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ペットボトルを溶かして固める方法は?溶かし方から変形させる方法までまとめてみた

最近はコンビニエンスストアとかで売っている飲み物はかなりの部分がペットボトルになっていますよね。
利用後溶かして固める方法がないかといった点について、調べてみました。

ペットボトルを溶かして固める方法はあるのか?

ペットボトルを溶かす方法ですが、ガスバーナーで溶かす場合の動画があるのでご紹介します。

ご覧いただければわかるのですが、溶けるという感じではなく、ぐにゃぐにゃとなり、形が歪んでいくという感じです。

もちろん、こうすれば、ゴミとして処分する際には、かさばらなくなるのかも知れませんが、そのために、いちいちガスバーナーを

使うかというと、危なくてそんなことできませんよね。

固めるというのも、なかなか難しそうです。適当な形に溶かして、冷えた段階で固めるというのは、上記の動画のようになんとかなりそうな気がしますが、

溶かして、何かの決まった形に整えるというのは、かなり難しそうです。

仕事で樹脂を使われている方からの声

業務で樹脂を扱っています。

結論から言いますと、ペットボトルを溶かして固めるのは無理でしょう。

ペットボトルのPET樹脂を再利用するには、洗浄→粉砕→乾燥→樹脂成形機による加工が一般的な工程になります。

洗浄と乾燥が不十分ですと、形にしても強度が不足します。

また、専用の樹脂成形機で加工しないと、融解する際に均一に熱とが加えられませんし、成形時に圧力を掛けないと強度も形状も満たす事ができません。

もしも、ペットボトルの樹脂に限らないで、樹脂を使って自由な形を作りたいのであれば、下記の様な商品があります。

これなら一般の方でも簡単に樹脂成形できますよ。


PET(ポリエチレンテレフタレート)は、ガラス転移点(軟化点)が約70℃・融点が約260℃です。

耐熱ペットボトルもありますし、正確な物性は、各原料の物性データによりますので、一応の目安として下さい。

ガラス転移点が約70℃なので、試しにペットボトルを熱湯に浸けると分ると思いますがクニャクニャニなります。

70℃以上の熱をかけると軟化します。

レンジ加熱と言っても、ペットボトルだけをレンジに入れても熱くならないと思いますし、加熱する為に中に水等を入れるとレンジの中で

ペットボトルが軟化・崩壊の可能性があり、レンジが水浸しになって故障するかも知れないので、止めた方が良いと思います。

ガラス転移点以上、融点以下の温度で加熱すれば軟化しますので変形可能ですが、元々板厚が薄く出来ていますので、

形状のコントロールが難しく板厚が薄くて蓄熱しないので直ぐに冷えて固まってしまい手に負えなくなる様な気がします。

一般にプラスチックの成形品は成形しやすい最適温度で溶かしておいて何秒かで固まるような温度に保たれた金型に高い圧力で短時間で流し込んで作ります。

樹脂は粘度が高く形どおりの製品を作るにはこのような高い圧力と温度管理が必要です。

温度を上げると粘度は下がりますが樹脂が分解したり焼けたりしますので製品となりません。

また、金型内から取り出すために製品には少しの傾斜を付ける事、凹みがあると樹脂が収縮して食いつくためにピンを組み込んで製品として

支障が無いところを押し出して取り出します。

金型は樹脂がくっつかないようにきれいに磨きます。(鏡面仕上げ)

金型には空気が入りますから空気が抜けるように角となる部分に圧力が掛かった時に空気が抜けて樹脂が出ないような

1/100ミリ程度の隙間(空気抜き)を作ります。

ペットボトルを溶かして固める方法についてのまとめ

厳しい、実に厳しい、ペットボトルを溶かして固める、もしくは、自分の思うような形にするのは

実に、難しい。難しいだけでなく、危険でさえある、というのがよくわかりましたね。

ガスバーナーを使ったり、危険な無理は行わないように、くれぐれも注意してくださいね。

 

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