指標と目標はなんとなく良く似た言葉ですが、どのように使い分けるのか
簡単にまとめてみました。
指標とはどういうことを言うのか?
指標とは、物事を判断したり、評価したりするための目印となるものを言います。
判断基準となる物差しとなるものということができ、
具体的か抽象的かという観点から言うと?
指標というのは、目印となるもので、現状を数値化することによって、
達成しているのか、達成していない、つまり未達なのかを判断するための基準となる
具体的なものを指します。
指標を形成する要素は、具体的であるがゆえに、概ね一つであることが多いはずです。
目標とはどういうことを言うのか?
目標とは、行動を進めていく中で、実現・達成を目指す水準のことを言います。
目指すべきゴールと言うこともできます。
具体的か抽象的かという観点から言うと?
目標というのは指標に比べると、抽象的な概念でも成り立つものです。
必ずしも数値である必要はありません。
もちろん、具体的に数値を目標として捉えることもできます。
目標の構成要素は?
目標というのは、達成するためには、人的、経済的、物理的等々、極めて多種多様な
要素が必要となってきます。
面白いことに、目標は「一つ」であるのにも関わらず、その実現に必要な要素は
「一つではない」ということができます。
指標の場合、一つではない多くの要素、それぞれに指標を設定し、数値化することによって
全体の進捗状況を把握することに用いることが可能となっています。
目標と指標が混乱する原因
営業部門が、目標を設定する際に、
「売上率10%UPを目標とする」とか「獲得件数1000件を目標とする」といった「目標」を
設定するとします。
これは、本来は、「お客様に選ばれるメーカーになる!」といった「目標」を達成するための
「指標」となるわけで、そこに「目標」という言葉を当てはめてしまうので、話がややこしくなる
といえます。ここが、「目標」と「指標」が混乱してしまう原因ということができるでしょう。
キチンと考えようとすると、まず、大きな「目標」があって、それを管理する「指標」複数あって
全体として、一つの目標に向かっているというのが正しい姿なのだと思います。