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うなぎの寿命は最高何年生きる?産卵後死ぬって本当?

土用の丑の日などによく食べられる「うなぎ」ですが、その寿命をご存知ですか?

言われてみたら分からない…そんな方が多いのではないでしょうか。

そんな「うなぎ」の寿命や生態の疑問について解き明かしていきたいと思います。

この記事を読めば、うなぎの寿命から、生態、なぜ絶滅危惧種に指定されているのか、まで一気に知ることができます。

次の土用の丑の日の前に、うなぎについての知識を深めていきましょう。

 

うなぎの平均寿命ってどれくらいあるの?

 

うなぎの平均寿命は、約5~80年と言われています。

かなり開きがあり、いまだに解明されていない謎のひとつでもあります。

 

解明されていないことが多いですが、世界最高齢のうなぎは、なんと155歳まで生きていました‼

人間でもそんなに生きていたら驚きの年齢ですね。

 

このうなぎは、1856年からスウェーデンの庭の井戸で飼育され、生活していたようです。

 

良質な餌と、安定した環境で飼育された場合は、厳しい環境変化にさらされる自然より長生きできるとのことでした。

 

参考:155歳のウナギ死す。本当かどうか鑑定中

 

うなぎの寿命は天然と養殖で違う?

 

うなぎの平均寿命は約5~80年あるということが分かりました。

では、天然と養殖ではその寿命の長さは変わるのでしょうか?

 

うなぎが命を落とすのは、産卵がかかわってきます。

そのため、天然と、養殖では寿命の長さも変わってくるのです。

 

1.天然のうなぎの産卵と寿命の関係は?

2. 養殖うなぎは長く生きる?

 

天然のうなぎの産卵と寿命の関係は?

 

天然うなぎは普段は淡水で生活をしています。

しかし、産卵は海水で行うのです。

 

二ホンウナギは産卵の為に断食をして、それを機に体を再編成しています。

産卵の為に体の構成を変えるのだから驚きですね。

 

メスのうなぎの準備ができたら、故郷の海に戻り、産卵をします。

一匹のうなぎが約2万個の卵を産むと言われており、大きさは、1.2ミリほどになります。

 

無事に産卵することができましたが、産卵後は、オス、メスともに死んでしまいます。

 

このように、天然のうなぎは、産卵することで一生を終えるのです。

 

養殖うなぎは長く生きる?

 

うなぎは産卵することで死んでしまうということをお伝えしました。

では、産卵をしない養殖うなぎはどうなのでしょうか。

 

答えは、天然うなぎよりも長生きする、です。

 

天然ウナギの場合は、生まれてから半年ほどでシラスウナギになり、その後川を上り、黄ウナギとなります。

 

そして、オスは数年、メスは10年前後成長した後に銀化と呼ばれる変態が始まります。

 

私たちがよく食べているウナギはこの銀化したウナギです。

このうなぎのことを「銀ウナギ」と呼んでいます。

 

この銀ウナギになってから、およそ5年ほどで故郷の海に戻り産卵します。

 

養殖のウナギの場合は、5年かけて故郷に戻るということがありませんので、必然的に長生きする事になります。

 

人間に捕まらない限りは、長生きするというわけですね。

 

うなぎの生態は謎が多かった?!

 

日本人にとって馴染みの深いうなぎですが、実は長い間生態が明らかにされてこなかったのです。

 

生態について分からないで食べた人もすごいですが、現代技術でも分からない事があるとは驚きますね。

 

そんなうなぎの明らかになっている生態についてまとめていきます。

 

1.うなぎの分類と分布域は?

2.うなぎは何を食べて生きているの?

3.卵から孵ったらどうなるの?

4.二ホンウナギの養殖方法は?

5.二ホンウナギが絶滅危惧種に指定されているのはなぜ?

 

うなぎの分類と分布域は?

 

うなぎは、ウナギ目ウナギ科ウナギ属に属する魚となります。

 

ウナギ属の魚は、世界に19種知られています。

その多くが分布しているのは、太平洋、インド洋。アフリカや南東アジアの川や湖に生息しています。

 

そのうちの4種類が食用として流通しています。

二ホンウナギ、ヨーロッパウナギ、アメリカウナギ、ビカーラ種こちらの4種です。

 

うなぎは何を食べて生きているの?

 

うなぎは幅広い食性を備えた肉食魚です。

ある程度成長すると、エビやカニ、貝、昆虫などの小動物や、大きな動物の死肉までなんでも食べます。

 

卵から孵ったらどうなるの?

 

産卵してから数時間後には、ふ化が始まります。

海で卵から孵ったうなぎは、まず「レプトセファルス」という1~6㎝の柳の葉のような形の幼生になります。色は透明で透き通って見えます。

 

このレプトセファルスは自力では泳げません。

海の中で浮遊しながら育ち、川の河口付近に到着すると、「シラスウナギ」と呼ばれる稚魚に変態をはじめます。

 

シラスウナギは、大きさ5~6㎝、重さは2gほどしかありません。

まだ小さいですが、シラスウナギになると自力で泳ぐことが出来ます。

 

次にシラスウナギは、潮の流れを利用して川を遡り始めます。

 

遡上が始まると、白っぽいシラスウナギの色が黒っぽく変化します。

これを「クロコ」と呼びます。

 

この後、前の項目でも説明した通り、「黄うなぎ」「銀ウナギ」となっていきます。

 

二ホンウナギの養殖方法は?

 

日本で消費されるうなぎの内、99%以上は養殖によるものです。

ほぼ、養殖のものしか食べていない、ということになりますね。

 

実は、養殖されているのですが、「完全養殖」というわけではありません。

 

現在も、うなぎが幼生の段階で何を食べるのか分かっていないのです。

そのため、完全養殖することが出来ません。

 

このことから、二ホンウナギの養殖は、海や川で採取したシラスウナギを養殖池に入れて、大きくして育てています。

 

 

二ホンウナギが絶滅危惧種に指定されているのはなぜ?

 

二ホンウナギは、

 

環境省のレッドリストで絶滅危惧種(IB類・EN)

国連自然保護連合でも絶滅危惧種(EN)

 

に指定されてしまっています。

 

原因はなぜなのでしょうか?

 

①個体数が減少している

 

二ホンウナギの漁獲量は1950年代から、減少を続けています。

漁獲量が減ったのは、二ホンウナギの個体数が減っているからということが分かりますね。

 

しかし、うなぎの消費量は減少していないため、さらに個体数が減ることが考えられます。

 

②うなぎの生息環境の危機

 

絶滅の危機は生息環境も影響すると考えられます。

 

  • ダムの建設によりうなぎが遡る川の流れを断絶してしまっている
  • 河川や湖沼の沿岸をコンクリートで護岸する工事により、うなぎの食物が減少する。
  • 地球温暖化の影響により、海水温の上昇や海流の変化がうなぎの産卵場所に影響する。

などがあります。

 

人間の生活が便利になっている分、失われているものもあるという事なのです。

今一度、考えなくてはならない問題ですね。

 

うなぎの寿命についてのまとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

  • うなぎの寿命は、5~80年と開きが大きい
  • 天然のうなぎは産卵すると死んでしまう
  • 養殖のうなぎは、産卵をしないため長生きする

 

以上が、うなぎの寿命についてのまとめとなります。

うなぎは、まだまだ生態が明らかになっていないことが多い生物です。

 

日本人には馴染みのあるうなぎが、絶滅してしまうのは困りますね。

早くうなぎの生態が明らかになり、安定した供給ができると良いです。

 

環境面での問題もありますので、一人ひとりの意識の改善も必要かと思います。

土用の丑の日にはうなぎを食べて、暑い夏を乗り切りましょう。

 

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