年末になると、必ず行く年来る年とかで、放送される、アメ横商店街。
でも、アメ横って、地名でもないし、ちょっと変わった名前ですよね。
そのあたりの由来についてまとめました。
アメ横の由来 もともとは飴屋横丁だった!
もともと、アメ横は、終戦直後に誕生した、いわゆる闇市から生まれた
商店街です。
最初は、上野を逆読みした「ノガミ闇市」と呼ばれていて、流れ者や
復員兵が食料品や日曜雑貨などを販売していました。
やがて、この闇市で販売されるようになったのが、サツマイモのデンプンからつくった
「イモ飴」になります。
終戦直後は甘いものがあまりなかった時代ですので、当時の人々の間で大いに
人気を呼ぶことになり、ノガミ闇市には、イモ飴を求める人が次々と増え、
闇市の一体は、飴屋だらけになっていきました。
こうして、「飴屋横丁」と呼ばれるようになっていきました。
アメ横の由来はアメリカ横丁という話。
もともとは、「飴屋横丁」と呼ばれていたわけですが、
実は、この話には続きがあり、後に「アメリカ横丁」と呼ばれるようになっていきます。
終戦後、まだ5年しか経っていない、1950年(昭和25年)に朝鮮戦争が勃発しました。
そして、当時日本に駐留していたアメリカ兵が、小遣い欲しさに様々な品を、飴屋横丁に
横流しするようになりました。まさに、ギブミーチョコレートの世界なわけですが。
横流しが行われた商品は、実に多岐に渡り、洋酒やチョコレート、
衣料品、化粧品、貴金属といった
およそ、当時の日本人が簡単には手に入れることのできない製品が、
数多く出回るようになりました。
ここから、飴屋横丁は、アメリカ製品にちなんで「アメリカ横丁」とも
呼ばれるようになりました。
つまり、アメ横のルーツは「飴」にありますが、いつしか「アメリカ」という
意味も、兼ね備えるようになったということなのです。