喘息をお持ちの方や、咳がでがちなお子さんがいる方にはお馴染みの
ホクナリンテープ。
このサイトにたどり着いたあなたもきっと1度は使ったことありますよね?
ペタッと貼るだけで呼吸が楽になったり咳症状がおさまったりと、とっても手軽で便利なホクナリンテープですが、貼りたいなって
ったときに家にストックがない!!病院に行くのも大変だし、手軽にドラッグストアでは買えないのかな?と考えたことがある人もいる
思います。
結論から申し上げますと、ホクナリンテープはドラッグストアでは購入できません。
今回はこのホクナリンテープについて、かつて製薬会社の営業として働いていた私がお役に立てる情報をお伝えします!!
Contents
ホクナリンテープってどんなお薬?
ホクナリンテープってどんな時に使うの?使い方は?
まずはホクナリンテープと言う薬について簡単に紹介します。
ホクナリンテープは気管支喘息や気管支炎などの呼吸器症状を楽にするお薬です。
1日1回貼るだけなので、薬を飲むのが苦手な子供や高齢者の方でも簡単に使える点がいいですね!!
ちなみに余談ですがホクナリンテープは元々の発売元である「北陸製薬のアドレナリン」からとってホクナリンと名付けられたそうですよ。名前の由来が分かるとなんだか親しみが湧きますね!
ホクナリンテープの長所と短所は?
ホクナリンテープの長所はズバリ!使い方が簡単!!これに尽きると思います。
コンコン咳き込む子どもに薬飲ませるのって大変ですよね。
なかなか飲んでくれないし、やっと飲んだと思ったら咳き込んで嘔吐…なんてことも珍しくないと思います。
また寝たきりのお年寄りに薬を飲んでもらうことも難しいですよね。
そんな時でもホクナリンテープなら貼るだけでいいんです。
こんな楽ちんなことないですよね。
また副作用としてドキドキしたり、手が震えることがありますがそんな時は剥がしちゃえばいいんです。
そう思うとなんだか安心ですよね。
そんな楽ちん安心なホクナリンテープですが短所もあります。
それは薬の効き方が緩やかなことです。即効性は期待できません。
夜中に子どもが咳き込みだしたから慌ててホクナリンテープを貼っても急激によくなることは少ないでしょう。
この薬はどちらかというとずっと継続して使っていることで効果が持続すると言うものなので、激しい咳き込みや喘息発作の場合にそれに見合ったお薬をきちんと使うようにしてください。
もう1点の短所は夏に弱いことです。貼るお薬なので汗をかきやすい夏はどうしても剥がれやすくなってしまいます。
剥がれの対策は
- 汗のかきづらいところに貼る(腕、背中、胸のどこか)
- 汗や皮脂などをしっかり落としてから貼る(お風呂上がりがいいですね)
- 貼った後手のひらで数秒しっかり圧をかけて抑える
特に3番はとっても重要ポイントなので、剥がれに悩んでる方は是非実践してみてくださいね。
ホクナリンテープの代わりは?市販では買えないって本当??
冒頭でもお伝えしましたがホクナリンテープはドラッグストアなどでは購入できません。
ホクナリンテープは処方箋医薬品ですので、医師の診察を受けて必要だとみなされ処方箋を出されないと手にすることができないのです。
咳=ホクナリンテープと思う方もいるかもしれませんが、咳にはいろんな疾患が隠れている可能性があるので、
不安な方はしっかりとお医者さんに見てもらって適切な薬を処方してもらうようにしましょうね。
また、ホクナリンテープは市販では購入できないとお伝えしましたが、代わりになるものはどうでしょう。
少しマニアックな内容になりますが、ホクナリンテープは「β2刺激薬」と言うものに分類されます。
これは気管支を広げることで呼吸をしやすくする作用があります。
ホクナリンテープのような貼るタイプの薬は市販ではありませんが、飲み薬は市販で売っているものもあります。
ではβ2刺激薬の飲み薬がホクナリンテープの代わりになるのかというと、これは意見が分かれるかもしれませんが私はNOだと思います。
その理由は、薬の効き方が違うからです。飲み薬の方が効果が早く出ます。
早く効果が出ると言うことは、薬の血中濃度が急激に上がると言うことなのでホクナリンテープとは効き方が全く違うと言うことになります。
なのでやはりかかりつけの医師の診察をきちんと受けることが一番だと思います。
ホクナリンテープのジェネリックはあるの?
ホクナリンテープにジェネリック医薬品はあります。
ジェネリックって何?と思った方のために少し補足しますね。
ジェネリック医薬品とは新薬として世に出たお薬が数年使われて特許がきれた頃に出される後発品とも言われるお薬です。
新薬のように莫大な研究開発費用がかからないため、安い価格で世に出てくることができます。
ホクナリンテープも数社からジェネリック医薬品が出されており少し安い値段で使うことができます。
同じ作用のものなのですが、ジェネリックは「ホクナリンテープ」と言う名前は使えないため違う名前で出されてます。
ちなみにジェネリック医薬品も処方箋医薬品になるので医師の処方なく市販で購入することはできません。
ホクナリンテープの代わりはある!?市販では買えないって本当??まとめ
- ホクナリンテープは処方箋医薬品のため医師の処方なく市販で買うことはできません。
- ホクナリンテープと同じ分類にあたる「β2刺激薬」は市販で購入可能ですが、効果の出方が違うため代わりにはなりません。
- かかりつけのお医者さんの指示に従って適切にお薬を使いましょう。
急な咳き込みや発作は辛いですが、医師の指示に従って安全・安心に薬と付き合っていきましょう。