作りなれた人の多くが経験するこの「カレーに水を入れすぎた」という事態。皆さんはどの様に対処していますか?
カレー作りに欠かせない水分を入れ過ぎてしまった場合の対処法と、意外なリメイクや美味しさをアップさせる方法をご紹介致します。
Contents
カレーに水を入れ過ぎた時こそ美味しくなるチャンス
大人から子供まで、幅広い世代に愛されてやまない国民食「カレー」。
市販のルゥを使う事で自宅でも手軽に作れるため、忙しい主婦の味方とも言えるでしょう。
皆さんは、自宅でカレーを作る時に、ルゥの箱に書いてあるレシピを毎回読み、忠実に再現していますか?
恐らく、あのレシピにしっかり目を通すのは、初めてカレーを作る時くらいかな?という人も多いのではないでしょうか?
野菜、肉、水の量と隠し味。これらは経験上「だいたいこれくらいなか?」と目分量で進めている方も多いと思います。
そこで起こるのがコレです。
「ヤバい。水…入れすぎた」
手慣れたスムーズさでカレーを作っていき、「これくらいかな」と、お水を入れ、ルゥを溶かしてみると、なんと衝撃の味。
「う、薄い」
こんなもんだろうと思い、入れた水の量が多かった。
この「カレーに水を入れすぎた状態」を経験する人は意外と多いのです。
こんな時、皆さんならどうしますか?どうしてますか?
このカレーは味が薄くなった時点で「失敗作」という事になり、誰にも喜んで食べて貰う事が出来なくなるのでしょうか?
諦めるのは早合点です。
その水を入れすぎたカレーは、どこにも存在しない唯一無二。自分だけの「オリジナルカレー」になります。
1.とろみをつける
2.旨味とコクを足す。
これさえ何とかなればきっといつもの美味しいカレーになるはず。
ではどんな方法があるのでしょか?
カレーに水を入れすぎた時の問題①とろみが足りない
まず問題になるのは、味が薄い事と、とろみがないという事ですよね。
ルゥが余分にあるのなら、追加してしまう事が一番早い解決方法である事は一目瞭然です。
問題は、追加するルゥが手元にない場合です。
目の前にある、水を入れすぎた事で爆誕した「大量の味が薄く、サラサラしてとろみの無いカレー」を、どうするか?
まず「とろみ」の問題についてです。
水を入れすぎたカレーは、しゃばしゃばとしてとろみが無い状態でまさに「水っぽい」状態です
この場合の解決方法は大きく分けて下記の4つが考えられます。
- 煮込んで蒸発させる
水分は煮込む事によって、蒸発するので、ひたすら弱火で煮込み続けて水分を飛ばします。
この時の注意点は、ジャガイモが煮崩れしてしまう事です。場合によっては、ジャガイモが入っている?を目視する事が難しくなる事もあります。
煮詰まる事で、「みずみずしさ」は軽減します。 - ジャガイモを潰す
鍋の中にあるジャガイモを、わざと潰す事でとろみが出ます。
当たり前ですが、ジャガイモの存在感が無くなってしまうor減ってしまいます。
入れすぎた水の量と、ジャガイモの数によって、さほど効果を得られない場合もあります。 - すりおろしたジャガイモを入れる
生のジャガイモをすりおろして、入れてみましょう。
ひと手間かかってしまいますが、ジャガイモのデンプン質によって、とろみがつきます。
デンプン臭さが強調される事はありません。 - 溶いた粉類を入れる
強力粉、片栗粉、小麦粉など何でもいいので、水で溶いた状態で入れてみましょう。
鍋の火を一旦止めてから入れる事を忘れないで下さい。
グツグツと煮立った状態で、水溶き片栗粉などを入れてしまうと、片栗粉が固まってしまい、カレーの中にブヨブヨした塊が出来る事があります。
又、どうしてもルゥを使用した際のとろみとは違った状態になる事も忘れてはいけません。
粉を使ってとろみを出す料理はたくさんあると思います。
例えば「あんかけ焼きそば」など、中華のメニューで良く見かけますよね?
「あんかけカレー」に近い状態になるのです。
カレーに水を入れすぎた時の問題②味が薄い
とろみが何とかなったら、次は「味」の問題です。
どんなに見かけが美味しそうなカレーでも、実際に「美味しい」と感じられ無ければ、意味がありません。
水を入れすぎたカレーは説明するまでも無く、味が薄くて美味しいとは思えない事が考えられます。
・ケチャップ、ソース、お醤油、めんつゆ、すりおろした果物を入れる
いわゆる「隠し味」的なイメージでカレーに入れていた調味料をフル活用します。
ケチャップやすりおろした果物を多めにいれれば甘くてお子様向けの味になりますし、お醤油やめんつゆ等を入れると和風な味になります。
和風な味にする場合、具材とルゥの部分を多少使い分けて、ルゥの部分をつかってカレーうどん等を作る事も可能です。
・カレー粉で炒めた野菜を入れる
入れる野菜が少量の場合、味に変化が感じられない場合もあるので、みじん切りにしたタマネギを多量にカレー粉で炒めて使用する事をオススメします。
又、上記の調味料を併用して味の微調整をする事でより美味しくなる事でしょう。
こんな事も出来る!リメイクで別の料理に変身※裏技あり
もし、上記の物が何も無かった場合、カレーをリメイクしてしまうのも有りです。
まず、具材に火が通ったらをルゥとは別にします。
そこから、こんなリメイクが出来ます。
・カレーピラフ
炊飯器で水の代わりに具材以外のカレーを入れて炊き込んで見ましょう。
炊き上がったら、別にしておいた具材とチーズをのせて、カレーピラフの出来上がりです。
・カレーリゾット
上記のピオラフと似ていますが、リゾットの場合、小鍋にカレーと白米を入れて煮込み、
仕上げにとろけるチーズをトッピングして仕上がりです。
・カレー鍋
土鍋に入れ、白菜やお豆腐など鍋の野菜と一緒に煮込んで鍋物にしちゃいましょう。
「裏技」
・カレー以外のルゥを使う(シチューやハヤシライスなど)
・レトルトのカレーを入れる(ルゥと同じ役割をしてくれる)
まとめ・水を入れすぎた時こそ「ひと味違う」が出来るチャンス
どうでしょうか?
カレーに水を入れすぎて「しまったー!」と思った経験は、あなただけではありません。
対処方法は色々ありますし、意外と自宅にある調味料や、代替え品を使用する事でなんとかなるのです。
- 煮込んで蒸発させる
- ジャガイモを潰す
- すりおろしたジャガイモを入れる
- 溶いた粉類を入れる
- ケチャップ、ソース、醤油、めんつゆ、すりおろした果物を入れる
- カレー粉で炒めた野菜を入れる
- カレーピラフ
- カレーリゾット
- カレー鍋
「裏技」
・カレー以外のルゥを入れる(シチューやハヤシライスなど)
・レトルトのカレーを入れる(ルゥと同じ役割をしてくれる)
様々な調味料や食べ物を使用し、試行錯誤している内にそのカレーは失敗作ではなく、紛れもない「オリジナルカレー」になっていきます。
食卓に出す時にはぜひ
「今日のカレーはひと味ちがうよ~」
とドヤ顔をして見て下さい。
それだけでも、心理的作用で「いつもと違う!=何コレ美味しい!!」と思ってみたりします。
因みにですが、カレーを提供する飲食店などは、どうやってあのとろみや味を出しているか知っていますか?
もちろん、業務用のルゥを使用している場合もある事と思います。
一般的に、ルゥを使わずにカレーを作る場合、とろみは薄力粉やすりおろしたジャガイモである場合が多く、旨味や味付けに関しては水では無く旨味の凝縮されたブイヨンや出汁、スープを使用している事があります。
又、市販のカレー粉の様に、カレー料理に適していそうなスパイスが予め調合してある物ではなく、1つ1つ選んで使用している事が多いです。
カレー粉とはカレー風味に適しているだろうとされる10種類以上のスパイスが混ぜてある混合調味料なのです。
専門店であればあるほど、このスパイスの配合にこだわりがあるとか。
カレールゥはそのスパイスの配合も含め、全てを「一般ウケする味」に整えてくれたカレーの素みたいな物です。
水を入れすぎた=ルゥが足りないからといって、そのカレー作り自体が失敗したわけはないのです。
ただ、庶民の味ではなくなっただけ。
それだけです。
水を入れすぎた!そんな時こそLet’s cooking!!
オリジナルのカレーを作ってみましょう。
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