みなさん、スタジオジブリで好きな作品はどれですか?
私は【もののけ姫】が好きで、よくDVDを見ています。
大人も子どもも、幅広い世代から愛されるスタジオジブリシリーズ。
今回はその中の【もののけ姫】の名脇役、こうろくについてまとめました。
Contents
【もののけ姫】に出てくるこうろくって誰?どんな人なの?
もののけ姫に出てくるこうろくってどんな人なのでしょうか。
もののけ姫に出てくるこうろくの初登場シーンは?
もののけ姫の物語中でこうろくが初めて登場するシーンを覚えていますか?
雨の中、お米をタタラ場に運ぶ途中で山犬のモロの君の子に襲われ谷へ落下し川の中からアシタカに助けられるシーンです。
アシタカに助けられたこうろくは、タタラ場に連れてきてもらい、タタラ場の住民に迎え入れられます。
そこで妻のトキとのやりとりがあります。
ケガをして帰ってきたこうろくを妻のトキが「このグズ!牛飼いが足をくじいてどうやっておまんまを食ってくんだ!」と怒鳴りつけます。
「心配ばっかかけやがって。いっそ山犬にでも食われちまえばよかったんだ。そうすりゃあたいはもっといい男見つけてやる。」とまで言われてしまいます。
言い返したこうろくの言葉は「おトキ、勘弁してくれよー」でした。
こうろくは妻であるトキに尻に敷かれている存在で、それでも最後には妻に見捨てられることなく「あんなやつでも私の夫」と、愛されている姿が垣間見えますね。
もののけ姫に出てくる「こうろく」って誰?
こうろくは「甲六」と書くようです。年齢は色々なサイトでいろいろと言われていますが、20代後半~30代という見方が多いようですね。
西村雅彦さんが声優を務められています。
こうろくはタタラ場の牛飼いの一人で、明るくお調子者で、憎めない性格です。
もののけ姫に出てくるこうろくの職業「牛飼い」ってどんな仕事?
牛飼いというのは、主に男性の職業です。
牛を馴らし、荷物を載せて米や鉄の運搬を行う仕事をいいます。
石火矢衆のように武器を持つ戦闘員ではありませんが村が攻められれば守るために戦います。
そして、荷物の運搬のために山を通らなければならないため山犬に襲われてしまう事もあり死傷者が多数出てしまう勇気のいる仕事です。
こうろくも、荷物の運搬中に山犬に襲われて谷に落ちました。
【もののけ姫】ってどんな物語?あらすじとタタラ場を紹介します!
もののけ姫のあらすじと物語の中で重要な場所となるタタラ場について調べてみました。
【もののけ姫】ってどんな物語?もののけ姫のあらすじを紹介します!
エミシの村に住むアシタカは、村を襲ったタタリガミと呼ばれる化け物を退治した際に、右腕に呪いを受けてしまいます。
アシタカは呪いを絶つためにイノシシが来たとされる西の地へと旅立ちます。
旅の途中、ジコ坊と出会い、シシ神が住むという深い森に向かいます。
アシタカが森に向かう途中、谷に落ち川に流され、気絶している男2名を発見し、岸に助け上げます。
その後、対岸に傷ついた山犬と共にいる少女を見かけます。その山犬と少女は、彼に気づくと彼を睨み去っていきました。
その後、コダマに案内されるようにして森の中を進んでいきます。
途中の池のほとりでアシタカは、木の向こう側に金色に光る鹿のような生き物(シシ神)を見つけます。
その時、アシタカの腕のあざが激しく反応しました。
その後、森を抜けて助けた男たちの村へ辿り着きます。その村がタタラ場で、エボシという女性が治めています。
エボシは、石火矢と呼ばれる火砲を村人に作らせ、山に住むもののけや、村の鉄を狙う地侍たちから村を守っていました。
アシタカに呪いを与えたイノシシの神に鉛のつぶてを撃ち込んだのもエボシでした。
彼等は鉄を作るために自然を破壊している自覚はありました。
しかし、シシ神やもののけ達、自然に対して敬う気持ちを持っていなかったのです。
そんなエボシの命を、もののけ姫が狙いにきます。もののけ姫の正体は山犬に育てられた人間の娘、サンでした。
窮地に陥ったサンをアシタカが助けますが、同時に彼は石火矢で打たれて瀕死の重傷を負ってしまいます。
アシタカは、「生きろ」とサンに語りかけますが、サンは聞く耳を持たずに、アシタカを殺そうとします。
しかし、アシタカから美しいと言われたサンは、動揺して思いとどまります。
サンはアシタカを、生と死を司る神、シシ神の元に連れて行きます。
シシ神はアシタカの傷を癒し、それを見たサンはアシタカを生かします。
サンはアシタカを介抱するうちに、しだいに彼に心を開いていきます。アシタカも、森と人が争わずに済む道は無いのかと悩みます。
そのころタタラ場には、エボシにシシ神殺しをさせようとする怪しげな装束の男達が集結していました。彼等を率いるのはジコ坊です。
ジコ坊と男達は不老不死の力があると噂されるシシ神の首を狙っていました。
エボシ達は、森を切り開くのをもののけ達に邪魔されないようにするため、それに協力したのです。
タタラ場を出発したエボシ達は、人間との最終決戦を行おうとするイノシシの大群と争いはじめます。
その頃、タタラ場はエボシの留守中に、鉄を狙っている侍の集団に襲われてしまいます。
アシタカはエボシに戦いをやめて村に帰るよう伝えますが、エボシは聞き入れずシシ神殺しに向い、シシガミの首をとりました。
するとシシ神の体から不気味なドロドロした液体が大量に飛び散り、それに触れた者たちは死に、木は枯れてしまいました。
その不気味な液体は山を埋め尽くしてしまい、森は枯れ果てて、タタラ場も壊滅してしまいました。
アシタカはサンと協力して、シシ神の首を持って逃げようとするジコ坊を押しとどめ、首をシシ神に返します。
シシ神は首を取り戻しましたが、朝日を浴びると同時に地に倒れて消えてしまいます。
シシガミが消える瞬間に風が吹き、枯れ果てたはずの山に緑が戻り、アシタカの腕の呪いも消えました。
「アシタカは好きだ。でも人間を許すことはできない。」
そう言うサンに対して、アシタカは「それでもいい、サンは森で私はタタラ場で暮らそう、共に生きよう」と語ります。
エボシもタタラ場の村人達に、新たに良い村を作りなおそうと語りかけるのでした。
【もののけ姫】に出てくるタタラ場ってどんなところ?
タタラ場は、もののけ姫の物語において物語のカギを握る重要な場所になります。
タタラ場というのは、砂鉄から鉄を取り出す作業を行う場所で、昔の製鉄所のようなところです。
タタラ場は日本各地に存在し、長い間、日本の製鉄業を担ってきました。
しかし、西洋式の近代的製鉄法の普及とともに徐々に無くなっていきます。
現存するのは島根県の「菅谷たたら」のみです。もののけ姫に登場するタタラ場のモデルも菅谷たたらであると言われているようです。
菅谷たたらに関しては公益財団法人鉄の歴史村地域振興事業団のホームページをご参照ください。
【もののけ姫】の魅力的なキャラクターを紹介!!
メインのアシタカやサン、脇役のこうろく、それ以外にも個性的で魅力あるキャラクターがたくさんいます。
壮大な世界観だけではなく、魅力的なキャラクターももののけ姫が人気ある理由ですよね。
【もののけ姫】のキャラクター①:アシタカ
もののけ姫の物語の主人公です。17歳の設定です。狩猟で鍛え上げた、優れた弓術と高い身体能力とを持っています。
東と北の間にあると言われるエミシ村の長となる少年ですが、村を襲おうとするタタリ神を退治し、呪いを受けてしまいます。
右腕には、呪いの印である赤黒いアザがあります。
それにより10人がかりで開けるタタラ場の大門を1人で開けるなど強大な力を得る代わりに、少しずつ呪いが進行して、じきに命を奪うものです。
人を殺そうとしたり、タタリ神が恨みを持っていた人物が近くにいたりすると、呪いが暴れだします。
実際、アシタカが人を殺めたり、力を使った後にはアザが濃くなったり広がったりして呪いが進行しているのが分かります。
サンと共にシシ神に首を返した後は、痕は残ったもののアザは消え去り、呪いによる死から免れることができました。
【もののけ姫】のキャラクター②:サン
もののけ姫の物語のヒロインで、15歳の設定です。もののけ姫=サンです。
山犬に育てられた人間で、森を侵した人間が、山犬から逃れるために投げてよこしたのがサンでした。
顔に赤い三角形の入れ墨があり、戦う時は赤い仮面と耳のついた白い山犬の毛皮を被り、尻尾のついた白い山犬の毛皮のマントを羽織っています。
山犬として戦うという象徴ですね。武器も山犬の牙で出来た短剣と槍です。
自然を荒らされた恨みから人間を深く憎んでおり、巨大な山犬に跨り、タタラ場やエボシに何度も襲撃を繰り返しています。
自分は山犬だと強く思い込んでいましたが、アシタカに出会い、もののけと人の間で心が揺れ動いているのが分かります。
アシタカに惹かれていく一方で、やはり「人間を許すことはできない」と言っています。
【もののけ姫】のキャラクター③:シシガミ
命を与えたり奪ったりする森の神で、シシガミの首に不老不死の力があると信じられていました。
昼から夜の姿に変わる瞬間にエボシの石火矢で首を飛ばされ、黒い体液となって飛び散ります。首を求めて暴走し、あらゆる生物の命を奪い取りました。
アシタカとサンの手で首を返され、倒れこむと共に消滅してしまいました。
その際、辺り一帯に行き渡る程の暴風を起こし、その風の力によって山々の植物を甦らせました。
アシタカとサンが首を返却する際に、タタリ神の黒いアザがアシタカとサンの全身に広がります。
しかし、首を返却した後は2人の全身のアザは消えました。
アシタカの右腕のタタリ神の黒いアザも薄く小さく痕は残りましたが、呪いは消えました。
さらにタタラ場の傷病者やエボシ、アサノ軍の侍との交戦の矢によって負傷していたヤックルの傷も完全に治っています。
【もののけ姫】のキャラクター④:モロの君
二本の尾を持つ白く大きな山犬の神で母親です。
実子の2頭の山犬と同じように、人間に捨てられたサンを育て、娘として愛しています。
人語を理解し、高度な知能と強靭な力を持ち、犬神として恐れられているが、子ども想いの母性的な性格であり基本的には温和で争いを好まない性格です。
サンと同じように人間を嫌い、シシ神の森を侵すエボシを憎み、命を狙っています。
サンを人として解放しようとするアシタカには厳しく当たっています。
しかし、サンに対しては「彼と共に生きる道もある」と言う場面もありました。母として娘の幸せはどこなのかを考え悩んでいたのかもしれませんね。
【もののけ姫】のキャラクター⑤:コダマ
精霊の一種で、豊かな森林に住むと言われています。
白い体を持ち、頭を動かすとカラカラという音が鳴り、この音でシシ神を呼びます。
怪我人をおんぶしているアシタカの真似をしたり、近くで飛び跳ねたりしており、愛らしいキャラクターです。
【もののけ姫】のキャラクター⑥:ヤックル
アカシシと呼ばれるカモシカで、現代では絶滅したという設定の架空の動物です。
主人であるアシタカとは常に一心同体の関係にあります。サンやモロの子達とも親しくなります。
アシタカがイノシシの下敷きになったモロの君の子を助け出した後、ヤックルと鼻先を合わせて何か会話しているようなシーンが印象的でした。
【もののけ姫】のキャラクター⑦:エボシ
タタラ場を治める女性です。サンと互角の剣戟を繰り広げる腕前を持ち、山犬の特性を知り戦略を立てるなど、知的にも優れています。
敵対する者には容赦がなく、必要とあらばタタラ場の人間をも見捨てる事さえありました。
冷徹な一面がある一方で、売られた娘達を買い取ったり、迫害された病人達も人として丁重に扱う慈愛の心を持ち、タタラ場の人々に敬われ慕われています。
【もののけ姫】のキャラクター⑧:ジコ坊
シシ神の森の存在をアシタカに教えた小柄な僧体の男です。不老不死の力があると思われているシシ神の首を狙っています。
唐傘連の頭領で石火矢衆の頭でもあり、狩人(ジバシリ)などをも動かします。
高下駄を履きながら、岩から岩へと身軽に跳躍したり、ヤックルと並走できるほどの俊敏さなど高い身体能力を持っています。
【もののけ姫】のキャラクター⑨:石火矢衆
シシ神退治を条件にエボシに貸し与えられた四十名の傭兵集団です。
柿色の着物に白い頭巾といった装束で石火矢を使い、もののけと戦います。
鉄や米の運搬時の護衛で、タタラ場全体の警備も務めます。
【もののけ姫】のキャラクター⑩:トキ
こうろくの妻です。ゴンザを言い負かし、こうろくにも愛情故のきつい言葉を投げつける程、気の強い肝の据わった女性です。
女衆のリーダー的存在で、タタラ場がアサノ軍の攻撃に遭った際には敵の攻撃の合間の一晩中起きて警戒していました。
シシ神の体液がタタラ場に襲ってきた時もアシタカから受けた「触れると命を吸われるが水で進行が遅くなる」という助言を守って、全員を湖に避難誘導します。
【もののけ姫】こうろくって誰?あらすじやキャラクターを紹介!!のまとめ
- こうろくの初登場は、雨の中でお米をタタラ場に運ぶ途中で山犬に襲われ谷へ落下し川の中からアシタカに助けられるシーンである。
- こうろくは20代後半~30代の男性で西村雅彦さんが声優を務められている。
- こうろくはタタラ場の牛飼いの一人。
- こうろくの職業、牛飼いは主に男性の職業で、牛を馴らし、荷物を載せて米や鉄の運搬を行う仕事。
いかがでしたか?
もののけ姫は「生きろ」をキャッチコピーに作成されたスタジオジブリの映画です。
人ともののけの間で揺れるサン。人と森が争わずに済む方法はないのか悩むアシタカ。
主役キャラクターを支えるエボシ、ジコ坊、トキやこうろく。
主役だけではなく、脇役も魅力的で個性的なキャラクターが勢ぞろいしています。
人と森の争いの中、妻の尻に敷かれるこうろくの出るシーンは、ちょっと一息つけるほっこりするシーンなのかなと思います。
みなさんのおすすめのスタジオジブリ映画やキャラクターも教えてくださいね。