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はちみつがザラザラに固まった!食べても大丈夫?元に戻せるの?

栄養価が高く、砂糖よりも少量で甘味を出すことができるはちみつ。

 

肉料理に使えばたんぱく質の凝固を防いで肉が柔らかくなるなど、はちみつにはいろいろな作用があります。

 

そんな便利なはちみつですが、

「使おうとしたらはちみつがザラザラに固まっていた!」

ということ、ありませんか?

 

私は食べ物をすぐ冷蔵庫に入れてしまう癖があるので、はちみつも冷蔵庫で保管していました。

 

使おうと思って冷蔵庫から出したらびっくり!

全体的に白っぽく固まってしまいました…

 

カビが生えたのかと思ったのですが、純粋なはちみつは基本的にカビは生えないそう。

ですがその時は食べるのが怖くてすぐに捨ててしまいました…

 

私のように誤って捨ててしまわないように、はちみつの性質や保存方法を解説します。

 

 

はちみつがザラザラになってもそのまま食べられます!

はちみつが固まってザラザラになってしまっても、品質や成分は変わりません。

そのため、そのまま食べることができます。

 

むしろ、固まったはちみつを好んで食べる人もいます。

ジャリジャリした食感がクセになるのだとか。

 

ただ、固まったはちみつを食べることに少し抵抗がある方もいますよね。

また、コーヒーや紅茶に入れるので液体の方が良い、という方もいると思います。

 

実は、ザラザラに固まったはちみつを、元のサラサラなはちみつに戻す方法があります。

その方法を、はちみつが固まる原因と合わせて解説していきたいと思います。

 

 

はちみつがザラザラになる原因はブドウ糖!?

「はちみつがザラザラになってしまった!」

 

これは、はちみつが結晶化して固まってしまったからです。

 

はちみつは、外気温が16℃以下になると結晶化が始まります。

この結晶化というのは、はちみつの特性のひとつで、味や品質には問題ありません。

 

はちみつは、主に「ブドウ糖」と「果糖」からできています。

 

ブドウ糖と果糖の比率ははちみつの種類によって違い、ブドウ糖の比率が高いと結晶化しやすくなります。

 

外気温が下がると容器の下の方から結晶化が始まり、すべて結晶化すると真っ白な状態に。

 

結晶化した後の見た目から、私のように「カビが生えた!」と思う人も少なくないようです。

 

ですが、はちみつは基本的にはカビは生えませんので安心してください。

カビが生えないのは、はちみつ自体の殺菌作用が高いためです。

 

ただし、はちみつにもカビが生える原因があります。

それは、水やゴミ、他の食品など、はちみつ以外のものが混ざった場合です。

 

はちみつの容器には、水滴がついたスプーンなどを直接入れないように注意しましょう。

 

 

はちみつのザラザラは温めることで元の状態に戻る!

「固まったはちみつを食べるのに少し抵抗がある…」

「固まっているのを元に戻したい!」

 

というときは、どうしたら良いのでしょうか。

 

実は、固まったはちみつは温めることによって、元の状態に戻すことができます。

 

具体的な方法と、注意点について解説していきます。

 

はちみつのザラザラを元に戻したいときは湯煎をしよう!

固まったはちみつを温めるときは、湯煎が簡単でおすすめです。

 

はちみつは高温になると、風味や品質が損なわれる可能性があります。

そのため、60℃以下のお湯で、ゆっくり湯煎しましょう。

 

60℃以上のお湯や、沸騰したお湯で湯煎するのは控えてくださいね。

 

以下が、はちみつを湯煎で元に戻す方法です。

 

①鍋に45~60℃くらいのお湯を用意してください。

②結晶化したはちみつを容器のままお湯につけてください。

(容器の蓋は外してください。)

③スプーンや菜箸などでゆっくりかき混ぜてください。

④30分~1時間程で元の状態に戻ります。

(結晶化の進み具合によって元に戻る時間が異なります。)

 

この方法で、結晶化したはちみつを元の状態に戻すことができます。

 

ただし、湯煎した後に結晶が少しでも残っていると、また結晶化する場合があります。

また、繰り返し湯煎することも、はちみつの風味が落ちてしまう原因に。

 

一度湯煎したら、最後までしっかり結晶を溶かしきるようにしましょう。

 

はちみつを電子レンジで温めるのは危険!?

「湯煎するのはめんどくさい!」

「電子レンジで手軽に元に戻せないの?」

と思う方もいるでしょう。

 

ですが、電子レンジではちみつを加熱するのはあまりおすすめしません。

 

電子レンジだと温度の調整が難しく、加熱ムラや高温になりすぎる場合があります。

そうすると、はちみつの風味や品質が損なわれる可能性があります。

 

また、容器ごと電子レンジに入れてしまった場合、容器の破損や破裂の恐れがあります。

そのため、結晶化したはちみつを元に戻す際は、やはり湯煎の方が安心です。

 

「どうしても電子レンジが良い!」

という場合は、耐熱皿などに使う分だけ結晶化したはちみつを取り分けて、様子を見ながら少しずつ加熱してください。

 

加熱しすぎないように、10秒ずつ加熱して、その都度かき混ぜるのを、結晶がなくなるまで繰り返すといいですね。

 

 

はちみつがザラザラになるのを防ぐには常温保存!

 

はちみつの結晶化は、はちみつを常温で保存することで、ある程度防ぐことができます。

 

「なんとなく冷蔵庫に入れておけば安心」

「夏場は暑いし湿度が高いから常温だと心配…」

と、つい冷蔵庫に入れる人もいると思います。

 

ですが、はちみつは糖度が高く水分が少ない上に、殺菌作用があります。

そのため、夏場でも常温保存で問題ありません。

 

ただし、冬場は気温が低いため、常温保存でも結晶化してしてしまうことがあります。

冬場の場合は、適度に暖房の効いた部屋に置いておくと結晶化を防ぐことができます。

 

また、直射日光ははちみつを劣化させる原因になります。

直射日光はさけて保管するようにしましょう。

 

すでにはちみつが結晶化してしまっている場合は、湯煎をした際に結晶が残ってしまうと、そこからまた結晶化が始まってしまう場合があります。

 

また、繰り返し湯煎することも、はちみつの風味が損なわれる原因になります。

一度湯煎をしたら、最後まで結晶を溶かしきるようにしましょう。

 

 

ザラザラにならないはちみつってあるの?

はちみつを常温で保存していても、冬の寒さで結晶化してしまうことがあります。

 

「冬でも結晶化を気にせずにはちみつを食べたい!」

という方のために、結晶化しにくいはちみつについて解説します。

 

純粋はちみつは固まりやすい!?加工はちみつとどう違うの?

はちみつには、加糖はちみつや精製はちみつなどの「加工はちみつ」と、加工を行っていない「純粋はちみつ」があります。

 

加糖はちみつとは、水あめなどを加えて加工したものを指します。

 

加糖はちみつは、水あめなどを加えることではちみつの割合が少なくなるので、結晶化しにくくなります。

 

また、精製はちみつとは、加熱や特殊な膜でろ過をすることによって、はちみつの水分をとばしたり、色や臭いを消したりしたものを指します。

 

その際に栄養分も一緒に取り除かれてしまいますが、純粋はちみつよりは結晶化しにくいです。

 

そして純粋はちみつとは、加糖はちみつや精製はちみつのような加工処理を行っていない天然のはちみつのことを指します。

 

純粋はちみつは栄養がたっぷり残っており、風味や香りも豊かですが、加工はちみつよりも結晶化しやすいです。

 

「手軽にはちみつを生活に取り入れたい」

という方は、結晶化しにくい加工はちみつを選ぶのもひとつの方法だと思います。

 

ただし、加工はちみつは加工処理をすることによって、はちみつ本来の栄養分が失われてしまう上に、添加物などが入っている場合があります。

 

「健康のためにはちみつを生活に取り入れたい」

という方には、加工はちみつよりも純粋はちみつの方がおすすめです。

 

純粋はちみつを探すときは、「商品ラベルの原材料名がはちみつだけのもの」を選ぶようにしましょう。

 

※以前は精製はちみつも純粋はちみつとして販売されていました。

 

しかし、令和元年5月に公正取引協議会の規約が変更され、加糖はちみつと精製はちみつは「はちみつ」の定義から外されています。

 

(参考)全国はちみつ公正取引協議会「公正競争規約」2022年3月19日

 

純粋はちみつならアカシアはちみつが比較的固まりにくい!

純粋はちみつの中でも、固まりやすいものとそうでないものがあります。

 

はちみつが結晶化してしまう原因は、はちみつに含まれるブドウ糖によるものです。

ブドウ糖の割合は、花の種類によって変わってきます。

 

結晶化しにくいはちみつを選びたい場合は、ブドウ糖の割合が少ないものを選ぶようにしましょう。

 

ブドウ糖の割合が少なく、結晶化しにくいはちみつの代表はこちらです。

 

  • アカシア
  • トチ(マロニエ)

 

特に、アカシアはちみつはクセが少なく、すっきりとした甘さのはちみつです。

はちみつが苦手な方でも食べやすいのでおすすめです。

 

さらに、ブドウ糖の割合が少ないはちみつは、血糖値の上昇が緩やかなので、体に脂肪が貯まりづらいというメリットもあります。

 

健康志向の方やダイエット中の方にもおすすめですね。

 

反対に、結晶化しやすいはちみつの代表はこちらです。

 

  • 菜の花
  • みかん
  • レンゲ
  • 百花蜜

 

はちみつは自然のものなので、アカシアはちみつでも固まりやすいものもあります。

 

また、固まりやすいはちみつだからだめということはありません。

 

はちみつは種類によって風味や香りが全然違うので、色々試して、好きなものを見つけるのが一番だと思います。

 

ただ、たくさん種類があって買うときに迷ってしまったら、固まりやすさもはちみつを選ぶひとつの目安にしてみてくださいね。

 

 

はちみつがザラザラに固まった!食べても大丈夫?元に戻せるの?のまとめ

  • はちみつはザラザラになってもそのまま食べることができる!
  • はちみつがザラザラになるのは、結晶化によってはちみつが固まったから。
  • 結晶化したはちみつは温めると元の状態に戻る。
  • 結晶化したはちみつを元に戻すには「湯煎」がおすすめ!
  • はちみつを電子レンジで加熱するのは、品質や風味が損なわれる可能性があるのでおすすめしない。
  • はちみつは常温保存で結晶化するのを防ぐことができる。
  • はちみつには、加糖はちみつや精製はちみつなどの「加工はちみつ」と、加工を行っていない「純粋はちみつ」がある。
  • 純粋はちみつは、加工はちみつよりも結晶化しやすい。
  • 純粋はちみつを選ぶときのポイントは、「原材料名がはちみつだけである」こと。
  • アカシアはちみつは、純粋はちみつの中で比較的結晶化しにくくおすすめ。

 

はちみつの選び方や保管方法に気をつけていても、はちみつが固まってしまうことはあります。

 

そんなときは私のように慌てて捨てずに、紹介した方法を試してみてくださいね!

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