全くあの家は、来客にほうじ茶なんて出して!というのは、母がよく、父の実家から帰ってきたときに言っていた言葉です。なんとなく、来客の方にほうじ茶を出すというのは、良いイメージが無いようなのですが本当のところはどうなんでしょう。この記事では、その当たりについて、きちんとまとめていきます!
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ほうじ茶を来客に出すのは有り?それとも無し?
ほうじ茶を来客に出すのは「有り」です。ほうじ茶はその心地よい香ばしい香りと、
すっきりとした味わいで多くの人に愛されています。特に、リラックスしたい時や食事の後に適しており、
和やかな雰囲気を演出するのに役立ちます。また、カフェインが比較的少ないため、
夕方以降のお客様にも気兼ねなく提供できる点が魅力的です。
ほうじ茶が人気な理由は何ですか?
ほうじ茶が人気な理由はいくつかありますが、主にその独特な風味、健康への利益、そして多用途性に関連しています。
- 独特の風味と香り: ほうじ茶は緑茶の葉を焙煎することで作られます。この焙煎プロセスによって、ほうじ茶は独特の香ばしい香りとコクのある味わいを持つようになります。この深い風味は、他のお茶にはない特有の魅力を提供します。
- リラックス効果: ほうじ茶に含まれる成分は、リラックス効果をもたらすと言われています。特に、焙煎されたお茶に含まれるピロロキシンという成分がストレスの緩和に役立つとされています。
- 健康へのメリット: ほうじ茶は抗酸化物質が豊富で、心臓病や糖尿病のリスクを減少させる効果があると考えられています。また、消化を助ける効果があるため、食後の飲み物としても選ばれることが多いです。
- カフェイン量の低さ: ほうじ茶は他の日本茶に比べてカフェイン含有量が少ないため、カフェインを控えたい人や、夜にお茶を楽しみたい人にも適しています。
- 用途の多様性: ほうじ茶はそのまま飲むだけでなく、料理やデザートの材料としても使用されます。ほうじ茶を使ったアイスクリームやケーキは、そのユニークな味が評価されています。
これらの理由により、ほうじ茶は日本国内外で幅広い年齢層に愛され続けています。
そのリラックス効果や健康メリット、そしてユニークな風味が、多くのお茶愛好家にとって魅力的な選択肢となっているのです。
ほうじ茶のおもてなしとしての利点
- リラックス効果:ほうじ茶は温かみのある香りがあり、それがリラックス効果をもたらし、心地よい空間を作り出します。
- どんな季節にも適応:ほうじ茶は冷やしても美味しく飲めるため、夏には冷茶として、冬には温かいお茶として一年中楽しむことができます。
- 食事との相性:ほうじ茶は様々な食事との相性が良く、特に日本料理や和菓子と非常に合います。
このように、ほうじ茶は多様なシチュエーションで活躍するため、来客時に出すお茶として非常に適しています。そのため、訪れる人々を心地よくもてなす手段として、ほうじ茶の用意をお勧めします。
緑茶、番茶、ほうじ茶といったお茶の種類を理解しておきましょう
「お茶」と一言でいっても、緑茶、番茶、ほうじ茶、そば茶、麦茶、こぶ茶とか本当にいろいろな物があり、どういったものかはきちんと理解しておいた方が良いでしょう。
緑茶とはどういうものことを指すのか?
一般に、緑茶、緑茶といいますが、実際、緑茶とはどういったものを言うのでしょう。簡単に言うと、緑茶というのは、摘み取った直後に発酵を止める不発酵茶(発酵させないお茶という意味)となりますので、
なんと、日本茶全般を指すことになるんです。
煎茶も玉露といったお茶や玉露に似た栽培方法のかぶせ茶も、緑茶を熱で焙じるほうじ茶も含めて日本茶全般の総称を緑茶といいます。
緑茶の含まれる範囲ってものすごく広いんです。
まずはこの辺りを覚えておきましょう。
では、番茶ってどんなのを指すのでしょう?
本題の「ほうじ茶」の話に入る前に、番茶についてご説明いたします。番茶とは、「摘採期、品質、地域などで外れたもの、低級品の緑茶」のことを指します。
あ、「番茶も出花」という言葉って、ここから来てるんだとか、気がつくわけですが。むう、「ほうじ茶」って、番茶の中に含まれるんですよね。
この辺りから、なぜ、ほうじ茶が来客に敬遠されるのかが、よくわかってくるので
よく読んでくださいね。
この番茶は北海道、石川、京都といった地方では「ほうじ茶」全般のことを指すことがあり、
番茶=ほうじ茶で語られてしまう場合もあります。
あ、「番茶=低級品の緑茶=ほうじ茶」になってしまいましたね。
ほうじ茶とはどんなものを指すのでしょうか?
いよいよ、本題のほうじ茶ですが。
ほうじ茶は、「焙(ほう)じた茶」が由来とされています。「焙(ほう)ずる」という動詞できちんと辞書を引くと「火であぶって焦がしぎみにし、湿気を取り去る。」と記載があります。
なるほど、だから、茶色いんだ、ということがよくわかります。一般的に番茶を焙じたお茶と説明されることが多いのですが、
「煎茶もしくは番茶を焙(ほう)じたお茶」というのが正しい理解になります。
と入っても、高い、高級な茶葉を使ったほうじ茶というのは、ごくごく僅かで番茶を焙じたものが一般的です。
焙じているため、お茶の色は茶色く、味は苦味成分(タンニン)が飛んで、煎茶や番茶といった他のお茶に比べて飲みやすいのが特徴です。
そう、ほうじ茶、結構飲みやすいので、馬鹿にしたものでも無いんですが、
如何せん低く見られてしまうというのは、仕方がないのかと思います。先日も、たまには、ほうじ茶が飲みたいなとパックのほうじ茶を購入してしまいました。
熱くして、ちょっと濃い目に出すと、美味しいですよね。
お茶に関する知識教養は幅広く認知されているはずです。
お茶というか、茶道というか、お茶って、日本人にかなり幅広く、共通認識を持たれている文化なのだと思うのです。
千利休に始まり、綿々とお茶に関する文化を日本人は育んで来たわけですが、その中で、ほうじ茶は番茶、だから、低品質というイメージが、出来上がってしまったというのは、かなり容易に想像が付くものです。
ほうじ茶はカジュアルか、フォーマルか?
私は、ほうじ茶、好きなので、客先で出てきても、味としては良いのですが、まあ、年配の方ほど、気にされるだろうなあ、というのは容易に想像できます。
やはり、ほうじ茶は「カジュアル系のお茶」に分類されてしまい、お客様にお出しするのは、「フォーマル系のお茶」である、「緑茶」や「煎茶」のほうが、まずは、無難と言えるでしょう。
夏、熱い盛りの、「冷たい麦茶」という選択肢は、多分、「緑茶」を選択するよりも懸命である場合も多いでしょう。でも、「冷たいほうじ茶」という選択肢は、ないでしょうね。
お茶はおもてなしの一環です。
「お・も・て・な・し」という言葉が、いつぞや流行っておりましたが、「お茶はごちそうの締めくくり」というのは、近所のお茶屋さんのキャッチフレーズですが、
たかが、お茶、されど、お茶なんでしょう。昔と違って、急須と湯呑をつかって、お茶を出している会社ばかりではないはずで、ペットボトルでお茶を出す会社も中にはあります。
どこまで、どのように、もてなしをするかなんでしょうね。そんなことを思います。
お客様にお出しするお茶はどんなお茶が適切なのか?
緑茶が一番です!
と言い切れればいいのですが、お客様の状況、好みによって異なるので、一様には
言えないところがあります。
例えば。
お客様にお出しするお茶を選ぶ際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。
季節はいつ頃なのか
季節に合わせたお茶を選ぶと気配りが感じられます。例えば夏には冷たい麦茶や緑茶、冬には温かいほうじ茶や紅茶が喜ばれるでしょう。
どんな場面でお出しするお茶なのか
正式な場では煎茶や抹茶が適していますが、カジュアルな場では紅茶やハーブティーも良いでしょう。
お客様の好みを把握しているか
もし事前にお客様の好みを知っていれば、その情報に基づいて選ぶとさらに好印象です。
健康への配慮は必要か?
カフェインを避けたいお客様にはルイボスティーやノンカフェインの麦茶などが向いています。
食後かどうか
食後にお茶を出す場合には消化を助けるお茶、例えばほうじ茶やプーアル茶が適していることがあります。
まあ、一般的には、会社なのでは冷蔵庫に冷えている、ペットボトルのお茶を出しておけば
何の問題もなさそうですが、
いろいろな側面を考えると、ベストなお茶というのは変わってくるので、TPOに合わせて
対応してみましょう。
ばあちゃん、ほうじ茶、でも美味しかったよ。
久しぶりにほうじ茶について考えてみましたが、今でも、ガキの頃に、遊びに行くたびにばあさんに出してもらったほうじ茶を思い出します。
随分前に、御年100歳で大往生いたしましたが、祖母が、「よく来たねえ」と嬉しそうな顔で、ほうじ茶を出してくれたのを思い出します。
まあ、お茶はおもてなしの一環です。時と場合を考えて、使い分けをして行く、というのが正解なんでしょうね。
ほうじ茶の効能と副作用について
副作用と言ってもそんなに大きな問題ではないのですが、効能と副作用と合わせて纏めてみました。