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燕の巣は勝手に撤去すると法律違反!?正しい撤去と予防の方法

3月から6月にかけて多いお悩み。それは燕の巣についてです。

 

自宅に燕の巣ができた!

だけど玄関前が糞だらけになってしまって掃除が大変…。

よし、撤去しよう!

 

ですがその撤去、

 

ちょっと待ってください!!

 

へたに撤去すると法律違反になりかねないのです。

 

みなさんご存じでしたか?

知らないうちに法律違反をしてしまった、なんて怖いですよね。

 

そんな事態にならないために、この記事を読んでください。

 

では、法律違反にならないにはどうすればいいのか、撤去の方法、巣を作らせない予防方法の説明をします。

 

 

燕の巣の撤去は勝手にすると法律違反になる?

なぜ燕の巣の撤去は法律違反になるの?

燕などの鳥獣は、鳥獣保護法という法律で守られています。

それゆえに、燕の巣は撤去するタイミングを間違えると法律違反になってしまいます。

 

燕の巣自体は保護対象ではありません。

巣を壊すことによって燕の雛や卵に危害が加わってしまうことが問題なのです。

 

鳥獣保護法と罰則

鳥獣保護法とは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」の略です。

法律上の鳥獣の詳しい概念の説明は省きますが、この法律は燕に限らず、日常的に町で見かける鳩や雀も対象です。

 

鳥獣保護法第八条には

鳥獣及び鳥類の卵は、捕獲等又は採取等(採取又は損傷をいう。以下同じ。)をしてはならない。

と定められています。

 

鳥獣に危害を与えるだけでなく、捕獲や卵の採取も違反になるため気を付けてくださいね。

過去に芸能人の方で野鳥の保護をして自治体から違法であると通知が届いてしまったという事例があります。

 

知らなかったとはいえ、鳥獣保護法に違反してしまうと罰則なんてことも。

 

罰則については、以下のように定められています。

第八十三条 次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。

一 第八条の規定に違反して狩猟鳥獣以外の鳥獣の捕獲等又は鳥類の卵の採取等をした者(許可不要者を除く。)

 

要するに、燕に危害を加えてしまうと1年以下の懲役か、百万円以下の罰金を支払わなければならないということです。

 

鳥獣保護法違反にならないためにはどうしたいい?

では、鳥獣保護法に違反しないように撤去するにはどうすればいいのでしょうか。

撤去の時期に注意しましょう。

 

撤去できる時期は以下の2つです。

・燕が巣で卵が産む前

・雛たちが巣立った後

 

この時期以外に撤去してしまうと鳥獣保護法違反になってしまいます。

 

卵が孵るまで2週間、産まれてから巣立ちには20日かかります。

約1ヵ月半は巣に燕の子がいる状態です。

 

燕が巣を作り始めた段階で気づいて撤去すると、1カ月半待つ必要はありません。

 

巣立ちまで待てない時の許可申請

燕の巣に気づいた時にはもう卵があったり雛がいたが、どうしても撤去を待てないって方もいるでしょう。

 

そんなときは、

正式に環境省か自治体の許可があれば巣を撤去する行為は法律違反によらず、問題にはなりません。

 

許可をもらうにはお住いの自治体に鳥獣の捕獲等許可申請を出しましょう。

 

基本的に許可権限は環境大臣と都道府県知事が持っています。

都道府県によっては許可権限が市町村に移されている場合もあります。

 

自治体ごとに対応してくれる部署や課の名前が違うため、許可申請をする場合は各自治体のホームページを確認しましょう。

 

ですが、「巣立つまで温かく見守ってください」との文言があることも多いです。

許可は簡単には下りない可能性があります。

 

 

燕の巣の撤去方法

自分で撤去する方法

準備するもの

・メガネやゴーグル

・マスク

・丈夫な手袋(軍手やビニール手袋)

・新聞紙

・ダニに効く殺虫剤

・ビニール袋

・消臭スプレー

・ほうきやデッキブラシ等の掃除道具

 

まず、作業するにあたって、ダニや菌が潜んでいる恐れがあるため自分自身を完全防備しましょう。

汚れてもいいできるだけ肌が露出しない服装が好ましいです。

目を保護できるメガネやゴーグル、マスクをして、ビニール手袋や軍手などで手も守りましょう。

 

撤去の手順

①撤去作業の前に巣の下に新聞紙を敷いておきましょう。後始末が楽になります。

②ダニに効く殺虫剤を巣全体に振りかけて駆除してしまいます。

③手で、巣を取り除きビニール袋に捨てます。

④壁にへばりついて残った部分や巣の下もブラシでこするなどして綺麗に取り除きましょう。

⑤周辺に散らばった巣を片づける

⑥アルコールスプレーや消臭スプレーで匂いを消して完了です。

 

高所の作業になるため安全に気を付けて撤去を行ってくっださい。

 

業者に依頼して撤去してもらう

巣があまりにも高いところにあったり、衛生面が怖い場合は危険を伴うため、プロの業者に依頼しましょう。

 

依頼料の平均は巣の場所にもよりますが、一般的には1~3万円程度です。

さらに出張費がかかる業者も多いです。

 

事前見積もりで検討し、撤去してもらう業者を選びましょう。

 

 

燕の巣は放置しないほうがいい?

燕はカラスなどの天敵が近寄ってこないように、あえて人がいる場所を選んで巣を作ります。

 

燕の巣は古くから民家にできると幸運をもたらす、商売繁盛なんて縁起のいいものとされてきました。

燕の巣が自分の家にできると喜ばしいと思う方もいるでしょう。

 

ですが巣ができることによって困ることが多いのは確かです。

撤去に迷っている方も一度、燕の巣があることによってどのような被害が起こるのか確認しておきましょう。

 

燕による被害①糞害

巣ができることによって巣の下は糞だらけになります。

さらに巣は泥や草を使って作るため巣の下はかなり汚れます。

 

糞受けを作らない限り、こまめな掃除が必要になってしまいかなり手間がかかります。

 

燕による被害②騒音

鳴き声や羽音も燕の数が多ければ多いほどうるさくなってしまいます。

騒音に関しては対策も難しく日中家にいる方はかなりのストレスになってしまう可能性があります。

 

燕による被害③衛生面

燕は野鳥であり巣の材料についていたり、ダニやノミ、病原菌を持っています。

巣を作って長期にわたって滞在されてしまうとより繁殖してしまい、衛生的によくないのです。

 

巣を放置するといずれ、人間やペットにたどり着いて噛まれてしまう危険もあります。

 

燕による被害④害獣害虫が寄ってくる

カラスや蛇といった燕の天敵である害獣害虫が雛や卵を狙って寄ってくる可能性があります。

自宅周辺に害獣害虫がよくいる、なんて状況にはなってほしくないものです。

 

このような理由で体が弱い方や、商店の前に巣ができると非常に厄介だという方もいるでしょう。

撤去したいとお考えの方は少なくないのです。

 

こまめに掃除をするのが難しい場合は放置するより、撤去してしまった方がいいでしょう。

 

 

燕の巣作りの予防策も大事

燕は同じところにもう一度巣を作ることがあります。

 

一度撤去したのにまた巣を作られてしまった、なんて面倒くさいですよね。

そうならないためにも、撤去後は繰り返し巣ができないように予防をしましょう。

予防法①ガムテープを貼る

燕はコンクリートのような引っ掛かりのある外壁などに巣を巣を作ります。

つまり、壁がつるつるの状態だと足をかけるところがなくなるので巣を作りにくいのです。

 

その予防法として、外壁にガムテープを貼ることが有効です。

ガムテープはどこにでも売ってるので比較的やりやすい対策法です。

 

予防法②鳥用忌避剤

忌避剤とは嫌がる臭いなどによって寄せ付けないようにするものです。

忌避剤を周辺に撒いておくことで燕が近づきにくくなります。

こちらはホームセンターやネットで購入可能することができます。

 

予防法③CDをぶら下げる

町でカラス対策でCDがぶら下がっていることがありますね。

鳥はキラキラしたものを嫌う習性があり、近づいてこないようにするためのものです。

燕も例外ではありません。

 

ですが、長期でこの対策をしていると燕が慣れてしまい効果がなくなります。

一時的な対策としては活用できる方法です。

 

予防法④置物を設置

燕の天敵であるカラスや蛇の置物をしておくと近づいてこないといわれています。

ですが、予防法3と同様慣れて効果が一時的になることも。

 

予防法⑤ネットを張る

物理的に燕が近づくことができないようにする方法です。

専用ネットはホームセンターやネット通販で購入することができます。

 

色や網目の大きさなど様々なネットがあるので、目立たないものにすることで他の対策方法より見栄えがいいです。

自力でネットの設置が難しい場合は防鳥対策をしてくれる業者に頼んで設置してもらいましょう。

 

代表的な燕の巣の予防方法をご紹介しました。

一軒家でもマンションでも試しやすい手軽にできる方法ばかりなので、しっかり予防しましょう。

 

燕の巣は勝手に撤去すると法律違反!?正しい撤去と予防の方法のまとめ

 

・燕の巣の撤去は、卵がない時期または雛が巣立ってからでないと鳥獣保護法違反にあたる。

・巣立ちまで待てない場合は各自治体に撤去の許可申請をする。

・自分でも燕の巣は撤去できるが、業者を頼るほうが安全。

・燕の巣は放置しないほうが良い。

・再び巣作りをしない対策は必須。

 

鳥獣保護法違反はれっきとした犯罪となってしまいます。

うかつに撤去しないよう十分注意してください。

 

ぜひこの記事を参考に、撤去と予防を行ってくださいね。

 

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