よくスーパーで見かけるしらすってどんなお魚か知っていますか?
小さいけど、しらすは子供のお魚なのでしょうか。しらすの体はこれから大きく成長するの?
そうです!しらすは稚魚で大きく成長しながら体も名前も変わるので、出世魚なんですよ!
そんな出世魚のしらすを徹底調査しましたのでご紹介しますね。
Contents
しらすは出世魚って本当なの?
[st-kaiwa5]しらすという名前のお魚は知っていますか?[/st-kaiwa5]
[st-kaiwa6 r]お魚の稚魚でしらすは成長過程なんですよね?[/st-kaiwa6]
[st-kaiwa5]そうなんですよ!しらすは成長の過程で大きくなる事により、魚の呼び名が変わる出世魚なんです!
出世魚とは稚魚から成魚までの成長する段階において異なる魚の名称を持つお魚の事なんですよ![/st-kaiwa5]
※「縁起が良い魚」として解釈されていて、門出を祝う席の祝宴料理に好んで使われています。ブリやスズキやボラなどが代表的な魚です。
[st-kaiwa5]出世魚と言うのは江戸時代までの武士慣習、成人になった事をお祝いする元服から来ています!
出世の時に地位に見合った名前に改名する事が多いですよ。
門出を祝う席などで祝宴の料理に使われて、とても縁起が良いみたいです。[/st-kaiwa5]
※元服は、幼少期に付けてもらった、幼名から大人の名前に変える習わしの事。
[st-kaiwa6 r]豊臣秀吉の日吉丸、徳川家康の竹千代や、歌舞伎役者の海老蔵さん・新之助さんもそうですね![/st-kaiwa6]
[st-kaiwa5]そして出世魚の由来は、同じ種類の魚を違う名称で呼ぶ理由にはいくつかあるようです。
大きさや形の違いや、生息地域、生態の変化などがありますね。
成長の早い魚類は、生まれた年【2年、3年目】の魚が、同じ時に漁獲されると体の大きさが違いますからね![/st-kaiwa5]
[st-kaiwa6 r]そうですね、形も違うのに同じ名前だと混乱しますよね。[/st-kaiwa6]
[st-kaiwa5]そうですね一回り以上異なる大きさの魚もいますからね。
同じ名前だと、使用する用途や味など商品の価値が異なる場合は混乱してしまいます。
魚の大きさや形で、明確に識別できるなら、名前を変えて分別した方が分かりやすいですね![/st-kaiwa5]
出世魚は、学術的な用途で使用される標準和名は、その魚がいくつか持っている名前のうちの一つの成魚名称が多いです。
成長段階の名前は、名前の統一化は行われていないので、それぞれの名前は地方などにより異なる場合が多いですよ!
[st-midasibox title=”しらす以外の出世魚” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold” myclass=””]
ブリ モジャコ→ワカシ→イナダ ワラサ→ブリ
スズキ セイゴ→フッコ→スズキ
ボラ オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
※ボラの最後のトドは、行き着く所という意味の「とどのつまり」の語源なのです。悲しいですが、ボラより育つと出世魚ではなくなってしまいます。[/st-midasibox]
しらすを食べる時は出世して行くんだなと思うと、なんだか縁起が良いですし、それを頂くと良いことが起こる気がして嬉しいですね!
出世魚のしらすとはどんなお魚?
[st-kaiwa6 r]出世魚のしらすとはどんなお魚なんでしょうか?[/st-kaiwa6]
[st-kaiwa5]しらすは、ウナギ・カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシなど色素がない、白い稚魚の総称なんです!
という事は、出世魚はウナギ・カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシ・アユ・ニシンですね。
日本では太平洋沿岸で、瀬戸内海、伊勢湾、駿河湾、相模湾で漁獲されています。
シラス網と呼ばれる網で捕獲されています。[/st-kaiwa5]
※その方法は、タコ、イカの幼生やエビやカニの幼生(動物性プランクトンの一種)など様々な魚の稚魚が混入する事があります。
[st-kaiwa6 r]しらすのパックをよく見ると、明らかに形の違う物が混じっている事もありますよね![/st-kaiwa6]
[st-kaiwa5]大抵の場合は食べても問題ないですよ![/st-kaiwa5]
またキュウリウオ目シラウオ科のシラウオ(白魚)、スズキ目ハゼ科のシロウオ(素魚)とよく混同されてしまう事もあります。
シロウオのことをシラスと呼ぶ地方もあるんですよ!
私もスーパーで購入しますが塩ゆでで、干したものは、ちりめんじゃことして販売され、白子干し(しらすぼし)などと呼ばれていたりもします。
しらすは出世魚で親はどんな魚なの?
しらすの親はどんな魚なのか調査しました!
しらすの種類は、ウナギ・カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシ・アユ・ニシンと言われていましたね。
ですが、ほとんどがイワシの稚魚になりますので、出世魚のしらすの親はイワシで間違いありません!
そのイワシ中でも、カタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシが多い様です。
それぞれに特徴があるようなので調べてみました。
しらすの親カタクチイワシとは?
カタクチイワシは、ニシン目・カタクチイワシ科に分類されている魚の一種です。
一番多く市場に出回るのはカタクチイワシで、日本周辺・中国・台湾・朝鮮半島沿海にいる浮魚です。
カタクチイワシは【約全長15cm位】の大きさで目は頭部の前方に寄っていて、口が頭部の下面のほうにあり目の後ろの所まで大きく開く事が特徴なんですよ。
カタクチイワシの和名は「上顎が下顎に比べ大きくて、片方の顎が著しく発達している」事に由来しているそうです。
しらすの親マイワシとは?
マイワシは、ニシン目・ニシン科に分類されてる魚の一種です。
東アジア沿岸域にいる海水魚なんですよ、そしてカリフォルニアマイワシの亜種とされる事もあります。
マイワシは、日本周辺・朝鮮半島・中国・台湾・フィリピンにいます。
マイワシは【全長約25cm位】の大きさで、小さいものから順番に・コバ小羽 【全長約10cm位】・チュウバ中羽 【全長約15cm位】・オオバ大羽 【全長約20cm位】
地域によってさまざまな呼び名を変えて呼ばれていて、日本では食用や各種産業に利用される重要な水産資源なんですよ!
マイワシは体側に黒点列があり、体の断面が比較的左右に平たいです。
しらすの親ウルメイワシとは?
ウルメイワシは、ニシン目・ウルメイワシ科に分類される魚の一種です。
地方ではウルメ(各地)、ダルマイワシ(新潟)、ドンボ(富山)などとも呼ばれていますよ。
ウルメイワシは、日本、中国、韓国、台湾の暖流に面した沿岸海域に多く分布しています。
春~夏には北上し、秋~冬には南下をして行くという季節的な回遊をし、日本沿岸でも夏は北海道沿岸付近に出現しています。
ウルメイワシは【全長約30cm位】の大きさで、とても目が大きく脂瞼に覆われていて「潤んでいる」ように見え、和名はここに由来するようですね!
下顎が上顎よりも前に突き出ていて、体の色は背中側があい色、おなか側が銀白色で体は前後に細長いのです。
体の断面は背中側が少し膨らんだ卵型をしていて1縦列の鱗数は【53~56枚程】になり鱗が細かいのです。
最近のしらすの漁獲事情とは?
そんな出世魚のしらすの漁獲量が、近年激減しています!
農林水産省のお知らせでは、静岡県のシラス漁獲量では【2010年から8千トン以上】の漁獲高でしたが【2017年は5,226トン】まで減ってしまっています。
ここ最近漁獲量は【8,000トン】を超える事がなく【2018年が5,844トン】、【2019年が4,980トン】、【2020年6,126トン】です!
それは、出世魚のしらす不漁の原因、黒潮大蛇行が発生しているようです!
黒潮が通常と異なる流路となっているので、黒潮の変動は、船舶の運航コースも左右してしまいます。
そして蛇行する黒潮と、本州南岸の間に冷たい水が湧き上がってきて、冷水の塊が出現し漁場の位置に影響を与えていますよ!
黒潮が大きく離岸する事、大蛇行の期間には東海の方から関東地方沿岸で暖水が流入して、潮位が上昇する事もあり漁場の位置にも影響します。
すると漁場の形成などにも悪影響をもたらしている様なので、漁業の関係者はその動向をとても注目しています!
黒潮の大蛇行は【1965年以降】でなんと【6回】も発生していて、今迄でもっとも長いのは【1975年8月~1980年3月の4年8カ月】なんですよね。
しかし【2017年8月】に始まった黒潮大蛇行は期間がなんと更に長く、【2022年で5年目】になってしまいました!
原因は「冷たい渦」黒潮は日本の太平洋側を東向きに流れる暖流だ。四国・本州南岸に沿って流れることが多いが、大蛇行の際は和歌山・潮岬付近で南へ進路を変え、
【250~300キロ】ほど陸から離れる。Uの字を描いて本州へ向かい、再び沿岸に近づく。
大蛇行のきっかけは、九州南東沖で発生する冷たい海水の渦が、ほかの渦と合流するなどして巨大化することにあるとみられている。
冷たい渦は西向きの力が働く一方、黒潮は西から東へ向かって流れる。
両者が、ぶつかり力が拮抗(きっこう)した結果、黒潮は冷たい渦を取り巻くように流れを変え、大蛇行のルートが定着する。
引用:朝日新聞デジタル
黒潮の流路変化や海水温などの変化が、出世魚のしらすの漁獲量に影響をあたえてしまうのですね、安定してもらいたいです!
しらすにはどんな栄養があるのか?
しらすは丸ごと骨まで食べられる魚で、たんぱく質やビタミンD、カルシウムやマグネシウムが豊富なんですよ。
[st-midasibox title=”しらすの種類” fontawesome=”fa-file-text-o faa-float animated” bordercolor=”#757575″ color=”” bgcolor=”#FAFAFA” borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold” myclass=””]
生しらす | 無加工のしらすの事です。 |
釜揚げしらす | 釜茹でしたしらすで水分量【約80%程度】です。 |
しらす干し | 釜茹で後に干したしらすで水分量【約70%程度】です。 |
ちりめんじゃこ | 水分量を【50%以下】まで飛ばしたものです。 |
(水分が多い順番です)[/st-midasibox]
〇主なしらすの栄養素です。
[st-mybox title=”釜揚げしらす” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
●たんぱく質:【17.6g】 ●脂質:【1.7g】
☆主なミネラル類 ●ナトリウム:【840mg】 ●カリウム:【120mg】 ●カルシウム:【190mg】 ●マグネシウム:【48mg】 ●リン:【320mg】
☆主なビタミン類 ●ビタミンA:【140μg】 ●ビタミンD:【4.2μg】 ●ビタミンE:【0.8mg】 ●ナイアシン:【2.1mg】 ●ビタミンB12:【1.5μg】[/st-mybox]
カルシウムとは、骨や歯を形成する人体に一番多く含まれるミネラルの一種です!
骨格を構成する重要な役割であるため、不足すると骨が十分に成長しませんので骨粗鬆症の原因になります.
ビタミンDとは、強力な骨を維持したり、健康のために必要な栄養素なんです!
身体が食品からカルシウムを吸収するのを手助けして、強い骨を維持しますよ。
たんぱく質とは、炭水化物や脂質と並びエネルギー産生栄養素の一種ですよ。
全ての動物の主要な成分です。筋肉・臓器・皮膚・毛髪とホルモン・酵素・抗体の生命の維持に欠く事が出来ない物なんです!
しらすは出世魚って本当なの?親はどんな魚なのか!まとめ
出世魚とは稚魚から成魚までの成長する段階において異なる魚の名称を持つ魚の事。
出世の時に地位に見合った名前に改名する事や江戸時代までの武士慣習、成人になった事をお祝いする元服から来ている。
※元服は、幼少期に付けてもらった、幼名から大人の名前に変える習わし。
「縁起が良い魚」と解釈され門出を祝う席で祝宴の料理に使われる。
(豊臣秀吉の日吉丸、徳川家康の竹千代、歌舞伎役者の、海老蔵さんの新之助など)
[st-midasibox title=”出世魚の由来” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold” myclass=””]
出世魚の由来
同種類の魚を、違う名称で呼ぶ理由は?
生まれた年、2年、3年目が、同時期に漁獲されると、一回り以上異なる大きさの魚もあり、形も違い同じ名前だと混乱する為。
使用する用途や味、商品の価値も異なるので、大きさや形で、明確に識別できるなら、名前を変えて分別した方が分かりやすい[/st-midasibox]
しらすの親の種類は、ウナギ・カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシ・アユ・ニシン
イワシの中でも、カタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシが多い
[st-kaiwa5]いかがでしたでしょうか?しらすとは、色々な種類がある出世魚で、親が沢山いましたね![/st-kaiwa5]
[st-kaiwa6 r]しらすは普段の食卓に並んでいて何気なく頂いていました。
出世魚なので、お祝いの席や縁起が良いとされるお魚でしたね。
そう思うと、漁獲量などもありますので、祝賀などで大切に頂きたいと思います♪[/st-kaiwa6]
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