皆さん「ネオソフト」というマーガリンをご存じですか?
パンに塗りやすく飽きのこない美味しさの
定番鉄板のマーガリンですよね。
バターに近いコクや香りがあるため、
バターの代用品としても使えるにも関わらず
お手頃価格で手に入ることも「ネオソフト」の強みです。
そんな魅力たっぷりの「ネオソフト」が
体に悪いという噂、
皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
この噂、結論から言いますと
ネオソフトは食べる量に気をつければ問題のないものです。
しかし、体に良くない成分が入っていることも真実です。
ここからは、そんなネオソフトとの上手なお付き合いの仕方を
ご紹介していきます。
参考までに、どうぞ最後まで読んでくださいね。
Contents
ネオソフトってどういう食べ物?
マーガリンの代表といえばやはり「ネオソフト」
みなさんもこの名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ネオソフトは雪印乳業の50年以上続くロングセラーブランドで
「パンにはやっぱりネオソフト♪」というキャッチコピーが有名です。
どんなパンにも合う飽きのこない美味しさと
冷蔵庫から出してもすぐに塗れる使いやすさなど
歴史を重ねても、絶え間ない進化を続けている
人気商品の一つです。
ネオソフトが体に悪いと言われる理由とは?本当に体に悪いの?
ネオソフトが体に悪いとされている大きな要因は
マーガリンに含まれる「トランス脂肪酸」という成分に関係しています。
それを踏まえたうえで結論から申し上げますと
ネオソフトは過剰摂取しなければ大きな健康被害はありません。
ネオソフトを発売している雪印メグミルクは
このトランス脂肪酸の低減に年々力を入れており、
2018年には家庭用マーガリン類の全ての商品について
原料油脂にトランス脂肪酸を多く含む
「部分水素添加油脂」を使用しない配合を実現しています。
ネオソフトは加熱すると体に悪いって本当?その理由とは?
また、ネオソフトのことを調べていると
ネオソフトは加熱すると体に悪いという口コミを見ました。
しかし市販のネオソフトを買って、調理の際に加熱することで
健康を害する成分が生成されることはありません。
しかしこの噂の元となったのではないかとされる
トランス脂肪酸の成分についてお話しします。
油の加熱処理の際にトランス脂肪酸が発生する
トランス脂肪酸は、マーガリン以外にもサラダ油やショートニングなどの
食用植物油にも含まれます。
食用植物油は製造過程で、脱臭のために200℃以上で加熱処理するのですが、
この時にトランス脂肪酸が発生するのです。
そのため、繰り返し加熱する揚げ油が危険だという噂が
広まったと考えられます。
しかし、家庭で調理をする際の揚げ油の温度帯はだいたい
160℃~180℃とされているため
その温度でのトランス脂肪酸の生成はほとんどないとされています。
マーガリンは加熱に不向き
水分を多く含むマーガリンは、
加熱する際に水はねによる火傷の恐れがあることと
マーガリンの成分に多く含まれているたんぱく質が焦げやすいことから
メーカーが「過熱は不向きです」と記載しているものや
調理の仕方に注意するようにうたっているものがあるようです。
ネオソフトに含まれるトランス脂肪酸って何?
食品に含まれるトランス脂肪酸には
油脂を精製・加工する際にできる人工的な脂肪酸と
牛や羊、ヤギの肉や乳などに含まれている天然の脂肪酸の2種類があります。
人工的なトランス脂肪酸はケーキやドーナッツ、冷凍ピザやパイ生地などの
ジャンクフードに欠かせない成分として
100年以上にわたって使われてきましたが、
2015年に過剰に摂取すると動脈硬化・心臓発作の原因になることが判明しました。
そのため、アメリカでは2018年にトランス脂肪酸を
食品添加することを原則禁止にしたのです。
現在の日本ではアメリカのように表示の義務や濃度の基準値はありません。
これは、日本が他の先進国に比べて
トランス脂肪酸をとる量が少ない国とされているからです。
2003年に国際機関が生活習慣病の予防のために開催した会合で
トランス脂肪酸の摂取量は総エネルギー摂取量の1%に相当する量よりも
少なくなるように勧告をしています。
日本人が1日に摂取するエネルギー量の平均は1900キロカロリーなので、
私たちが1日にとっていいトランス脂肪酸の量は2グラム以下という事になります。
これを踏まえたうえでネオソフトには
どのくらいのトランス脂肪酸が入っているのでしょうか。
雪印メグミルクのホームページを見てみると
1食当たりのネオソフトに含まれるトランス脂肪酸は
約0.08gとされています。
これはWHOが勧告するトランス脂肪酸の量の1/27にしかならないのです。
つまり、トランス脂肪酸は心疾患のリスクを高めることは事実ですが
過剰に摂取しなければ問題はないといえます。
ネオソフトとバターの違いは?原料や製法から比較!
そもそも、バターとマーガリンの違いって何でしょうか。
歴史的にみると、マーガリンはバターよりも後に生み出されたとされています。
というのも、マーガリンはバターのピンチヒッターとしてフランスで生まれたのです。
マーガリンの原型とされているのは
牛脂の柔らかい部分と牛乳を混ぜて、冷やし固めたものでした。
これをバター不足の代用品として使ったとされています。
ここからは原料や製法などを比較してみましょう。
バター
主な原料:80%以上が牛乳などの乳脂肪分です。
バターの脂肪は食用の油脂の中では消化が良いとされ
効率的にエネルギーに変えることができるというメリットがあります。
また、ビタミンAを含んでいるのも特長で
他にもビタミンDやビタミンEなども含まれています。
製法:牛乳中の脂肪分を取り出し、練り上げて作られます。
バターは、ミルク由来のとてもシンプルな食材といえますね!
マーガリン
主な原料:80%がコーン油や大豆油などの植物性の脂肪分です。
マーガリンには植物油脂由来の必須脂肪酸である
リノール酸やα‐リノレン酸が含まれています。
この必須脂肪酸というのは、人間の体にとっては大切なものですが
体内での合成ができないので、
必ず食物から摂取する必要がある脂肪酸のことを指します。
製法:植物油を固形化する技術で固めたものです。
食用油脂に水と食塩、その他成分や
ビタミンなどを加えて冷やし固めて作ります。
油と水はそのままでは分離してしまう習性がありますが
油の粒子を細かく撹拌することで、水と混ぜ合わせることができます。
これを乳化といいます。
【徹底解説】ネオソフトが体に悪いといわれる理由調べました!のまとめ
ネオソフトには、確かに健康に悪影響のあるトランス脂肪酸という成分が含まれています。
しかし、日本人の食生活で摂取するトランス脂肪酸の量では
健康を害するほどの被害はなく、摂取量に気をつけて食べることが
ネオソフトを食べるうえで一番大切なことだという事がわかりました。
また、ネオソフトを販売している雪印メグミルクは、
家庭用マーガリン類の健康とおいしさに配慮しながら
トランス脂肪酸の低減に取り組み続けています。
バターよりも低価格でお財布にやさしく
冷蔵庫から取り出してすぐ使え、パンとの相性もいいネオソフト。
メリットの方が多くあると思いませんか!?
皆さんも摂取量に気をつけながら
うまく毎日の生活に取り入れていきましょう♪