実は、基本スパイスを6種類用意すれば、おいしいカレーが作れちゃいます。
- おいしくて本格的なスパイスカレーを作ってみたい
- 市販のカレールウに飽きてきた
- ダイエット中だけどカロリーが気になる
そんなスパイスカレー初心者さんにおすすめの簡単レシピもご紹介します!
Contents
カレーの基本スパイスとは?基本6種を紹介
エスビー食品の公式サイトを参考に、カレーの基本スパイス6種をご紹介します。
と、その前に、スパイスの1番重要な役割ってご存じですか?
実は…香りなんです!
引用:エスビー食品
スパイス=辛いというイメージを持っている方が多いと思いますが、1番は「香り」、2番目に「色」、最後が「辛味」です。
さらにスパイスは、この「香り」「色」「辛味」の3つのグループに分けられます。
それぞれのスパイスが、どのグループに属しているのかもチェックしてくださいね!
クミン
引用:エスビー食品
【香り】のグループ
インド料理には欠かせない代表的なもので、エスニックな風味になる「セリ科」のスパイスです。
種子が原型のままならクミンシード、粉末状にするとクミンパウダーになります。
カレー以外にも、油で炒めて香りを引き出すために使ったりします。また、魚や野菜などとも相性が良く、いろんな料理で幅広く使えるスパイスです。
カルダモン
引用:エスビー食品
【香り】のグループ
「ショウガ科」のスパイスで、清涼感のある香りと、ほどよい辛み、ほろ苦い味わいが特長です。
かつては高値だったので、「スパイスの女王」とも呼ばれているそうです。
少量でも香りが強いので、使い過ぎには注意が必要です。
コリアンダー
引用:エスビー食品
【香り】のグループ
コリアンダーは、クミンと同じ「セリ科」のスパイスです。
葉っぱの部分はパクチーですが、スパイスとして使うコリアンダーは種子の部分です。
パクチーと比べてクセが少なく、ほんのり甘みがあるので、クッキーなどの菓子類にも向いています。
オールスパイス
引用:エスビー食品
【香り】のグループ
オールスパイスは、フトモモ科の果実を利用した単品スパイスです。
単品なのに、シナモン・クローブ・ナツメッグをミックスしたような深みのある香りが特徴です。
どの素材とも相性がいいので、シチューやマリネ、お菓子作りやジャムにも使用されています。
その他の香りグループのスパイス
- シナモン
- クローブ
- ナツメグ
- ローレル
- ガーリック
チリーペッパー(カイエンペッパー)
引用:エスビー食品
【辛味】のグループ
チリペッパー(カイエンペッパー)は、赤唐辛子のみを粉末にした「ナス科」のスパイスです。
「チリパウダー」とは原料が違うので、購入するときは気をつけましょう
チリパウダーの原料
ベースは赤唐辛子
その他に、クミンやオレガノ、ディル、パプリカ、ニンニクなど、数種類のスパイスやハーブがミックスされている
どちらも赤唐辛子が入っていますが、強くてシャープな辛さがほしいなら「チリペッパー」ですね!
その他の辛味グループのスパイス
- ジンジャー
- ブラックペッパー
ターメリック
引用:エスビー食品
【色味】のグループ
ターメリックは「ショウガ科」のスパイスで、日本ではおなじみのウコンです。
カレー以外にも、黄色く色づけるときに使われることが多く、「ターメリックライス」が一番身近な食べ物ですよね。
風味は強くないですが、入れすぎると土っぽい味になってしまうので注意しましょう。
スパイス8種にするならこの2つ
もし8種でカレーを作るなら、この2つを足しましょう。
ガラムマサラ
引用:Wikipedia
【混合スパイス】のグループ
ガラムマサラは、数種類のスパイス(3~10種類)が配合されている混合スパイスです。
主に、クミン、コリアンダー、カルダモン、シナモン、クローブ、ナツメグなどが入っています。
配分に決まりはないので、インドでは家庭ごとにで味が違うみたいですよ。
クローブ
引用:エスビー食品
【香り】のグループ
クローブは、インドネシアにあるモルッカ諸島原産のフトモモ科の植物です。
開花直前のつぼみを乾燥させていて、小さな釘みたいな形が特徴です。
甘く濃厚な香りがしますが、ピリッとした辛みと苦味もあります。
肉の臭みを抑えてくれるので、お肉料理に適しています。
その一方で、クッキーや焼きリンゴなど、お菓子作りでも使うことがあります。
カレー基本スパイス6種はこの比率で間違いなし!
スパイスの比率は、
【香り】50~80%
【色】 10~40%
【辛味】5~10%
これが基本です。
合計で100%になるようにブレンドするのが、カレーをおいしく作るコツです。
使う材料や好みによってスパイスの比率が変わってきますが、まずはこの基本比率を覚えておくと便利です。
今後、他のスパイスをブレンドするときの参考にもしてみてください。
「ホールスパイス」と「パウダースパイス」の違い
スパイスカレーのレシピをいろいろ見ていると「ホールスパイス」と「パウダースパイス」という用語が出てきます。
結論からお伝えすると、初心者さんがスパイスでカレーを作るなら「パウダースパイス」がおすすめです。
スパイスはカレー以外にも使えるので、スパイスの扱いに慣れてきたら「ホールスパイス」にもぜひ挑戦してみてください。
パウダースパイスとホールスパイスの違い
まずは、「パウダースパイス」と「ホールスパイス」の違いです。
- パウダースパイス・・・ホールスパイスを粉砕したもの
- ホールスパイス・・・スパイスを原型、または原型に使い状態でそのまま乾燥させたもの
コショウを例にすると、丸い粒で販売されているものが「ホールスパイス」、粉状で販売されているものが「パウダースパイス」です。
香りが持続するのはどっち?
香りが持続するのは「ホールスパイス」です。
理由は、スパイスの香りの成分は殻や皮に覆われているからです。
スパイスの香りは蒸発しやすく、放置すると香りが弱くなるという特徴があります。
そのため、殻や皮を粉砕して作る「パウダースパイス」よりも「ホールスパイス」の方が香りを長期間持続することができます。
味を強く感じられるのはどっち?
スパイスの味を強く感じられるのは「パウダースパイス」です。
粒子が細かくなればなるほど、苦味や辛みの成分を舌が強く感じるようになるからです。
「ホールスパイス」が向いている料理
「ホールスパイス」は、カレーはもちろん、長時間加熱する煮込み料理にピッタリです。
また、マリネやドレッシング、チャイなどのドリンクに使うのもおすすめですが、油にスパイスの香りを移すこともできるので、炒め物にも使えます。
ただし、お鍋などに長時間入れっぱなしにすると、口当たりが悪くなることがあります。
そういう場合は、途中でスパイスを取り出す作業が発生するので、慣れていないとちょっと手間かもしれません。
「パウダースパイス」が向いている料理
「パウダースパイス」のメリットは、なんといっても使いやすさと手間がかからない点です。
生地に練りこんだり、仕上げに振りかけたり、カレー以外の料理やお菓子作りなど幅広く活躍してくれます。
また、数種類の「パウダースパイス」をブレンドすれば、自分好みのオリジナルスパイスを作ることもできちゃいます。
唯一のデメリットは、味や香りの持続力が弱いことです。
カレースパイス基本6種で作るレシピ
それでは、初心者さんにもおすすめな、カレースパイス基本6種で作るレシピをいくつかご紹介します。
※すべて「パウダースパイス」を使ったレシピです。
<まずは定番>スパイシーチキンカレー
引用:エスビー食品
<調理時間>30分
スパイスの調合割合
カルダモンの香りでさわやかに、でもコクがあるスパイシーカレーになります。
辛さが足りない場合は、チリペッパーで調整しましょう。
材料(2人分)
- 鶏もも肉 300g
- 玉ねぎ 1/2個
- パプリカ(赤) 1/2個
- さやいんげん 5本
- おろしにんにく小さじ1/3
- おろししょうが 小さじ1/3
- 水 500ml
- コンソメ(顆粒) 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- 塩 適量
- サラダ油 小さじ2
- 白飯 適量
【A】の材料
- クミン(パウダー) 小さじ1/3
- コリアンダー(パウダー) 小さじ1/3
- カルダモン(パウダー) 小さじ1/2
- オールスパイス(パウダー) 小さじ1/4
- ターメリック(パウダー) 小さじ1/2
- チリーペッパー(パウダー) 小さじ1/4
作り方
- 鶏肉をひと口大に切る。玉ねぎはくし型切り、パプリカは3cmぐらいの乱切り、さやいんげんは4等分に切る。
- フライパンにサラダ油を入れて火にかけ、鶏肉の皮目から焼く。皮目に焼き色がつくまで弱火で焼いたら、裏返してまた軽く焼く。
鶏肉が焼けたら、いったん取り出す。 - フライパンに残った油を少し残すようにペーパータオルで拭く。
おろししょうが、おろしにんにく、玉ねぎを入れて炒める。 - 焼いた鶏肉をフライパンに戻したら、【A】を加えて全体的に炒める。
- 水とコンソメを入れて煮込む。
- 沸騰してきたらアクを取り除き、さらに中火で10分煮込む。
- パプリカ、さやいんげん、砂糖を加えて10分煮込む。
- 最後に塩で味を調えて完成。
参考:エスビー食品
<みんな大好き>バターチキンカレー
引用:エスビー食品
<調理時間>30分 ※鶏肉の漬け込み時間は調理時間に含まれていません。
スパイスの調合割合
トマトの酸味がありながら、ヨーグルトを入れることでコクがあるスパイスカレーに仕上がります。
材料(2人分)
- 鶏肉 250g
- クミン(パウダー) 小さじ1
- コリアンダー(パウダー) 小さじ1
- プレーンヨーグルト 100ml
- トマトの缶詰(ホール) 1缶(400g)
- バター 30g
- おろしにんにく 小さじ1/3
- おろししょうが 小さじ1/3
- 塩 小さじ1/2
- 砂糖 小さじ2
- 生クリーム 50ml
- バター(仕上げ用) 10g
- 白飯 適量
【A】の材料
- クミン(パウダー) 小さじ1/3
- コリアンダー(パウダー) 小さじ1/3
- カルダモン(パウダー) 小さじ1/2
- オールスパイス(パウダー) 小さじ1/4
- ターメリック(パウダー) 小さじ1/2
- チリーペッパー(パウダー) 小さじ1/4
作り方
- 鶏肉の皮を取り除き、ひと口大に切る。
- 切った鶏肉をボウルに入れ、クミン、コリアンダーを小さじ1、ヨーグルトも入れて手でもみ込む。※ラップをかけて冷蔵庫で40分~1時間ぐらい寝かせる
- トマト缶詰の果肉を粗みじんに切っておく。※汁は残しておく
- フライパンにバター30gを入れる。弱火にかけて、バターが溶けたらいったん火を止める。
- そこに、おろしにんにく、おろししょうがと【A】を加え、バターとなじんできたら、火をつけて弱火で炒める。
- さらに、粗みじん切りにしたトマト缶の果肉と汁を加え、かき混ぜながら強火で炒める
- 少しとろみが出てきたら、冷蔵庫に寝かせてあった【1】を加えて、弱火で煮込む。
- 鶏肉に火が通ったら、塩、砂糖で味を調える。
- 生クリーム、バター10gを加え、バターが溶け込るまで混ぜる。
- 最後にひと煮立ちさせたら完成。
参考:エスビー食品
<これぞエスニック>えびのココナッツミルクカレー
引用:エスビー食品
ココナッツミルクは1缶(400ml)を丸々使ってもおいしく仕上がります。
<調理時間>30分
スパイスの調合割合
材料(2人分)
- ココナッツミルクカレー
- むきえび 150g
- 玉ねぎ 1/2個
- ブロッコリー 1/2個
- おろししょうが 小さじ1/3
- おろしにんにく 小さじ1/3
- ターメリック(パウダー) 小さじ1
- ココナッツミルク 300ml
- コンソメ(顆粒) 小さじ1と1/2
- 塩 適量
- サラダ油 小さじ2
- 白飯 適量
【A】の材料
- クミン(パウダー) 小さじ2
- コリアンダー(パウダー) 小さじ1
- カルダモン(パウダー) 小さじ1
- オールスパイス(パウダー) 小さじ1/3
- ターメリック(パウダー) 大さじ1
- チリーペッパー(パウダー) 小さじ1/3
作り方
- エビの背ワタを取り除き、塩と酒(分量外)を振って揉む。
- エビを流水で洗い流して水気を切ったあと、ターメリック小さじ1をまぶしておく。
- 玉ねぎを1cm角に切り、ブロッコリーをエビと同じ大きさに合わせて切り分ける。ブロッコリーの茎も1cmの長さに切っておく。
- フライパンにサラダ油とおろししょうが、おろしにんにくを入れて火にかける。
- そこに玉ねぎ入れて炒める。
- 玉ねぎが透明になってきたら、エビを加える。
- さらに【A】とブロッコリーも加えて炒める。
- ココナッツミルク、コンソメを加える
- 水分が沸いてきたら、アク取りをして5分煮込む。
- 最後に塩で味を調えて完成。
参考:エスビー食品
3種類のスパイスだけでも本格カレーが作れる!?
ここまで6種類のスパイスで作るカレーをご紹介しましたが、実は3種類のスパイスだけでも、おいしいスパイスカレーが作れます。
用意するスパイスはこの3つ!
- クミン
- コリアンダー
- ターメリック
この3つのスパイスは辛くないので、辛さが苦手な方にもおすすめです。
もし、辛さがほしい場合は、チリーペッパーやガラムマサラを加えましょう。
それでは、レシピをご紹介します!
<スパイス3種で作る>チキンカレー
引用:エスビー食品
<調理時間>25分
材料(2人分)
- 鶏もも肉(唐揚げ用) 250g
- 玉ねぎ(みじん切り) 中1個(200g)
【A】の材料
- おろしにんにく 小さじ1
- おろししょうが 小さじ1
- クミン(パウダー) 小さじ1
- コリアンダー(パウダー) 小さじ1
- ターメリック(パウダー) 小さじ1
- サラダ油 大さじ2
【B】の材料
- トマトの水煮缶(カット) 200g
- 水 100ml
- 鶏がらスープ(顆粒) 小さじ1
- 砂糖 大さじ1/2
- 塩 小さじ1/2
作り方
- フライパンに油をひいて熱したら、鶏もも肉、玉ねぎ、【A】を加えて、中火で8分ほど炒める。
- 【B】を加えたら、とろみがつくまで中火~弱火で煮込む。
- 時々混ぜながら、さらに煮込んで完成
参考:エスビー食品
<レンジで簡単!!>サバ缶カレー
引用:エスビー食品
<調理時間>25分
材料(2人分)
- さば水煮缶詰 1缶
- 玉ねぎ(みじん切り) 1/2個(100g)
- トマトの水煮缶(カット) 150g
- おろししょうが 小さじ1
- 鶏がらスープ(顆粒) 小さじ1/4
- クミン(パウダー) 小さじ1
- コリアンダー(パウダー) 小さじ1
- ターメリック(パウダー) 小さじ1
- サラダ油 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- 塩 小さじ1/4
作り方
- 耐熱容器に全ての材料を入れて、よく混ぜる。※さば水煮缶は汁ごと加える
- 【1】にラップをふんわりかけたら、電子レンジ(600W)で5分加熱する。
- いったんよく混ぜたあと、今度は300Wの電子レンジで15分で再加熱する。
- よく混ぜたら完成。
参考:エスビー食品
カレースパイス基本6種は通販で購入できる
カレースパイスを手軽に購入するなら、スーパーなどでスパイスごとに小さな瓶で販売しているものだと思います。
ただ、エスビー食品が販売している小瓶サイズの容量は約12gです。(小さじ1が約2g)
量を選びたい、スーパーに置いてないスパイスがほしいなら通販がおすすめです。
エスビー食品
引用:エスビー食品
スーパーでよく見かける小瓶サイズから、最大1kgの容量(缶)まで幅広く取り扱っています。
また、パウダースパイスだけでなく、ホールスパイスも販売しています。
容量 | 15g、65g、100g、200g、350g、500g、1kg |
アメ横大津屋
アメ横にある創業60年のスパイス専門店の通販です。
店舗でも購入できるので、いろんなスパイスをお店で選ぶのも楽しそうです。
神戸アールティー
引用:神戸アールティー
神戸に店舗を構える、創業24年のインドカレー屋さんのスパイスです。
スパイスは約50種類あり、使いやすい少量パックから業務用サイズまで取り扱っています。
また、スパイス以外にも、天然のスパイスだけで作る無添加のカレーも冷凍販売しているそうですよ。
カレースパイス基本6種はこれ!初めてでも失敗しないレシピも紹介!まとめ
この記事では、カレーの基本スパイス6種をご紹介しました。
カレーの基本スパイス6種はこちら
- クミン
- カルダモン
- コリアンダー
- オールスパイス
- チリペッパー(カイエンペッパー)
- ターメリック
カレーの基本スパイス6種を上手に使うポイントは、
- それぞれのスパイスの役割(香り・色・辛味)を知る
- スパイスの割合は、香り50~80%、色10~40%、辛味5~10%、合計100%になるように調合する
スパイス3種類でカレーを作るなら、このスパイス!
- コリンアンダー
- クミン
- ターメリック
スパイス初心者さんや、いつものカレーに飽きてきた方は、ご紹介したレシピでスパイスカレーデビューしてくださいね!