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女3つでなんて読む?意外と知らない漢字の秘密を教えます!

皆さんは女3つで成り立つ漢字をご存じですか?

」と書いて「かん」と読みます。

では、「かん」以外の読み方や意味、どうして女3つで成り立っているのかご存じですか?

これを知っている方は少ないと思います。

そこで、今回は「姦」の秘密をご紹介します。

女3つの漢字「姦」の部首・画数・読み方・意味をご紹介

引用 日本の漢字辞典

部首 女(おんな・おんなへん)
画数 9画
読み方 音読み カン

訓読み かしま(しい)・みだら・よこしま

意味 よこしま。悪い。心がひねくれている。

みだら。正しくない男女の関係。

かしましい。やかましい。うるさくしゃべる。

「姦」の部首や画数、読み方、意味をまとめると上の表になります。

「かん」以外の読み方は、かしま(しい)・みだら・よこしまの3つあります。

意味については、皆さんの持つ「姦」のイメージどおり、あまり良い意味はありませんね

ちなみに、音読みと訓読みの違いについてご説明すると、

音読みは、もともと中国語としての漢字の発音に基づく読み方です。

そのため日本語と区別する意味でカタカナ表記されます。

そして、訓読みは、その漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方です。

確かに、訓読みのほうが日本語らしいですよね。

音読みと訓読みの違いも、雑学として「へぇ」と思ってくれると嬉しいです。

 

女3つで「姦しい」って何て読む?漢字の成り立ちについて!

「姦」を「かん」と読むのは、皆さんも知っていると思います。

では、「姦しい」は何て読むのでしょう。

正解は「かしましい」です。

意味は、先ほどの表にもあるように、「やかましい」「うるさくしゃべる」という意味です。

では、なぜ「姦」にそのような意味があるのでしょう。

「姦しい」にうるさい・やかましいという意味がある理由とは?

「姦」という漢字をみると、女の人が3人集まっているように見えますよね。

「姦しい」は、女の人が井戸端会議でずっとしゃべっている光景を見た男性が、皮肉な目線で表現したといわれています。

女の人が1人だと静かなのに、3人寄れば途端にうるさくなる、という意味で「姦」という漢字が使われるようになりました。

「女3人寄れば姦しい」ということわざもあります。

その男性は、よっぽどうるさいと思っていたんでしょうね。

女の私からすると「失礼な!」とも思いますが、否定できないのも事実です。

 

女3つからできた「姦しい」は男性にも使われる

「姦しい」の意味から、女の人にしか使われない、と思う方もいると思います。

しかし、「姦しい」は女性限定ではなく、男性にも使われます。

男性が口やかましい様子やたくさんの人数でガヤガヤとしゃべっている様子も「姦しい」といいます。

また、性別関係なく、「うるさい状況」や「大音量が響くさま」を表すときにも使います。

話が盛り上がると、男性も女性も声が大きくなってしまいますが、周りに迷惑をかけないように気を付けましょう。

 

「強」に女3つの漢字で何と読む?知っておくと役立つ法律知識もご紹介!

次にご紹介するのは、「強」に女3つの漢字についてです。

強に女が三つの漢字で なんて読むんですか??(後略)

引用 Yahoo知恵袋

質問したのは、小学生が中学生かな、と思うと少しかわいらしい質問にも思えますね。

正解は強姦」と書いて「ごうかんです。

意味は、皆さんもお分かりだと思いますが、いわゆる性的暴行です。

強姦というと、刑法に「強姦罪」という法律があります。

法律を学んだことがない方でも、この法律の名前は知っていると思います。

じつは、この「強姦罪」ですが、最近法律が改正され、レベルアップしています。

どのように変わったのか、法律事務所で5年間働いていた私が、分かりやすくご説明します。

 

強姦罪が強制性交等罪に変わった!何が変わったのか分かりやすくご説明します

まずは、改正される前の強姦罪をみてみましょう。

強姦罪

(旧)刑法177条

暴行または脅迫を用いて13歳以上の女子を姦淫した者は、強姦の罪とし、3年以上の有期懲役に処する。13歳未満の女子を姦淫した者も、同様とする

法律は国民のために作られているのに、国民に読みにくい文章なのが残念なところですよね。

分かりやすく言うと、女性を殴ったり、「静かにしないと殺す」などと言って、無理やり性交をした人は、強姦罪によって処罰されますよ、ということです。

次に、改正された後の強姦罪をみてみましょう。

改正された強姦罪は「強制性交等罪」という名前になっています。

強制性交等罪

刑法177条

13歳以上の者に対し、暴行または脅迫を用いて性交、肛門性交または口腔性交(以下「性交等」とする)をした者は、強制性交等の罪とし、五年以上の有期懲役に処する。13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。

何だか強姦罪より難しい名前になってしまったように感じますね。

ですが、中身はいろいろ良い方向に変わっています。

今回は、大きく変わったポイントとして2つご紹介します。

 

被害者の範囲が女性だけだったのが男性も加えられたこと

大きく変わったポイントのひとつとして、被害者が「13歳以上の女子」から「13歳以上の」になったことです。

どういうことかというと、女性だけでなく、男性も被害者の範囲になりました。

今までの強姦罪では、被害者になるのは女性だけでした。

では、男性が女性から同じような被害を受けた場合は、どうだったのでしょう。

この場合、強姦罪よりも罪の軽い「強制わいせつ罪」という罪名で処罰されていました。

なぜなら、「男性なら女性に抵抗できる」「結局はいい思いをしたんでしょ?」という考えがあったからです。

法律を作ったのは男性なのに、とんでもない考えですよね。

しかし、実際は、性別なんて関係なく性的暴力の被害に遭ったときの心の傷は同じです。

そこで、今回の改正で誕生した強制性交等罪では、被害者に男性も加えられたのです。

 

懲役の年数が3年から5年に引き上げられた

大きく変わったポイントの二つ目は、懲役の年数が【3年】から【5年】に引き上げられたことです。

今までの強姦罪では、懲役の年数が短くて3年、長くて20年でした。

しかも、被害者と話し合って「お金を払うから許して下さい。」という契約をしていれば、執行猶予が付いていました。

執行猶予とは、本来であれば刑務所に行くはずの人が、裁判所から「行かなくていいですよ。」と言われることです。

たとえば、裁判所から「あなたに懲役2年、執行猶予を3年付けます。」といわれたら、一度外に出てくることができます。

そして、3年間、再犯することなく真面目に暮らしていたら、懲役2年という刑が免除されるのです。

強姦をするような人が刑務所に行かないで外で暮らしているなんて恐ろしいですよね。

しかし、執行猶予が付くのは「3年以下の懲役のみ」という条件があります。

そして、新しい強制性交等罪は、懲役の年数は一番短くて5年です。

執行猶予の付く「3年以下の懲役」には、どうがんばってもならないですよね。

そのため、強制性交等罪で逮捕された場合は、問答無用で刑務所に入れられることになります。

一応、裁判所が「その状況なら罪を犯しても仕方なかったよね。」と思ってくれたら、執行猶予が付くこともあります。

ですが、実際にはそんなことはほとんどありません

ニュースや新聞で「性犯罪が厳罰化された」と言っていたのは、「執行猶予が付かなくなる」というのが大きな理由です。

 

まだまだ変わる?強制性交等罪がまた改正されるかも

強制性交等罪が新しく作られたのは2017年です。

そして、作られたときに「3年間様子をみて、まだこの法律が不完全なら見直そう。」という取り決めがされました。

もう2021年になってしまいましたが、この見直しに向けて、強制性交等罪が持つ欠点について、いろいろと議論されています。

議論されている欠点について2つご紹介します。

 

強制性交等罪になるには暴行や脅迫が必要であること

今、議論されている中で、「暴行や脅迫が必要であるという条件をなくすべき」と言われています。

先ほど載せた条文をみてもらうと、「暴行または脅迫を用いて」とあります。

そして、どれくらいの暴行・脅迫がこの法律に当てはまるのかというと、「抗拒を著しく困難ならしめる程度」とされています。

わかりやすくいうと、「心身ともにボコボコにされてもう動けないような状態」という感じです。

しかし、世の中の性犯罪の大半が、ここまでボコボコにしてから襲うなんてことはありません。

実際に性犯罪に遭った方は「触られただけで動けなくなった。」という方がほとんどだと思います。

ですが、「触られただけで動けなくなった」だけでは、暴行や脅迫があったとはいえません。

それで強制性交等罪にならない、となると被害者がかわいそうすぎます。

なので、この「暴行または脅迫」という文字を消したほうがいいのではないか、という議論がされているのです。

 

犯罪に指や器具を使われた場合に強制性交等罪にならないこと

現在の法律では、「意に反した妊娠をする可能性があるから」という理由で、男性のモノの挿入のみが処罰の条件となっています。

そして、指や器具を使われた場合には、強制性交等罪より罪の軽い強制わいせつ罪になっています。

これも、「今の時代に合わない」として、条件を広げるべきだという議論がされています。

性的暴行では、使われたのが何であっても、妊娠するしないに関わらず心に受けるダメージは同じですよね。

また、最近は性の多様化も進み、女性同士・男性同士の性的暴行も多くなっているようです。

それなのに、今までと同じ取り扱いでは、女性が女性に対して性的暴行を行った場合は、強制性交等罪あたりません。

そうすると、加害者の女性がこの法律の目をかいくぐってしまい、意味がありません。

海外では、指や器具を使った性的暴行も強姦と同じ重さの罪にする法律が作られています。

日本も海外に倣って、指や器具を使った性的暴行も強制性交等罪に含まれるようになるといいですね。

 

女3つでなんて読む?意外と知らない漢字の秘密を教えます!のまとめ

  • 女3つで成り立つ漢字は「姦」と書いて「かん」と読む
  • 「姦」の他の読み方は、かしま(しい)、みだら、よこしまの3つ
  • 姦しい(かしましい)は女性が3人集まってうるさくしゃべっている様子から生まれた言葉
  • 姦しいは男性にも使われる
  • 「姦」の漢字が使われている強姦罪は最近改正され、再び改正される予定

「姦」は普段あまり使わない漢字だと思いますが、知らない一面があったと思います。

他にもたくさんの漢字があります。

それぞれに知らない一面があると思いますので、気になった方は調べてみると面白いですよ。

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