目に洗濯が必要なのは、シワやヨレが気になる場合です。
長期間狭い場所にしまっていたり、たたんでしまっているとシワやヨレが気になりますよね。
このようなときは陰干しをしましょう。直射日光の当たらない風通しの良い場所に干しておくだけでも改善されますが、それでも取れない場合は霧吹きなどで水を含ませます。そうすることで、シワの伸びがよくなりますが、それでも取れない頑固なシワであれば一度洗濯をするのが良いです。
衣替え中にアレルギーのような症状が出る場合
3つ目が衣替え中にくしゃみや鼻水などが出る場合や、出した服を着るとかゆみがある場合です。しまっておいた服にダニやカビがついている可能性があり、アレルギー反応が出ているのかもしれません。このようは場合は着る前に洗濯をすると安心です。
また、収納グッズや収納場所の見直しや対策も必要になります。
クローゼット内の汚れが付着している場合
そして最後になりますが、4つ目はクローゼット内の汚れが付着している場合です。洗濯してしまっておいても、収納場所の汚れが原因で洗濯が必要な場合もあります。
収納スペースはなかなか掃除をするタイミングがありませんが、衣替えのタイミングで収納場所の掃除をするのもいいですね。そうすることで「出し洗い」の手間が減り、綺麗な状態で服を保管することができます。
衣替えした衣類の収納や保管方法!
せっかく洗濯をして綺麗にした衣類。どうせなら出すときは洗わなくてもいいように綺麗に保管しておきたいですよね。
ということで、最後に収納や保管方法をご紹介します。
風通しを良くする
まずは収納スペースの風通しを良くすることです。そのためには、つめ込みすぎないようにしましょう。
空気の通りを良くしておくことで、防虫剤や防カビ剤の効果が浸透しやすくなりますし、湿気がこもらないようにすることができます。湿気はカビやダニのほかイヤな臭いの原因にもなってしまいます。
ベッドの下の収納や押し入れの奥のほうにしまってしまうと、湿度がこもりやすくなってしまうので、できるだけ風通しの良い場所に収納しましょう。
また、しまっている間も一度は空けて風を通してあげることも良いと思います。
収納場所に左右されず保管するには密閉できる収納ケースや収納袋を利用するのも便利です。その際は、よく洗濯をしておきましょう。
防虫剤は一番上に!
収納する際に防虫剤を入れると思います。なんとなく、衣類の間に挟むように入れたほうが良い気がしませんか?
実は一番上に入れるのが効果的なんです。防虫剤効果を発揮する成分はパラジクロルベンゼ、ナフタリン、ピレスロイドが一般的ですが、これらは空気より重いため下に沈みます。
一番上に置くことで、上から下まで全体に防虫効果を行き渡らせることができます。
それぞれの衣類に合った収納方法
収納方法にはケースなどにしまう収納と吊るす収納があります。
しまう収納をする際は、ケースから衣類がはみ出さないようにたたみましょう。シャツなどはたたむとどうしてもシワが気になってしまいますよね。そのため、ひと工夫が必要です。
ボタンがある前面が内側になるようにたたみます。そうすることで、シワの防止だけでなくわざわざボタンを閉じなくても崩れにくくすることができます。
また、服を重ねるときはできるだけ平らな状態にします。たたむときも平らに収納できる大きさにたたみます。
シワがつくのがイヤなスーツやシャツ、型崩れが心配なコートなどは吊るす収納をします。吊るす収納をする際は、カバーなどをつけてほこりや汚れを防ぎます。
吊るす収納をする際も、つめ込みすぎず余裕を持たせましょう。型崩れも防ぐことができます。
衣替えの前後で洗濯はするか?しないか?衣替えのポイントも解説まとめ
・衣替え前の洗濯を「しまい洗い」、衣替え後の洗濯を「出し洗い」と言います。
・黄ばみやダニ、臭いを防ぐために「しまい洗い」は必ず必要です。
・皮脂汚れを落とすには、水ではなく、ぬるま湯で洗濯をするのが効果的です。
・「だし洗い」が必要かは衣類の状況によって異なります。必要なのは臭いが気になる場合、シワやヨレが気になる場合、衣替え中にくしゃみや鼻水が出たり着たときにかゆみがある場合、クローゼット内の汚れが付着している場合です。
・収納の際はつめ込みすぎないようにし、風通しを良くしましょう。
・防虫剤は一番上に置くと効果的です。
・収納方法にはしまう収納と吊るす収納があります。
・しまう収納は前面が内側になるように、そして収納ケースからはみ出さないようにたたみ、重ねるときはできるだけ平らな状態にします。
・吊るす収納をする際はカバーなどをつけてほこりや汚れを防ぐことがポイントです。
いかかがでしたか?きちんと洗濯をし、正しく保管をすることで次のシーズンも綺麗な状態の服を着ることができます。
お気に入りの服、できるだけ長く着たいですよね♪