「健康サンダルが体に悪い」とは聞き捨てならないと思われるでしょうが、履き方によっては事実です。
無理して健康サンダルを履き続けると、ある病気にかかる可能性があるのです。
観光地で、石でできた道を裸足で歩いたことはありませんか?私もやってみたことがあるのですが、かなりの激痛です。
足裏には約70個のツボがあり、そのツボを押して痛みを感じる場所があれば、体のどこかが不調であると言われています。
健康サンダルは、足裏のツボを刺激することで歩きながら健康になれると評判ですよね。
健康を気にする方の中には、足ツボマッサージに行くより手軽だと、健康サンダルを履く人がいらっしゃるかもしれません。
この記事では、健康サンダルを履くことで起こる体に悪い症例と、履き方の改善方法をお伝えしていこうと思います。
Contents
健康サンダルを履き続けることで起こる体に悪い症例とは
足裏に刺激を与えることで、疲労を減らす効果があるのではないかと思われがちな健康サンダル。
しかし健康サンダルや健康グッズに関する器具の効果は、実はあまりハッキリしていません。
その普及率を考えると、効果が分かってないことに驚いてしまいますよね…
一般的に、健康サンダルは通気性が良いので、水虫予防には効くと思われています。
そう思われるかもしれませんね。しかし皮膚科の医師が「健康サンダルを履くと足底角化症になりやすい」という報告を挙げているのです。
この病気は、足裏の皮膚が分厚くなり、かゆみやしびれなどの不快感が出てくるものです。
「角質増殖型白癬(水虫)」に似ているのに白癬菌が検出されないのを不思議に思った医師が、患者の共通点を考えたときに出てきたのが健康サンダルでした。
健康サンダルにある「いぼ状突起」が、歩く度に皮膚に当たって、硬くなることで足底角化症が起きるというわけです。
皮膚は刺激を当てすぎると、刺激から身を守ろうとして、厚くなってしまいます。例えばスポーツで同じ動作を繰り返すと、手にタコができますよね。
またおばあさんの踵が、硬くなりひび割れたお餅のようになってしまう…固くなるとはそんな状態です。
健康サンダルを履きすぎると、タコにはならなくても硬い足裏になってしまいます。
もともと足裏は、歩行時の衝撃をクッションとして分散してくれているのです。
しかし足裏が硬くなってしまうと、クッションの役割を果たせずに、衝撃がもろに足首や膝などへ伝わり、腰痛・膝痛などになりやすくなります。
いえ、足裏のツボを刺激すると、まず血行促進になります。血行が促進されると、足のむくみや疲労感などが楽になります。
また体内の老廃物が出やすくなる効果もあります。 老廃物がデトックスされると美容効果にもつながり、アンチエイジングにも良いといわれています。
問題なのは、長時間に渡って足裏のツボを刺激することなので、時間が限定される足ツボマッサージは影響ないと思われます。
健康サンダルを履く効果と選ぶときの注意点
健康サンダルとは、1980年代頃に足の健康を考慮して作られたもので、現在も年間1,000万足が販売されています。
健康サンダルだと、足ツボマッサージを一度体験するくらいの値段があれば購入できるので、そのコスパの良さも魅力的ですよね。
健康サンダルの突起部分の素材
健康サンダルの足が当たる部分には、いぼ状の突起がついており、その種類は大きく3種類に分かれています。
①ゴム製
②プラスチック製
③天然石
まず①のゴム製の物は柔らかめなため、使っているうちに足ツボの効果を感じなくなる人も多いようです。
②のプラスチック製の突起は、壊れにくいのですが、その硬さで慣れるまで少し時間がかかります。
③の天然石の物は、一見健康的で効きそうな感じなのですが、そこまで痛さを感じないようです。しかし壊れにくく、硬さがいつまでも変わりません。
健康サンダルを選ぶときの注意点
健康サンダルの突起部分は、つま先が低くなっており、土踏まず部分は高く、かかとに向けて低くなる形になっているものが多いです。
しかしメーカーや突起の素材によって、突起の高さが高すぎたり、逆に低すぎる物があるので注意が必要です。
健康サンダルに履きなれていない場合は、突起部分が低めの物を、履き慣れている人は突起が高めの物を選ぶと良いでしょう。
突起の高さが変わると履いたときの感覚が違いますし、メーカーのサイズ展開もそれぞれ異なっています。
突起に当たる位置が変わってしまうと効果が半減してしまうので、必ずサイズが合ったものを探しましょう。
適当に購入してしまうと、体に悪いものになってしまいますので、必ず試し履きして自分に合ったものを探しましょう。
健康サンダルを不健康サンダルにしないための5つの注意点
健康サンダルは足底角化症を起こすなど体に悪い危険性があるのですが、履き方によっては防ぐことが可能です。
健康サンダルを、効果的に履くための注意点は次の5つです。
①痛すぎるときは履かない
②足を怪我しているときは履かない
③飲酒後は履かない
④満腹時、または空腹時には履かない
⑤長時間履かない
まず①の注意点として「痛すぎるときは履かない」ことです。足ツボマッサージでもそうですが、ツボを押して痛すぎるときは効果がありません。
足裏は歩く度に体重がかかり、地面に押され続けることで血管が圧迫されています。すると血管内に老廃物がたまってしまい、それがコリ固まってしまうのです。
老廃物を取り除くために、刺激を与えるのは悪いことではありませんが、痛気持ちいい感じまでにしましょう。
②の「足を怪我しているときは履かない」とは、怪我している部分を刺激してしまい、血行が良くなることで痛みが増す場合があるためです。
③の「飲酒後は履かない」とは、飲酒をするとこれまた血行が良くなるので、さらに酔いが増す場合があるからです。
④の「満腹時、または空腹時には履かない」とは、足ツボは臓器と関係があるので、ツボを押すことで体調が悪くなるのを防ぐためです。
そして最大の注意点⑤の「長時間履かない」ですが、足底角化症は健康サンダルを履きすぎたことで起こるためです。
そんな声が聞こえますね。例えば郵便物を取りに行くときとか、ベランダで用事をするときの履物として使うくらいがちょうどいいと思います。
もしくは突起部分の圧力を弱めるために、靴下を履いてから健康サンダルを履くというのも有効です。
健康サンダルは体に悪いのか?その驚くべき症例と改善方法5つ公開!のまとめ
- 健康サンダルを履きすぎると足底角化症が起きやすい
- 足裏が固くなりすぎると、腰痛や膝痛の原因になる
- 健康サンダルの突起の素材は3種類ある
- 効果が半減するのでサイズが合った健康サンダルを選ぶこと
- 健康サンダルを効果的に使うための注意点は5つ(痛すぎるとき・足を怪我しているとき・飲酒時・満腹や空腹時・長時間は履かないこと)
今回は、健康サンダルは体に悪いのかということを考えていきました。
健康サンダルを履きすぎたことで起こる、足底角化症の怖さも分かっていただけたかなと思います。
私自身は刺激が苦手で、健康サンダルは使っていなかったのですが、少しなら使ってみてもいいかもと思いました。
健康サンダルを効果的に使って、健康的な生活を目指しましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
なかなかぶっ飛んだ健康サンダルが見つかりました。こんなのいかがでしょう?