初めての子育ての場合、悩んでしまうのが離乳食の開始時期。いつ頃から始めれば良いのでしょうか。
体重の多い大きな子どもと、体重の少ない小さな子どもは同じタイミングで離乳食を始めるべきなのかも分からないですよね。
実は、離乳食を始めるタイミングは、月齢を目安に、子どもからのサインを見逃さないことがポイントなんです。
離乳食を始める適切なタイミングについて解説するのでぜひ参考にしてみてください。
Contents
離乳食を始めるのはいつから?体重の目安は?
離乳食は生後5~6カ月頃からスタート
離乳食のスタートは、生後5~6カ月頃が最適と言われています。とは言っても、赤ちゃんの成長には個人差があり、他の子と比べて我が子が小さかったりすると、同じように離乳食を始めても良いのか不安になってしまうママも多いでしょう。
あくまで生後5~6カ月頃というのは目安になります。心配な場合は、お住まいの市区町村で行われている子育て相談やかかりつけ医、保健所などで相談をすると良いでしょう。
体重は7kgが目安?
離乳食を始めるタイミングに、体重は関係しているのでしょうか。赤ちゃんの体重が7kgを超えたら始めるという説もあります。
しかし、一般的には離乳食を始めるタイミングに体重は関係ないとされています。
例えば、3カ月の赤ちゃんの体重が7kgを超えていたら離乳食を始めるタイミングなのでしょうか。生後3カ月というタイミングはやはり少し早いでしょう。
あくまで体重よりも生後何ヶ月かを念頭に置き、離乳食を始めるのに最適なサインを赤ちゃんが示してくれるので、それを見逃さずに判断するのがおすすめです。
離乳食を始めるサインを見逃さずに
首が据わって支えれば自分で座れるようになった
母乳やミルクのような液状のものではなく、少し固形のものをごっくんと飲み込めるようになるには、首が据わっていなければなりません。
縦抱きの抱っこができるようになった、うつぶせで頭だけを持ち上げることができる、といったことが首が据わっているサインになります。
一人でおすわりできるようになればより問題ないですが、パパやママ、補助椅子などを使って座ることができれば、離乳食を食べるタイミングとして問題ありません。
離乳食を食べさせる際に、誰かが支えて座らせる、バンボやバウンサーなどを使って腰を安定させることができるようになったら、離乳食の開始を検討しても良いでしょう。
母乳やミルクでは物足りなさそう
赤ちゃんは成長して体が大きくなるにつれて、今までの母乳やミルクだけではお腹が満たされなくなってきます。
もし、母乳やミルクを飲んだあとでも泣いている場合は、まだお腹が空いている可能性があります。
そんなときは、母乳やミルクよりもしっかりと空腹感を満たしてくれる離乳食を開始する絶好のタイミングかもしれません。
何度も母乳やミルクを欲しがる、飲んでも泣いていつまでも飲みたがるといった様子が見られたら、離乳食をスタートさせてみてはいかがでしょうか。
大人が食べる様子を見て興味津々
生後5~6カ月頃になったら、大人が食事している姿を見せてみましょう。
大人が食べている食べ物に興味を示したり、食事している様子を見てよだれがよく出るようであれば、離乳食を始めても良いかもしれません。
これらのサインが現れたら、食事している姿をどんどん見せて、食への興味を膨らませるのもおすすめです。
そして、離乳食を与えなくても、赤ちゃん用のスプーンなどを口に入れてみましょう。
舌で押し出したり、口に入れることすら嫌がるようであれば、離乳食を始めてもスムーズに食べてくれないかもしれません。
スプーンなどを押し出さなくなったら、離乳食を始めるサインです。
生活リズムが整っている
離乳食を与える時間はいつも同じ時間にあげるようにするのがポイントです。
そのためには、寝る時間や起きる時間、授乳するタイミングなど生活のリズムが整ってきていることも大切です。
母乳で育てている場合は、母乳のタイミングがばらばらだったり、頻回のケースもありますが、離乳食を開始すれば、徐々に授乳の時間や回数が減ってくるので安心して始めましょう。
開始直後の離乳食は1日1回です。午前中の10時頃など、離乳食を食べる時間を決めるのがおすすめです。
離乳食を始める時にママが感じる悩み
アレルギーがあったらどうしよう
ママやパパにアレルギーがあったりすると、赤ちゃんにもアレルギーがあるのではないかと心配になってしまいますよね。
ママやパパにアレルギーがなくても、赤ちゃんにだけアレルギーが出てしまうケースも珍しくありません。
離乳食では、アレルギー反応の少ない食材から与えていくのが鉄則です。アレルギー反応が出やすい食材は、少量から始めると安心です。
もし、湿疹や皮膚炎などの症状が出た場合は、すぐにその食材を中止してかかりつけ医にかかりましょう。
素人判断で進めていくことは絶対に避けることが大切です。
まず最初は果汁をあげるべき?
一昔前までは離乳食を始める前に、果汁や砂糖水などを与えるのが一般的でした。
これは、当時の育児用ミルクに不足していた栄養分を補うのが目的だったため、ミルクの栄養価が高い現代では必要ありません。
現在では、離乳食の開始直後は重湯(10倍がゆ)をあげます。
果汁や砂糖水は糖分が多く、赤ちゃんが母乳やミルクを飲まなくなってしまうことから、果汁などを最初に与えるのは推奨されていません。
離乳食を食べてくれなかったらどうしたらいい?
子どもが離乳食を嫌がるようなら、無理に食べさせることはせず、いったんやめてみるのもおすすめです。
赤ちゃんが離乳食を食べてくれない要因として、離乳食を始めるタイミングが早すぎたことが考えられます。
そんなときは、思い切って離乳食をやめてみましょう。
ママやパパにとって離乳食を食べてくれない生活を続けていくことはストレスにもなりかねません。思い切ってやめている間に、赤ちゃんの成長が追いつき、しっかりと食べてくれるタイミングになっているかもしれません。
もちろん、大人の勝手な都合で離乳食をやめることは避けなければなりません。
子どもの食べっぷりや興味の持ち方などの様子をしっかりと見て判断することが大切です。
離乳食を始めるタイミングは人それぞれ
出生体重が人それぞれであるように、離乳食についても個人差が大きいです。
生後5~6カ月頃になったら離乳食の開始時期を見極める必要がありますが、そのときには必ず子どものサインを見逃さないようにしましょう。
月齢はあくまで目安とし、子どもが食べてみたいと思っているタイミングで離乳食を始めるのがベストです。
周りの子どもと比べたり焦ったりせずに、我が子のサインをきちんと受け取ってタイミングを見計らいましょう。