最近、洗濯をする際に石鹸を使う人が増えてきていますね。環境のことを考えている人、家族の健康を考えている人、それぞれではないでしょうか?
私も、そんな話を聞いて石鹸洗濯を始めた一人です。使い始めたのは、良いのですがここで問題が発生。洗濯しているはずなのに油の臭いが残ってしまい、きれいに洗えなかったのです。
そんな私が気づいた、油の臭いが気にならなくなる石鹸洗濯の方法をまとめました。
これを読まないと、油の臭いを気にしたまま石鹸洗濯を続けることになってしまうかもしれません。
でも、これを読めば大丈夫。気になる油の臭いの原因から対処法まで、細かく説明していきます。
読み終わったころには、すぐに実践してみたくなっていることでしょう。気持ちの良い、石鹸洗濯を一緒にやってみませんか。
Contents
石鹸洗濯する時に油臭いその理由は?これが分かればもう大丈夫!
石鹸洗濯をすると油臭くなる理由、それは石鹸カスが主な原因だったのです。
え?なんで石鹸カスが油臭くなるのと関係あるの?そう思っている方もいるのではないでしょうか。
私も最初に知った時に、どういう事?と思いました。そもそも、石鹸カスとは何なのでしょうか。
まずは、それを知っていきましょう。
石鹸カスとは、石鹸が水道のミネラル分と反応して脂肪酸カルシウム・脂肪酸マグネシウムになったもののことを言います。
脂肪ときたら油臭いという関係と結び付きますね。
これによって、石鹸カスが残ると油臭いという現象が起こるのです。
なぜそんな現象が起こるのか分かったところで、次に油臭くなる原因について考えてみましょう。
石鹸洗濯で油臭くなる原因には大きく4つあります。
- 石鹸の量
- 溶かしこみの時間
- 水の温度・硬度
- 洗濯量
なんと、この4項目のうち、1~3まで石鹸カスに結びついているのです。
1項目ずつ簡単に説明していきます。
石鹸の量によって油臭くなる?
皆さんは洗濯するときに、どのくらいの石鹸の量を使っているでしょうか。
勿体ないからとついつい、少なめにしちゃうことありますよね…
私もこれくらいで大丈夫でしょう、と思って使っていた一人です。
石鹸の量が少ないと汚れを落としきることができません。
それだけでなく、石鹸カスとなって臭いの原因になってしまいます。
食器洗いをするとき、スポンジに洗剤が足りないと洗っていてベトベトすることがありませんか?
それと同じことが洗濯機の中で起こり石鹸かすとなってしまうのです。
あのベトベト感が、洗濯物に付いているということに…
考えただけで恐ろしくなりますね。
この後に、解決する内容も書いていますので続けて見てください。
溶かしこみの時間によって油臭くなる
石鹸洗濯は、洗濯する際にまず初めに石鹸を水に溶かさなくてはなりません。
この時、あなたはどれくらいの時間をかけていますか?
実は、その時間では足りないのかも知れません。
石鹸の溶かしこみ時間が、臭いに大きく影響してきます。
実は3分ほど攪拌しても石鹸は全然溶けていないのです。
その結果、石鹸かすとなり臭いの原因になってしまいます。
え、そのくらいしかやっていないという人も多かったのではないでしょうか?
忙しいとついつい短くなってしまいますよね…
私も3分ほどしかやっていなくて、これを知った時にビックリしました。
水の温度・硬度によって油臭くなる
先ほど石鹸を溶かしこむ時間について、お話ししました。
さらに効率よく溶かすには水の温度・硬度も重要になってきます。
石鹸の原料である、脂肪酸という物質は20℃以下になると溶けにくくなる性質があります。
この脂肪酸は洗浄力の元にもなっているため、これが溶けないと洗浄することが出来なくなってしまいます。
それだけでなく、溶けないことで石鹸カスにもなってしまうのです。
また、水の硬度が高すぎても石鹸は溶けることが出来ません。
目安として、硬度60くらいは問題ありません。
それよりも高くなってしまうと扱いにくくなってしまいます。
日本は、ほぼ全国的に軟水のところが多いです。
ただし、温泉地や石灰質の山のそばの地域などは、硬水を使っている場所もあるようです。
場所によっては注意が必要になってくるかも知れませんね。
洗濯物の量によっても油臭くなる場合がある
これは普通の洗濯洗剤の場合も一緒ですが、洗濯物を詰めすぎると全体に洗剤が回りきりません。
分かってても、ついついあと少しだけと入れてしまいますが…
その結果汚れを落とすことができなくなってしまいます。
あと少しだけ…、それやめましょう。
洗濯石鹸での強敵! 石鹸カスを発生させない対処法について
先ほどまでは、なぜ油臭くなるのか、その原因の石鹸カスについて主にお話しました。
原因は分かったけれど、どうしたらいいの?
そう思っていることでしょう。
ここからは、先ほどまでのことを踏まえて、
具体的な対処法を説明していきたいと思います。
- 石鹸の使い方
- 水の硬度の変え方
- 洗濯物の量
石鹸の使い方について
石鹸量は汚れの量によって決めます。
え?どうやって決めるの?と思いますよね。
確認するのは簡単です。まず、分量通りの粉石鹸を洗濯機に加えて十分に溶かします。
(溶かし方についてはこの後説明します)
きちんと分量をはかって見ると全く違う事ありますよね。
私も、目分量でやっていたら全然違いました。
洗濯物を加え、水位までお湯を入れて、残っている泡の量を確認します。
水面に少し泡が残っているくらいが、ちょうどいい石鹸量になります。
洗濯物を入れた後に泡が消えてしまっても、手で少しバシャバシャとしてみてください。
この時に泡立てば、石鹸量は十分です。
足りなそうな場合は液体石鹸を追加してください。
ここで粉石鹸を加えると溶けなくなりますので、気を付けてください。
次に石鹸の溶かし方になります。
20℃以上のお湯に石鹸を加えて、攪拌します。
この時の時間ですが10分ほどしっかり攪拌させてください。
泡立って溶けたと思っていても、実際は細かい溶け残りが発生しています。
これをなくすために、少し時間をかけて攪拌してあげてください。
もし、大量に20℃以上のお湯を準備できない。
そんな時はバケツにお湯と石鹸を入れて、その中で十分に攪拌してください。
20℃以上のお湯を多めに使うのが理想ではありますが、こちらの方法でやっても以前とはだいぶ変わるはずです。
お湯は沸かすと勿体ないので、お風呂の残り湯などを使うのがおすすめです。
環境にも優しい石鹸洗濯なのに、毎回お湯を沸かしていたら環境に優しくなくなってしまいますからね。
せっかくですから、少しでも環境に優しい洗い方してみましょう。
水の硬度の変え方
水の硬度が60以上になると、石鹸が溶けにくくなると言われています。
(平均の硬度はおよそ50程です)
日本は地形の関係から軟水なので石鹸に向いている国です。
ヨーロッパで日本の石鹸を使うと硬度が高すぎるため、泡立たないらしいですよ。
ヨーロッパの水は硬水で硬度120以上あります。
日本と全然違いますね。
お近くの水道局に連絡すると硬度を確認することができます。
場所によってはインターネットを使って確認できるところもあります。
気になる方は、ぜひ確認してみてください。
確認してみたら60以上あった…
そんな時でも大丈夫!!
軟水器を使って簡単に硬度を下げることができます。
5000円以下で売っているものも多いので是非検討してみてください。
毎日出る洗濯物なので、5000円程で油臭いが気にならなくなるのなら大歓迎ですね。
洗濯物の量
洗濯物の量は、お使いの洗濯機の7~8割程にとどめてください。
7㎏の洗濯機の場合5.6㎏程になります。
この機会に、一度どれくらいの量が洗濯機の7~8割となるのか確認してみてもいいかも知れませんね。
一気に洗ってしまいたくなりますが、綺麗に洗うためです。
いつもより洗濯する量を少なくしてみましょう。
私もついつい詰め込んでしまうことが多かったです。
ですが、これをやめてから前よりも香りがふんわりするようになりました。
少しのことでこんなに変わるんだなぁと実感しているところです。
これで完璧! おすすめの石鹸洗濯のやり方
では、対処法が分かったところで、実際に洗濯するやり方はどうしたらいいのか、確認していきましょう。
粉石鹸を溶かす
まず、洗濯機の最低水位まで20℃以上のお湯を入れます。
石鹸を加えて、「洗い」で、10分ほど回して下さい。
もこもこの泡ができればOKです。
ここでアルカリ剤を入れるのもおすすめです。
アルカリ剤とは炭酸ソーダやセスキ炭酸ソーダのことです。
これを入れると、洗浄力がアップし、さらに石鹸カスの防止にもなります。
今回お話してきたことにぴったりのアイテムです。
炭酸ソーダは、洗浄力が強い
セスキ炭酸ソーダは、扱いやすく手に触れても安心
という特徴があります
小さいお子様がいるご家庭などは、セスキ炭酸ソーダのほうがいいかも知れませんね。
ただし、石鹸洗剤によってはすでにアルカリ剤が入っているものもあります。
その場合は追加する必要はありませんので、お使いの石鹸洗剤を一度確認してみてください。
洗濯物を投入して洗う
石鹸が溶けたら洗濯物を加えましょう。
ここで泡が残っているか確認して、石鹸量が足りているかチェックしてください。
水面に泡が残っていたらOKでしたよね。
足りない場合は、ここで液体石鹸を足すことをお忘れなく。
水位を調節して、後は通常の「洗濯コース」で洗っていきます。
すすぐ
すすぎは洗いよりも水位を増やし、2回すすぎます。
ここでお風呂のお湯が残っていたら1回目はそれを使うのもありです。
水道代の節約にもなりますね。
ただし、2回目は綺麗な水道水を使いましょう。
すすぎ終わって、水が濁っていなければOKです。
濁っている場合は、もう一度すすいでください。
最後にクエン酸を加えるのもおすすめです。
クエン酸は柔軟剤の代わりになります。
石鹸洗濯した後がごわついて気になるという方は是非使ってみてください。
人によってはクエン酸が肌の刺激になるという方もいらっしゃいますので、ご自身の肌に合わせて使うか決めてみてください。
使わなくてもきちんと洗濯することはできますよ。
粉末状のクエン酸の場合は水に十分に溶かして使ってください。
クエン酸リンスを使う場合は柔軟剤投入口に入れてOKです。
脱水する
ここまで、できたらあとは脱水して終了です。
脱水が終わったら洋服の表示にしたがって干すか、乾燥機にかけましょう。
乾き終わった後がどうなるか楽しみですね。
以上が油臭いの残らない石鹸洗濯のやり方でした。
ちなみに石鹸カスが残ったままになると、黒カビが発生する原因にもなります。
黒カビが大量発生している洗濯機で洗濯…
そんなことにならない為に、こまめな洗濯機槽内の洗浄も忘れないようにしてください。
最初のうちはなれないので面倒だな、時間かかるなと思うかも知れません。
でも、きっと洗い終わったらこのやり方でやってみて良かったと思うはずです。
慣れるまでは大変だと思いますが是非やってみてください。
石鹸洗濯をするとなぜ油臭いが残るのかのまとめ
いかがでしたでしょうか。
- 汚れに合わせて石鹸の量を変える
- 20℃以上のお湯で、石鹸を完全に溶かす
- 水の硬度を60以下にする
- 洗濯量を7割にとどめる
以上が今回の石鹸洗濯する際に油臭いを残さなくする為のポイントとなります。
臭いの原因になる石鹸カスがなぜ発生するのか、対処はどうしたらいいのか。
この記事を読むことで分かったのではないでしょうか。
少し手間のかかる石鹸洗濯ですが、せっかくなら綺麗になったほうがいいですよね。
この事実を知ってからは、洗濯終わりの石鹸の香りが楽しみで仕方ありません。
ぜひこのやり方を試してみてください。
今まで気になっていた油臭さが、ビックリするくらいなくなるはずです。
石鹸洗濯を上手く利用して、気持ちよく洋服に袖を通せるようになりましょう!!
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