甘くてほくほくな秋の味覚の代表「栗」
日本では栗ようかんや栗きんとん、甘露煮や渋皮煮など
美味しく食べられるレシピがたくさんあります。
海外ではモンブランやマロングラッセなど
本当に多くのレシピが存在します。
栗を使った料理やスイーツが好きな人は多いと思いますが、
栗って炭水化物なの?食べると太るの?
そんな疑問を持ったことありませんか⁉
実は、栗は炭水化物です。
しかし、太る食材ではありません。
その秘密は栗の持っている炭水化物以外の
たくさんの栄養素に隠されています。
ここでは、そんな魅力たっぷりの栗の栄養と効能を
詳しくご紹介していきます。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
Contents
栗は炭水化物だった!気になるカロリーは?
栗は、米や麺類、パンやいも類と同じ仲間
「炭水化物」に分類される食材です。
栗は炭水化物を多く含む食べ物であり、
栗のカロリーは100gあたり(約6個分)約164キロカロリーと
決して低カロリーとはいえません。
100gで約165キロカロリーといえば
白米と同じくらいのカロリー量です。
秋に旬をむかえる食材(100gあたり)の
カロリーと糖質量を比較してみます。
食材(100gあたり) | カロリー | 糖質量 |
栗 | 164キロカロリー | 32.7g |
りんご | 61キロカロリー | 13.1g |
さつまいも | 132キロカロリー | 29.2g |
かぼちゃ | 60キロカロリー | 45g |
栗のカロリーは他の食品と比べると
高めなことが分かります。
糖質はかぼちゃと比べると低いですが
他の食品よりは高めです。
しかし、前述したとおり、
栗は太る食材ではありません。
むしろダイエットに向いている食材です。
それは、栗の持つ炭水化物以外の栄養素のおかげです。
これから詳しく説明していきますね。
栗の炭水化物以外の栄養素は?
栗には、炭水化物のほかに
食物繊維、ビタミン、ミネラル、
たんぱく質、不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
健康な細胞づくりに欠かせないビタミンB1、
コラーゲンの生成を助けるビタミンCも豊富です。
また、体の中の余分な水分を排出し、
むくみを解消してくれるカリウムも
含んでいます。
豊富な食物繊維
栗には食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は体に消化・吸収されない特性を持つため
便通を促し、良好な腸内環境を作る手助けを
してくれます。
また、血液中のコレステロールの濃度を低下させる働きも
あるため、血糖値の急上昇を抑える効果があります。
豊富なビタミン
実は、栗には10種類ものビタミンが含まれています。
ビタミンは直接体を作る栄養素ではなく、
3大栄養素が効率的に働くための手助けをします。
ビタミンは体内で作ることができないため、
食品から摂取する必要があります。
栗に多く含まれているビタミンCは
コラーゲンを生成し美肌を作ってくれます。
さらに、抗酸化作用を持つビタミンE
免疫機能の働きを維持し、皮膚の抵抗力を増進させるビタミンB6
健康な細胞を作ってくれるビタミンB1も
豊富に含まれています。
脂肪になりにくいでんぷん質
消化吸収が緩やかなでんぷん質を豊富に持ち合わせています。
栗がもつ炭水化物の多くはでんぷん質であり、
脂肪になりにくい特徴を持っています。
でんぷん質は糖に比べると、
体への吸収と血糖値の上昇が穏やかです。
そのため、脂肪として蓄えられづらいという
メリットを持っています。
でんぷんには燃焼作用をサポートする働きもあるうえに
新陳代謝を促進させる働きもあるため
積極的に摂取したい栄養素です。
栗が炭水化物なのにダイエットに向いている理由は?
炭水化物は適度に摂取することで
体のエネルギーを補充してくれたり、
疲れを和らげてくれる働きも持っています。
炭水化物を構成している「糖質」の中の
ぶどう糖は、脳に必要不可欠な成分です。
ぶどう糖が不足した脳は、エネルギー不足になり
イライラしたりやる気がなくなったり
記憶力や集中力の低下をもたらします。
なので、炭水化物は摂取しないようにするということより
制限、摂取量をコントロールするということが大切になってきます。
そんな時におすすめなのが、炭水化物含有量の少ない「栗」なのです。
ダイエットにぴったりな栗のレシピをご紹介!
栗は栄養豊富であり、レシピも豊富です。
ここでは、ダイエットをしている人におすすめしたい
栗のレシピをご紹介します。
茹で栗・焼き栗
砂糖などの調味料を使わず、
シンプルに栗を茹でたり焼いたりするため
カロリーが増えることがありません。
そのため、ダイエット中の間食に
最適な食べ方といえます。
栗本来の甘さや、素朴な味わいが楽しめます。
引用 白ごはん.com
栗きんとん
栗を使った和菓子の代表です。
縁起物としておせちにもよく用いられます。
茹でて柔らかくなった栗をつぶし、
砂糖やみりんなどの調味料で味付けします。
甘さも十分なので食べ過ぎ防止にもなりそうです。
引用 白ごはん.com
渋皮煮
栗の渋皮をあく抜きして、調味料で味付けします。
渋皮煮の一番のメリットは
栄養満点な渋皮も同時に摂取できることです。
栗の渋皮には【タンニン】というポリフェノールが
多く含まれています。
タンニンは抗酸化作用が強いため、
アンチエイジング効果も期待出来て
ダイエット中のおやつにはぴったりです!
栗は炭水化物?実はダイエットに向いている!その栄養と効能を紹介!のまとめ
・栗は炭水化物に分類されます
・100gあたり146キロカロリーとカロリーは高めです
・しかし栗の炭水化物中にはでんぷん質が多く含まれているため
消化吸収が穏やかで太りにくい食品といえます
・栗は炭水化物以外に、たくさんの優秀な栄養素を含んでいます
・ダイエット中に栗を食べるなら茹で栗や焼き栗がおすすめです
・栗の渋皮の成分が持つ【タンニン】には美容効果があります
栗は炭水化物ではありますが
ダイエット中に避けなければいけない食材では
ありません。
それどころか、食べ方や食べる量をコントロールすることで
美容効果やダイエット効果が期待できる
スーパーフードといえるのではないでしょうか。
栄養満点で魅力たっぷりの「栗」を
上手に生活に取り入れていきましょう♪