定期的にマイクロソフトによるパッチの配信の度に障害が発生しているWindowsに比べると、比較的安定していると言われるMacBookにおいても一部のPro/Airにおいて不具合が発生していることが報告されています。
MacBook Pro/Airハブ経由でのUSB2.0接続に不具合発生
不具合が報告されているのは、2020年に発売された13インチのMacbookProやMacBookAirの一部とされ、症状としては、USBハブやアダプターを経由して、USB2.0のデバイスに接続した場合に、不具合が生じるとされるものです。
MacBook Air/Proの2020年モデル、USB 2.0アクセサリーが突然切断する不具合が発生中 https://t.co/32KrQuBqnx pic.twitter.com/FGy52WRpBh
— ゴリミー公式アカウント (@gori_me) June 18, 2020
Apple T2セキュリティチップを搭載した最新のMacBook Pro/Air (2020)でもUSB 2.0デバイスが突然利用できなくなるなどの不具合が発生しているもよう。 https://t.co/NF1L0Gq92g pic.twitter.com/dPfGyfCAHb
— Appleちゃんねる (@applechinfo) June 17, 2020
Macよお前もかといった感じですが。まあ、そんなこともあるのでしょう。
twitterにも数多く症状が報告されています。
こうした報告は米MacRumors読者フォーラム、大手掲示板Redditやアップル公式サポートコミュニティなど、広い範囲で確認されているものです。
たとえばMacRumorsフォーラムに寄せられた投稿では、不規則なタイミングでUSB-Cハブを介して接続されたデバイスが一斉に切断され、同時に動作も停止。しかも2つの異なるハブ(両方とも高価なモデルで、うち1つは日本でも評価の高いSatechi製)のため、ハブ側に障害がある可能性は小さいと推測されています。
さらに多機能USB-Cハブに様々な機器を接続するなか、マウスやUSBオーディオインターフェース(Macから電源供給)は停止する一方で、HDMI接続は毎回問題なく動作し続けているとのことです。
これらの報告に概して共通しているのは、1つには障害が不規則なタイミングで発生し、それを再現できる手順や明らかなパターンはないということ。そして少なくとも2台以上のUSB機器を同時に接続しているときに発生しやすいようだ、ということです。さらに複数のUSBハブにて検証されており、特定のブランドに原因は偏っていない模様。
対して障害の起こる機器の側としては、ほとんどはUSB2.0機器に限定されており、USB3.0や3.1機器では遭遇していない模様です。
障害に直面したユーザーらはSMCのリセット、セーフモード、ディスクユーティリティによる修復やユーザーアカウントを変更してのログイン、macOSの再インストールなどあらゆる手段を試しているものの、いずれも今回の不具合に対しては効果が確認されていません。
あるRedditユーザーは、応答不能になったUSB2.0デバイスはハブから抜いても(Mac内の)システム情報に無期限に残り、その一方でUSB3.0機器は正常に動作することから、これが原因の1つではないかと推測しています。同ユーザーはCalDigitのThunderbolt 3ドックを使うことで問題は解決できたとしていますが、同社のハブは他社製品より高価な傾向があります。
こうした不具合は複数のユーザーがアップルに連絡しており、つまり同社は問題の存在を認識していることになります。すでに一部の障害が起きたMacは交換対応されているものの、交換品でも障害が引き続き起こっているとの報告もあります。
だとすればmacOSのソフトウェア側に問題がある可能性があり、将来のシステムアップデートにより修正されるのかもしれません。今後のアップルの対応を待ちたいところです。
出典:engadget