「リュスティック」って聞いたことありますか?
食べ物でリュスティックといえば、フランスパンの一種を指すことが多いのです。
パン好きな方々の間では、大人気のリュスティック。
ではどんなパンなのか?作れるの?美味しいの?
そんなリュスティックの疑問にお答えしながら、リュスティックの魅力をご紹介していきます!
Contents
リュスティックとは?SNSでは手作りする人が続出のパン?
リュスティックはフランスパンの一種
パンとして「リュスティック」といえば、フランスパンの一種のことを指します。
リュスティックの産みの親は、20世紀のフランスのパン業界の権威とされる「レイモン・カルヴェル(Raymond Calvel)」で、日本では知る人ぞ知る「パンの神様」です。
彼が伝統的なレシピを参考に創作したパンの一つが、リュスティックだそう。
SNSでも大変話題です。
リュスティック
ホシノ酵母で焼きました。久しぶりのパン焼き楽しい#手作りパン pic.twitter.com/PP1lj2lq4E
— ちか (@hacco_chica) April 14, 2021
いったいどんなパンなのか、ますます気になりますね。
詳しく紹介していきます。
リュスティックの特徴は「もっちりしっとり」
リュスティックは独特の製法により、外はパリッとしたハード系で、中はもっちり・しっとりした食感になります。
リュスティックの特徴は、他のフランスパンに比べて、パン生地の水分量を多くする製法で作られている、という点です。
小麦粉100%に対し、菓子パン生地であれば40~50%台、一般的な食パンやハードパンは60%台の水の量です。
これに対してリュスティックは80%以上の水の量とされ、到底こねることができないドロっとした生地になるのです。
このため、生地は丸めて成形せず、折りたたんでざっくりと分割して発酵させ、焼きあげます。
切りっぱなしで焼くため、不揃いな形に仕上がるというものです。
リュスティックの意味を知ろう
リュスティックという言葉はフランス語「rustique」です。
「田舎の」とか「素朴な」といった意味を指す形容詞です。
フランスパンは、「小麦粉・塩・水・イースト」のみで作られる、フランス発祥のパンの総称です。
リュスティックは、それらの材料で作られた素朴なパン、ということですね。
リュスティックのレシピを紹介!自宅でも楽しめるパン
不器用な方でも、意外と簡単に作れると言われるリュスティック。
工程に慣れさえすれば、自宅で食べたい時に作って食べられる…
となれば、トライしてみる価値がありそうです!
ざっくりには、
混ぜる→休ませる→たたむ→休ませる(発酵)→生地を分割→休ませる(発酵)→焼く
といった風に、休みやすみ生地をふっくらさせて焼くといった感じです!
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材料
- 準強力粉またはハードブレッド専用粉:200g
- ドライイースト:2g
- 塩:4g
- 水:136g
- 砂糖:2g ※焼き色と香ばしさのため。省略可能
手順
- 大きめの保存容器に、水以外の材料を全て入れてよく混ぜる。
- 水も加えて粉気がなくなるまでヘラで混ぜ、さらにそこから2分ほど混ぜる。
- 乾燥を防ぐためにラップもしくは保存容器の蓋をし、室温で15~20分ほど休ませる。
- 生地が少しふっくらしたら、保存容器のフチから中心へと、ヘラで生地をたたむ。
- 生地が一回り大きくなるまで、工程3の1.5倍ほどの時間休ませる(室温によって、休ませる時間は増やしたりしてみてください)。
- 生地の表面が粉(分量外)でかくれるくらい、多めに粉をふりかける。
- 容器と生地の間にヘラなどを差し込みはがしながら、粉のついた面が下になるようにオーブン天板に移す。
- オーブンを最高温度で余熱開始。
- 生地にさらに粉を振りかけて、生地を手の平でやさしくぽんぽんと平らにし、包丁などで6分割する。
- 生地の切り口に粉をふり、表面が乾燥しないようにして15分ほど休ませる。
- 生地表面に切り込み(クープ)を入れ、霧吹きをし、余熱完了したオーブンで最高温度のまま14~16分ほど焼く。
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工程で見ると難しいと感じるかもしれません。
ですがあくまで、
混ぜる→休ませる→たたむ→休ませる(発酵)→生地を分割→休ませる(発酵)→焼く
でしたね。
レシピによっては、何時間も休ませたり、材料も「モルトシロップ」など、入手しても他の使い道に困るものが必要だったり、オーブン温度を途中で変えたり、と様々です。
ここでは簡単なレシピを参照していますので、慣れてきたら自分のお気に入りのレシピを発掘してみてくださいね。
参考元レシピ ぱんごはん
リュスティックとチャバタの違いは?
リュスティックに似たパンとして、「チャバタ」も有名です。
生地はしっとりもっちりで、水分量の多い点が共通しています。
リュスティックがフランスパンの一種であるのに対し、チャバタはイタリアの定番パンです。
その他、
- 「チャバタ=スリッパ/中敷」という名前の通り、形はぞうりのよう。
- リュスティックよりも外皮が硬くない
- 切り込み(クープ)は入れない
- パニーニ(イタリアのサンドイッチ)として食されることも多い
といった特徴があります。
発祥の地は異なれど、パンとして共通した材料を使い、似たようなものが作られて食べられてきたということが、とても面白いと感じますね!
リュスティックって何?という方は必見!知る人ぞ知るパンの魅力をご紹介!
- リュスティックはフランスパンの一種
- リュスティックは生地の水分量が多く、食感はもっちりしっとり
- リュスティックは作り方も材料もシンプル
私もパンを焼くことがありますが、リュスティックには未挑戦だったので、これを機にぜひトライしたいなと思います。
同じ材料でも、分量や工程、焼き加減の違いで異なる味、食感に仕上がるなんて、パンの奥深さをほんの少し垣間見た気がしますね。
雨の日が続いた後の、晴れ間が嬉しい休日のブランチに、リュスティックのサンドイッチを持ってピクニックなんて、いかがでしょうか?
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